浄土真宗でやってはいけないこと16個|お通夜や葬儀・お盆など状況別に解説

葬儀では、宗教・宗派ごとに独特のルールがあります。
特に浄土真宗は、他の宗派に比べてやってはいけないことがたくさんある宗派です。
葬儀に参列する立場でも、葬儀を執り行う葬家の立場であっても、失礼のないように宗派独特のマナーを理解しておかなければなりません。
この記事では、葬儀や法要など、状況別に浄土真宗でやってはいけないことをくわしく解説します。
浄土真宗でやってはいけないこと
同じ仏教でも、宗派ごとに葬儀や供養の仕方が異なる場合があります。
特に、浄土真宗は独特のマナーや慣習がたくさんある宗派です。
多くの仏教宗派に共通することも含め、浄土真宗でやってはいけないことには以下のようなことがあります。
ただし、昔に比べるとあまり宗派独特のやり方にこだわらなくなっています。
- 1.線香を立てる
2.般若心経を唱える
3.位牌を作る
4.焼香でお香を額に押しいただく
5.「戒名」「御霊前」「冥福」などの言葉を使う
6.末期の水は行う
7.納棺で旅支度を行う
8.清めの塩を使う
9.追善供養を行う
10.お盆の行事を行う
11.喪中はがきを出す
12.水・お茶をお供えする
13.六曜・占いを重んじる
14.仏壇に故人の写真を飾る
15.クリスマスを祝う
16.神を信仰する
浄土真宗でやってはいけないこと|お通夜・葬儀
人が亡くなって遺体を安置している時からお通夜・葬儀までの間に、浄土真宗でやってはいけないことを紹介します。
枕飯・枕団子を供える
浄土真宗で枕飯・枕団子を供えるのは、やってはいけないことのひとつです。
他の宗派では、亡くなってから通夜までの期間に故人の最後の食事としてや、あの世へ行く途中におなかが空かないように枕飯や枕団子を供える慣習があります。
しかし浄土真宗では、人が亡くなると阿弥陀様のお導きですぐに極楽浄土へ向かうとする「死即往生」の教えがあるため、お供え物はしません。
浄土真宗では、枕飯・枕団子を供えることはなく、枕飾りも他の宗派に比べると非常にシンプルです。
納棺で旅支度を行う
旅支度(たびじたく)とは死に装束とも言い、故人が無事に来世に旅立てるように身なりを整えることですが、死即往生の考えがある浄土真宗ではやってはいけません。
他の宗派が旅支度を準備するのには、人が亡くなると四十九日間さまよって極楽浄土にたどり着くとの教えがもとになっているためです。
浄土真宗では亡くなると阿弥陀様がすぐに極楽浄土に導いてくれるため、旅支度は必要ありません。
焼香でお香を額におしいただく
葬儀で行う焼香といえば、お香をつまんで額に押しいただくという作法を思い浮かべるかもしれませんが、浄土真宗ではやってはいけません。
ほとんどの仏教宗派では、焼香の際にお香をつまんで額のあたりまで押しいただきますが、浄土真宗では、つまんだお香はそのまま香炉に落とします。
さらに、同じ浄土真宗でも本願寺派と真宗大谷派では焼香の仕方は同じではありません。
本願寺派では、焼香(お香をつまむ)の回数は1回、大谷派では2回です。
末期の水を行う
浄土真宗では末期の水(まつごのみず)をやってはいけません。
末期の水は死に水ともいい、臨終の際に亡くなった人の口元を水で湿らす仏教の儀式のことです。
仏教とは少し作法は異なりますが、神道でも同様の儀式があります。
末期の水の由来には「あの世へ旅立つ前に喉が渇かないように水分を補給する」「死を穢れと捉える神道で、体を清めるため」など諸説あります。
しかし、浄土真宗では死即往生の教えがあり、死を穢れと捉える考えはないため、末期の水の儀式は必要ありません。
【関連記事】
末期の水(死に水)の意味・読み方は?やり方や順番・やらなかった時について解説
清めの塩を使う
清めの塩を使うのは、浄土真宗ではやってはいけないこととされています。
日本では葬儀に参列後、自宅に入る前に清めの塩をする慣習があります。
これは、死を穢れと捉える神道の考えに由来するものです。
多くの仏教宗派でも、神道の考えを取り入れ、葬儀に参列した人に対し受付で会葬御礼とともに清めの塩を渡します。
一方、浄土真宗では死を穢れとは捉えず、仏の元に生まれ変わる「往生」と考えるため、清めの塩は本来不要とされています。
それでも実際の葬儀では、さまざまな宗派や宗教の方が参列するため、参列者の慣習に配慮して清めの塩を配るケースも少なくありません。
【関連記事】
浄土真宗の葬儀の流れは?お布施の相場や本願寺派・大谷派別に葬式の順序を解説
浄土真宗でやってはいけないこと|仏壇飾り・供養
仏壇の飾り方や一般的な供養の仕方に関して、浄土真宗でやってはいけないとされていることを紹介します。
位牌を作る
浄土真宗では、位牌(本位牌)を作ってはいけません。
位牌とは亡くなった人の戒名・俗名・没年月日・享年が記された木の札で、先祖や故人の魂が宿るとされています。
しかし、浄土真宗では亡くなるとすぐに仏になる「即身成仏」の考えがあり、位牌は必要ないため、代わりに過去帳を使用します。
過去帳とは、亡くなった人の法名(他の宗派での「戒名」)・俗名・没年月日・享年が記された帳面です。
位牌とは異なり、過去帳は1つの過去帳に亡くなったすべての人を記入するのが大きな違いです。
また過去帳の代わりに、故人の法名・俗名・没年月日などが記された「法名軸」を飾る場合もあります。
なお、浄土真宗のなかでも高田派では、他宗派と同様に位牌を用いる慣習があります。
同じ宗派内でも流派によって異なるため、確認が必要です。
線香を立てる
浄土真宗では線香は立てずに、香炉の中に寝かせて使用します。
線香が長くて香炉に寝かせられないときは、2つか3つに折って入れると良いでしょう。
まだ線香がなかった時代、常香盤という香炉の中に香木を寝かせて入れ、それに火をつけてお香を焚いていました。
その名残りで、今でも浄土真宗では線香を寝かせて使用するのが基本的な作法です。
仏壇に故人の写真・他宗派の仏像を飾る
仏壇に故人の写真・他宗派の仏像を飾るのは、浄土真宗でやってはいけないことです。
浄土真宗では阿弥陀様を唯一の本尊としています。
仏壇は仏のいる場所であり、故人は成仏していて仏壇にはいないとされているため、仏壇に遺影を飾るのはよくありません。
写真を飾るのであれば、仏壇の近くに飾ります。
仏壇の上に飾るのは、仏様を見下ろしているようで良くないとする考えもありますが、そこまで気にする必要はないでしょう。
仏壇のある部屋の鴨居のあたりに飾るのが一般的です。
【関連記事】
仏壇にお供えしてはいけないものは?NGな花やお酒・ビールはダメなのかも解説
水・お茶をお供えする
仏壇にお水やお茶をお供えするケースはよくあります。
故人の喉の渇きをいやし、仏壇を清らかな状態に保つためです。
しかし、浄土真宗では「死即往生」の教えに則っているため、水やお茶をお供えする慣習はありません。
極楽浄土には八功徳水(はっくどくすい)という上質の水が満ち溢れているため、のどが渇くことはありません。
八功徳水とは「甘い」「澄み切っている」「冷たい」「軽やか」「においがない」「のどに良い」「おなかに良い」という8つの功徳のある水です。
お水やお茶の代わりに、華瓶(けびょう)という仏具を用いるケースがあります。華瓶には、樒(しきみ)の葉を挿して飾ります。
般若心経を唱える
浄土真宗では般若心経を唱えません。
般若心経(はんにゃしんぎょう)は、お経の中で最も短いもののひとつで、天台宗・真言宗・曹洞宗・臨済宗・浄土宗など多くの宗派の葬儀で唱えられます。
正式な名前を「般若波羅蜜多心経(はんにゃはらみったしんぎょう)」といい、これは「自分で考えて悟りの境地に至る教え」という意味です。
阿弥陀様の導きによって悟りの境地に至るとする浄土真宗の教えにはなじまないため、葬儀で唱えることはありません。
浄土真宗でやってはいけないこと|四十九日まで
仏教では、亡くなってから四十九日間は忌中(きちゅう)といって、さまざまなことが制限される期間です。
この間の過ごし方も、浄土真宗とほかの宗派では大きく異なります。
追善供養を行う
浄土真宗でやってはいけないことのひとつに、追善供養(ついぜんくよう)があります。
追善供養とは、亡くなった人が無事に極楽浄土に行けるように、四十九日の間に残された遺族が善行を積み祈りを捧げることです。
しかし浄土真宗では、亡くなるとすぐに極楽浄土に行くので、追善供養は行いません。
とはいえ、四十九日の間何もしないわけではなく他の宗派と同じように、四十九日間は喪に服し、四十九日法要も行います。
浄土真宗ではこの法要を、故人に感謝を捧げ、故人が亡くなった悲しみを癒して新たな一歩を踏み出すための期間とされています。
喪中はがきを出す
浄土真宗には「喪に服す」という概念がないため、喪中はがきも出してはいけません。
しかし他の宗派の人が、家族を亡くして間もない人から普通の年賀状を受け取ると、非常識だと感じる可能性もあります。
そのため、浄土真宗であっても喪中はがきを出すケースはよく見られます。
その場合、喪中については触れずに、新年の挨拶を書いて、そのあと「父〇〇が本年〇月✕日に△△歳で往生いたしました」と続けると良いでしょう。
【関連記事】
四十九日までしてはいけないこと|法要までにすることや忌中の過ごし方も解説
浄土真宗でやってはいけないこと|お盆
夏に行われるお盆は、先祖を供養する日本の伝統行事です。
お盆の期間には、先祖の霊がこの世に帰って来るとされているため、先祖の霊を迎えて供養するために行います。
しかし浄土真宗では、ご先祖様は常に子孫を見守ってくれているとの考えなので、お盆飾りや精霊流しといった行事を行いません。
ただし、最近では厳密に浄土真宗の教義を守っている人は少ないので、普通にお盆を過ごす人が大半です。
お墓参りをし、仏壇にお供えを飾ることは浄土真宗であっても問題ありません。
【関連記事】
新盆(初盆)とは?やり方は?用意するものやいつ法要を行うか解説
浄土真宗でやってはいけないこと|その他のマナー
葬儀や法要などの場面だけでなく、他にも浄土真宗でやってはいけないことがあります。
ここでは、本来の浄土真宗の教義や親鸞の教えではしてはいけないことを紹介します。
六曜・占いを気にしすぎる
浄土真宗では、六曜や占いを気にしすぎてはいけません。
六曜(ろくよう・りくよう)とは、吉凶を占う暦の一種で、先勝・友引・先負・仏滅・大安・赤口の6つからなっています。
日本では、古くから冠婚葬祭や行事などの日取りを決める際に利用されてきましたが、六曜は本来仏教とは関係ありません。
どの仏教宗派も、六曜とは本来無縁ですが、浄土真宗は特に占いや迷信を信じることを戒めています。
また宗祖である親鸞は六曜だけでなく、卜占(ぼくせん)や占いも信じてはならないとの教えを残しています。
クリスマスを祝う
クリスマスを祝うのは、浄土真宗でやってはいけないことです。
浄土真宗の宗祖である親鸞は「仏教以外の教えに従ってはならない」と説きました。
クリスマスはキリスト教のイベントなので、浄土真宗では本来クリスマスを祝いません。
しかし、クリスマスは宗教的行事としてではなく、イベントとして国民に広く親しまれているため、一般の信徒であればクリスマスを普通に楽しんでもまったく問題ないでしょう。
ちなみに、仏教でクリスマスに相当するのは、灌仏会(かんぶつえ)と呼ばれるお釈迦様の誕生日とされる4月8日に行われる行事が該当します。
神を信仰する
神を信仰することは、浄土真宗の場合やってはいけません。
日本人の宗教観では、仏教と神道は混然一体となっている部分があります。
一つの家に神棚と仏壇が共存していたり、仏教徒であっても初詣に神社にお参りに行ったりするのが一般的です。
しかし、親鸞は「仏教以外の教えに従ってはならない」としていたため、神道に基づく行事や慣習も本来はやってはいけないことです。
とはいえ、現代では初詣に神社へお参りに行ったり、おみくじを引いたりすることは宗教とは関係なく広く根付いている習慣なのでそれほど気にする必要はありません。
浄土真宗でやってはいけないこと|言葉
浄土真宗には、他の宗派とは異なる教えがあるため、どうしても相容れない言葉もたくさんあるのです。
ここでは浄土真宗で使ってはいけない言葉について触れていきます。
ご冥福を祈る
浄土真宗でご冥福を祈るのは、やってはいけないことです。
葬儀ではお悔やみの言葉として「ご冥福をお祈りします」と声をかけます。
冥福とは、亡くなった後の幸福を意味するため、亡くなるとすぐに極楽浄土に行くとしている浄土真宗には合わない表現です。
浄土真宗の葬儀では、代わりに「ご愁傷様です」や「お悔やみ申し上げます」を使うと良いでしょう。
【関連記事】
家族が亡くなった人にかける言葉は?メール・LINE・口頭別に例文を紹介
御霊前
浄土真宗の葬儀で渡す香典は、表書きに御霊前と書いてはいけません
多くの宗派では、四十九日を過ぎる前は霊として現世とあの世の間をさまよってるとされているため、香典の表書きには「御霊前」と書きます。
しかし、浄土真宗では亡くなるとすぐに仏になる考えのため、霊は存在しません。
そのため香典の表書きは、葬儀であっても「御仏前」を使用します。
「御香典」は宗教宗派を問わない表書きなので、もし故人の宗教・宗派がわからないときや無宗教葬などの場合は、御香典を用いると良いでしょう。
【関連記事】
香典袋は薄墨でないとだめ?書き方やいつまで濃墨を使わないべきかを解説
香典を書くのにボールペンしかないときは?外袋・中袋の書き方も紹介
戒名
浄土真宗では戒名を付けてはいけません。
他の宗派では、生前とは別の名前である「戒名」を付けます。
現代では、戒名は故人に付ける名前として定着していますが、元々出家した僧侶や信者に与えられるものでした。
仏の定めた厳しい修行を決意した仏弟子に付けられるものですが、浄土真宗では仏弟子となって厳しい修行をしなければならないという教えはありません。
阿弥陀如来を信仰すれば極楽浄土に行けるという考え方のため、戒名ではなく法名と呼びます。
喪中・忌中
浄土真宗の場合は、喪中・忌中について気にしなくて構いません。
多くの宗派では、喪中と忌中はどちらも喪に服する期間です。
忌中は亡くなってから四十九日間で、この期間、遺族はお祝い事や旅行などを控えなければなりません。
喪中期間は、亡くなってからおよそ1年間を指し、新年の祝い事は避けるべきとされています。
浄土真宗には、喪中・忌中という概念がないので、特に行動を制限する必要はないとされています。
浄土真宗ではなぜやってはいけないことが多い?
浄土真宗でやってはいけないことは、焼香・供養・使用する仏教用語など多岐にわたります。
これらのやってはいけないことは、すべて浄土真宗の教義に基づいています。
浄土真宗の教えを知れば、なぜそのようなマナーやルールがあるのか理解しやすくなるでしょう。
浄土真宗とは
浄土真宗は、浄土宗から派生した宗派のことで、鎌倉時代に親鸞(しんらん)によって開かれました。
略して「真宗」と言うこともあり、江戸時代では一向宗とも呼ばれていました。
浄土真宗は、室町時代から江戸時代にかけて信者数を増やし、現在では仏教系の中で最も多くの信者数を抱える宗派です。
浄土真宗の教え
浄土真宗の教えは「阿弥陀如来(あみだにょらい)を信じ、念仏を唱えれば仏になれる(極楽浄土に行ける)」というものです。
自分ではなく阿弥陀如来によって願い(本願)を達成できるという考え方で、これを「他力本願」といいます。
「座禅や修行によって悟りを開ける」とする多くの宗派とは、大きく異なるでしょう 。
また、他の宗派では追善供養(遺族が故人を想って善行を積むこと)をしなければ故人は極楽浄土に行けないとされています。
しかし浄土真宗では亡くなれば、すぐに仏となるという「死即往生」の教えを持っているので、追善供養を行いません。
こういった教えの違いが、葬儀や供養の慣習に大きな違いを生み出しています。
浄土真宗で唱えるお経
浄土真宗でよく唱えられるお経は「無量寿経(むりょうじゅきょう)」「阿弥陀経(あみだきょう)」「観無量寿経(かんむりょうじゅきょう)」の3つです。
これらを合わせて「浄土三部経」と呼びます。
-
- 無量寿経:大無量寿経とも呼ばれ、お釈迦様が説いた教えの中で最も重要とされており、お釈迦様の戒めや阿弥陀仏の願い(本願)が説かれている。
- 阿弥陀経:極楽浄土の様子や極楽浄土へ往生する方法などが説かれている。
- 観無量寿経:罪悪を背負った人であっても「南無阿弥陀仏(なむあみだぶつ)」と唱えれば救われ、極楽に往生できると説いている。
特に阿弥陀経で説かれている「阿弥陀様を信仰していれば、たとえ罪人であっても修業を積むことなくすぐに極楽に行ける」という内容は、浄土真宗独特である教義の根幹です。
このような教えは「即得往生(そくとくおうじょう)」や「即身成仏(そくしんじょうぶつ)」などとも呼ばれます。
真宗十派
浄土真宗は信徒(門徒)が多く、さらに多くの宗派に分かれています。
主なものに十の宗派があり、真宗十派と呼ばれています。
- 浄土真宗本願寺派
- 真宗大谷派
- 真宗高田派
- 真宗仏光寺派
- 真宗興正派
- 真宗木辺派
- 真宗出雲路派
- 真宗誠照寺派
- 真宗三門徒派
- 真宗山元派
このうち、浄土真宗本願寺派と浄土真宗大谷派が、特に多くの信者を抱える2大勢力です。
自分と葬家の宗派ではどちらのマナーに合わせるべき?
葬儀に参列する際、自分と葬家の宗派が異なる場合、どちらの宗派のマナーに従えば良いのでしょうか。
これにははっきりとした決まりはなく、どちらのマナーに従っても大丈夫ですが、以下のような考え方をひとつの基準にすると良いでしょう。
-
- 信仰に関わる場面では、自分の信じる宗派のマナーに従う
- 相手の気持ちに寄り添う場面では、葬家の宗派に配慮する
焼香は、仏教の葬儀における儀式のひとつです。
邪気を祓い、故人の冥福を祈る行為は信仰心に基づいて行う行為なので、自分の宗派のやり方で行うと良いでしょう。
一方、香典を渡したりお悔やみの言葉を述べたりするのは、遺族の悲しみを癒すために行います。
葬家の宗派で使わない言葉は使わないのが無難です。
マナーは地方・葬家・時代によっても異なる
葬儀に関するマナーは、宗派の違いだけでなく、地域ごとの風習や、各家庭に伝わるしきたりによっても異なることがあります。
また、時代とともに価値観も変化しており、現在では宗派ごとのマナーに厳密にこだわるケースは少なくなってきました。
そのため、宗派特有の作法を必要以上に気にしすぎる必要はありませんが、基本的なマナーを知っておくことは、周囲への配慮として大切です。
「絶対こうでなければならない」と構えすぎず、柔軟な姿勢で臨むことが、現代の葬儀マナーには求められています。
浄土真宗のマナーは独特。基本的なマナーを理解して葬儀に臨もう
浄土真宗には、独特のマナーがたくさんあります。
多くのマナーを覚えるのは大変ですが、マナーの元となっている浄土真宗の死生観を理解するとスムーズに覚えられるでしょう。
葬儀に参列する場合は、焼香の仕方や使ってはいけない言葉に気をつけましょう。
遺族として葬儀を取り仕切る場合は、特にお通夜までの遺体の安置方法に注意する必要があります。
葬儀の前に、あらかじめ浄土真宗の教えとマナーを理解しておくと安心です。
マナーがわからないときは、葬儀社のスタッフに尋ねると良いでしょう。
葬儀に関するお悩みがあれば「家族葬のゲートハウス」へ
家族葬のゲートハウスは、和歌山市の家族葬施行件数No.1の葬儀社です。
経験豊富なスタッフが、丁寧に対応いたしますので葬儀に関することはどんなことでもお任せください。

監修者
木村 聡太
・家族葬のゲートハウススタッフ
・一級葬祭ディレクター
「家族の絆を確かめ合えるような温かいお葬式」をモットーに、10年以上に渡って多くのご葬儀に携わっている。