初盆(新盆)の香典相場は?不祝儀袋の選び方・書き方や表書きのマナーなど解説 |家族葬のゲートハウス [公式] 和歌山 大阪 兵庫のお葬式・ご葬儀

           
2025.06.13
香典

初盆(新盆)の香典相場は?不祝儀袋の選び方・書き方や表書きのマナーなど解説

初盆 香典

初盆(新盆)は、故人が亡くなってから初めて迎えるお盆であり、特別な意味を持つ法要の一つです。
初盆には、香典やお供え物を用意するのが一般的ですが、法要に招かれているかどうかや地域の風習によって対応が異なることがあります。
そのため、香典の金額やマナーに関して悩む人も少なくありません。
本記事では、初盆における香典金額の相場や香典袋渡し方に関するマナーを解説します。

初盆(新盆)の香典相場

初盆(新盆)の香典金額の全体的な相場は、5,000~10,000円とされています。
故人との関係性自分の年齢や経済状況によっても増減するため、相場金額の差が大きくなっています。
故人との関係別・地域別に相場を詳しくみていきましょう。

関係別の香典相場

以下の金額はあくまで一般的な目安ですが、香典の金額は、故人との関係性のほか、自身の経済状況、地域の風習、初盆法要の規模などによって異なります。
香典は、基本的に家計を共にしている家庭ごとに1つ用意すれば問題ありません
ただし、一緒に暮らしていても家計が別である場合や、家計が一緒でも子どもが20代以上で経済的に独立している場合は、それぞれで香典を用意するのが一般的です。

故人との関係 香典相場
両親 10,000〜30,000円
祖父母 5,000〜10,000円
兄弟姉妹 10,000〜30,000円
親戚 3,000〜10,000円
友人・知人 3,000〜5,000円
職場関係 3,000〜5,000円

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法要後に会食がある場合は上乗せする

初盆の法要後に会食が設けられている場合は、その会食費も香典に含めて包むのが一般的なマナーです。
目安としては、香典に3,000円〜5,000円程度を上乗せします。
会食の有無については、事前の案内や招待状に記載されていることが多いですが、招待状がない場合でも法要に招かれているのであれば、遺族に直接確認してみるとよいでしょう。
夫婦や家族で参列する場合、人数分を正確に加算する必要はありませんが、相場よりやや多めの金額を包むのが一般的です。

具体例:家族4人で叔父・叔母の初盆法要(会食あり)に参列する場合
会食費:3,000円 × 4人=12,000円
香典:5,000円
合計:17,000円

このような場合には、キリのよい金額として20,000円を包むのが一般的です。

 

また、生前に特にお世話になった親戚であれば、

会食費:5,000円 × 4人=20,000円
香典:10,000円
合計:30,000円程度

を包むのもよいでしょう。

 

地域別の香典相場

香典の金額相場は、地域によっても差があります。
たとえば、関東地方と関西地方を比較すると、関西では香典の金額がやや控えめな傾向があります。
一方、関東地方では香典に加え、「供物代」や「提灯代」を別途包むことがあるのが特徴です。
とくに提灯代は地域や家のしきたりによって異なり、相場はおおよそ3,000円〜30,000円と幅があります。
また、九州・沖縄地方では「新盆見舞い」として、現金や品物を贈る文化が根付いており、本州とはやや異なる風習が見られます。
このように、弔事に関する習慣は地域ごとに違いがあるため、事前に家族や親族に相談し、地域の慣習に沿って対応することが大切です。

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初盆の香典袋(不祝儀袋)の選び方

香典袋は、包む金額に見合ったものを選ぶことが大切です。
たとえば、5,000円程度までの金額であれば、水引が印刷された簡易的なタイプでも問題ありません。
一方で、10,000円以上を包む場合は、本物の水引がついた正式な香典袋を選ぶのが望ましいとされています。
水引の色には、一般的に「白黒」「双銀」「黄白」の3種類があり、宗派や地域によって使われる色が異なります。
たとえば、10,000円程度であれば白黒の水引、5万円以上など高額の場合は双銀の水引が用いられることが一般的です。
また、関西地方など一部の地域では、「黄白」や「黄銀」の結び切りの香典袋が使われることもあります。
香典袋には、目安となる金額がパッケージに記載されていることが多いので、購入時の参考にするとよいでしょう。
不安な場合は、現地で購入するか、事前に親族に確認しておくと安心です。

初盆の香典のお札の入れ方

通夜・葬儀の香典と違って、初盆は事前に日付がわかっているため新札を包んでもマナー違反ではありません。
ただ、遺族によっては気にする人もいるかもしれないので、新札を包む場合は真ん中に折り目をつけてから封筒に入れたほうがベターです。
他にも、しわ・汚れ・破れのあるお札は避けてください。
入れ方に明確な決まりはありませんが、お札の肖像画を「裏側・下向き」になるようにして包むようにします。

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初盆の香典袋(不祝儀袋)の表書きのマナー

初盆に香典を用意する際、表書きの書き方にも気を配る必要があります。
表書きの種類は地域や宗派によって異なり、また金銭の用途によっても使い分けが求められます
また、名前の記載方法にも一定のルールがありますので、正しいマナーを押さえておきましょう。

表書き

初盆の香典袋に使用される表書きには、以下のような種類があります。


  • 御仏前(御佛前)
  • 御香典
  • 初盆御見舞(初盆見舞い)
  • 新盆御見舞(新盆見舞い)

地域や宗派によって慣習が異なりますが、迷った場合は「御香典」とするのが無難です。
自分で表書きを書く場合は、濃い墨を使用しましょう。
とくに初盆は四十九日を過ぎた後に行われるため、薄墨ではなく濃墨を使うのが一般的です。

なお、香典とは別に、提灯代やお供え物の代金としてお金を包む場合は、以下のような表書きを使います。

  • 御提灯料(提灯料)
  • 御提灯代(提灯代)
  • 御供物代
  • 御供


これらは香典袋とは別に包むのが基本ですが、一つの袋にまとめてもマナー違反にはなりません。

名前の書き方

名前は表書きの下、中央にフルネームで記載します。
連名で夫婦の場合は夫のフルネーム、左横に妻の名前を記載しましょう。
香典を渡す遺族が夫婦関係をわかっている場合は妻の名前は入れないこともあります
妻側の親戚が遺族の場合は、妻の名前をあえて入れることもあります。
夫婦ではない人と連名の場合は、同程度の関係性の人なら横に並べて書くのが一般的です。
ただし横に並べて書くのは3名程度までにし、4名以上の場合は「〇〇一同」としましょう。
その場合は、中に個人名を記載した紙を入れます。

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初盆で香典を渡すタイミングとマナー

初盆は、通夜・葬儀とは違う会場で異なる流れで行うため香典を渡すタイミングも状況によって異なります
詳しく確認していきましょう。

法要がある場合

初盆(新盆)法要は、自宅やお寺で行われることがほとんどですので、通夜・葬儀のように会場に受付があるとは限りません。
受付がなければ香典や提灯代は、遺族に挨拶するタイミングで施主に手渡しするか故人の仏壇・祭壇にお供えするようにします。
もし、受付があれば遺族側に直接渡すのではなく、葬儀と同様に受付で香典帳に記入した後、受付の人に預けます。

法要がない場合

法要が行われない場合でも、初盆のお参りに伺うことがあります。
相手が辞退されていない限りは、その際にも香典やお供え物を持参するのが丁寧です。
法要がない場合には、自宅に伺い祭壇や仏壇にお参りする際にお供えをします。
訪問の日程は、遺族の都合にもよりますが、お盆の中日(14日・15日)は避けなるべく食事の時間を控えます
お盆前の12日までにうかがえるとよいですが、どのタイミングでのお参りが一般的かは地域によっても違いますので、遺族に直接確認するとよいでしょう。
自分は訪問できなくても、訪問予定の家族・友人がいる場合は代理で自分の香典を渡してもらうことも可能です。

郵送する場合

遠方の場合や仕事で訪問が難しい場合は、香典を現金書留で送ることも可能です。
現金書留封筒は郵便局で購入できます。
郵送する際は、簡単なお悔やみの手紙を同封するとより丁寧です。
なるべくお盆前に相手へ届くように手配します。

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初盆(新盆)の香典以外のお供え物

初盆(新盆)では、香典以外にお供え物を用意することもあります。
お供え物に掛け紙(のし紙)がかけられる場合の表書きは「御仏前(御佛前)」「初盆御見舞(初盆見舞い)」「新盆御見舞(新盆見舞い)」「御供」などと書くのが一般的です。

盆提灯

実際に提灯を購入して贈る場合や「提灯代」としてお金を包む場合があります。
軒先などに飾る白提灯は遺族が購入し、絵柄入りの室内に飾る提灯を親戚が贈るのが一般的です。

白を基調とした菊や百合が一般的ですが、地域によっては赤や紫などを入れることもあります。
近年は生花だけではなく、長持ちするプリザーブドフラワーを贈ることも。

お菓子や果物の詰め合わせ

日持ちのするものや個包装のものまた故人が生前好んでいたものを選ぶと、より丁寧な気持ちが伝わります。

線香やろうそくのセット

香典を辞退されている場合は、相応の金額に見合った進物用の線香やろうそくを贈るとよいでしょう。
相手に気を遣わせないように、控えめな価格帯のものを選ぶ配慮も大切です。

初盆の香典返しの相場と品物(遺族側)

香典や供物を辞退されない限り、初盆に訪問する人は香典やお供え物を持参するのが一般的ですので、遺族は香典返しが必要になります。
初盆法要の参列者に対しても同様です。
初盆の香典返しの相場とよく選ばれる品物を確認しましょう。

香典返しの金額相場

香典返しの相場は、「香典としていただいた金額の半額から3分の1程度」が一般的です。
ただし、親族などから高額の香典をいただいた場合は、4分の1程度の返礼品でも差し支えありません。
たとえば、10,000円の香典をいただいた場合は、3,000〜5,000円程度の品物が適当です。
香典返しの方法には、以下の2つがあります。

    • 即日返し(即返し):法要の当日に返礼品をお渡しする形式
    • 後日返し:後日、品物を郵送などでお返しする形式


どちらの形式が主流かは地域によって異なりますので、地元の慣習に合わせるとよいでしょう。
なお、初盆での香典の相場は5,000〜10,000円程度のため、即返しを行う場合は、2,500〜3,000円程度の品物を用意しておくと、多くの方に対して追加のお返しをする必要がなくなります。

香典返しの品物

香典返しの品物は故人の好きだったものを選ぶ場合もありますが「消えもの(使ってなくなるもの)」が基本です。
具体的には、下記がよく選ばれています。

    • お菓子(焼き菓子、和菓子)

    • 海苔、お茶、コーヒー
    • 石鹸、洗剤
    • タオルセット
    • カタログギフト

夏なのでゼリーや水羊羹、そうめんのセットがよく選ばれ、遠方から来た人にはかさばらないカタログギフトも人気です。
品物には「志」「新盆志」「御礼」などの表書きを付け白黒や双銀の水引をかけるのが一般的です。
名前の部分は、施主の苗字のみ、苗字+家、施主のフルネームなどを記載します。
ただ地域によっては、法要後の食事がお返しにあたったり、会食をしない代わりに弁当やお酒を持ち帰ってもらったりするところもあります。
もしわからない場合は事情に詳しい葬儀社などに聞いてみるとよいでしょう。

初盆(新盆)の香典マナーを正しく理解して改めて故人の冥福を祈りましょう

初盆(新盆)は、故人が亡くなってから初めて迎えるお盆であり、遺族にとって節目となる大切な法要です。
香典袋の選び方・表書き・渡し方など、基本的なマナーに気を配ることで、故人への弔意と遺族への配慮が伝わります。
地域や宗派によって異なる慣習もありますが、大切なのは供養の気持ちです。
形式だけにとらわれることなく、故人を偲ぶ気持ちを大切にしながら、丁寧な対応を心がけましょう。

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監修者 一級葬祭ディレクター 木村聡太

監修者


木村 聡太

・家族葬のゲートハウススタッフ
・一級葬祭ディレクター
「家族の絆を確かめ合えるような温かいお葬式」をモットーに、10年以上に渡って多くのご葬儀に携わっている。

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