家族葬と言われたらどう対応する?参列・香典・弔電などのマナーも解説 |家族葬のゲートハウス [公式] 和歌山 大阪 兵庫のお葬式・ご葬儀

           
2025.05.20
葬儀・葬式のマナー

家族葬と言われたらどう対応する?参列・香典・弔電などのマナーも解説

家族葬と言われたら

近年は、ごく親しい親族だけで行う小規模な葬儀が増えています

お葬式への参列を考えていたものの「近親者のみの家族葬で執り行います」と伝えられ、どう対応すべきか迷うこともあるでしょう。

家族葬と言われた場合の適切な対応は、故人・ご遺族との関係性や状況によって異なります。

本記事では家族葬と告げられた際の参列の判断基準や、香典・供物・弔電のマナーに関して解説します。

 

家族葬と言われたら?場合別の対応

一般的な葬儀の場合、遺族が電話やメールなどで直接連絡をし、故人の訃報を広く知らせるのが一般的です。

しかし、家族葬では、訃報を事前に知らせないケースも少なくありません

遺族から直接聞いた場合、訃報にて家族葬を知った場合、人伝えで知った場合など、故人やご遺族との関係性によって、取るべき対応も変わってきます。

以下では、それぞれの関係別に対応をみていきましょう。

 

故人が親戚の場合

親戚であったとしても、どこまでの範囲の方を親戚と考えて普段の親戚づきあいをしているかは家庭によってそれぞれです。

一概に「親戚」と言っても、家族葬の形式や血縁関係の近さによっても葬儀に「呼ばれる」・「呼ばれない」が変わってきますので、どのように訃報を聞いたかでその後の対応を決めるとよいでしょう。

 

訃報を直接聞いた場合の対応

故人が亡くなった直後に、遺族から直接連絡が来た場合は、葬儀に参列してほしいために連絡しているケースがほとんどです。

ただし、事故死などで故人の死が周知されている場合など、例外もあります。

まずは、葬儀に自分が参列してもよいのか、ご遺族の意向を確認するようにしましょう

血縁の近い親族であれば、葬儀を待たずに、連絡を受けた時点で自宅などに駆けつけることもあります。

また「他の親戚には葬儀前に知らせないでほしい」といった意向を持つご遺族もいますので、ほかの親戚に伝えてよいかどうかについても、事前に確認しておくと安心です。

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訃報を間接的に聞いた場合の対応

遺族から直接依頼を受けて連絡している人からではなく、別の経路で訃報を知った場合、親戚にあたる立場であれば、丸一日経っても遺族から連絡がないときは、直接確認してみても差し支えありません。

二親等、もしくは三親等以内の姻族であれば、家族葬であっても参列や供花・供物の手配を検討する必要があるためです。

ただし、葬儀前に知らせる予定がなかったにもかかわらず、意図せず訃報が伝わってしまったという場合も考えられます。

そのため、遺族へ確認する際は、言葉選びやタイミングに配慮が求められます。

 

故人が友人・ご近所・仕事関係者などの場合

基本的に親戚以外の方から訃報を受けて家族葬と聞いた場合には、特に親しくしていた場合を除いて、特別の対応は必要ありません。

しかし、訃報を受けたシチュエーションによっては相手の状況や心情に配慮した行動をすることが大切です。

訃報を直接聞いた場合間接的に聞いた場合の対応をみていきましょう。

 

訃報を直接聞いた場合の対応

遺族から直接訃報を聞いた場合には、関係性にかかわらず、お悔やみの言葉を伝えます。

親しい間柄の場合は「大変でしたね」「ご無理なさらないでくださいね」など、遺族の心身を気遣う言葉を添えるとよいでしょう。

ご遺族から直接訃報を受けた場合は、多くは故人やご遺族と親しい関係にあったと考えられます。

その場合も、まずは静かにお悔やみを伝えた上で、遺族のご意向を尊重する姿勢が大切です。

メールやメッセージなど、個人的な連絡手段で訃報を知った場合は、「返信は不要です」と添えてお悔やみの気持ちを伝えることで、遺族への負担を軽減できます。

また、故人が友人などで、他にも親しい知人がいる可能性がある場合は、他の方に伝えても良いかを事前に確認するようにしましょう。

 

訃報を間接的に聞いた場合の対応

回覧板やメール、人づてなどで訃報を知った際には、ご遺族とお会いする機会がある時に、お悔やみを伝える形で問題ありません。

家族葬の場合、特に親しい関係でない限り、こちらから何か行動を起こす必要はありません。

葬儀後や四十九日までは、ご遺族も多忙で、心身ともに落ち着かない時期です。

無理に連絡を取ろうとせず静かに見守ることが何よりの配慮となるでしょう。

 

家族葬と言われたら│参列について

家族葬は、参列人数が決まっている葬儀社のプランもありますが、誰が参列するかは故人やご遺族の意向によるところが大きく「葬儀に来てほしい」と遺族から声をかけられた方のみが参列する式と考えるのが基本です。

訃報に「参列辞退」「弔問(会葬)はご遠慮ください」などの文言がある場合は、一般の方には参列してほしくないという意向の表れですので、断りなく伺うのは控えましょう。

もし、故人から生前に「葬儀には出席してほしい」と言われていたとしても、実際に参列して良いかは必ず確認するようにしましょう。

 

親戚の場合

親戚の方が参列を断られることは少ないですが、同居家族のみで執り行う場合などは、遠い親戚には声をかけないケースもあります。

たとえ故人と兄弟であっても、ご高齢であるなどの理由から、ご遺族が体調や心労を気遣って呼ばない場合もあります。

もし間接的に訃報を聞いた場合は、斎場へ行っても良いのかどうかを含め、参列の可否について必ずご遺族に確認するようにしましょう。

「家族葬」と噂を聞き、親戚だからといって遺族の了承を得ずに葬儀に参列することは避けるべきです。

 

故人が友人・ご近所・仕事関係者などの場合

家族葬の場合、血縁関係のない方は遺族から声をかけられない限り参列は控えるのが葬儀のマナーです。

間接的に訃報を聞き、家族葬であるかはっきりしない場合は、遺族や葬儀社に確認をとるのが望ましいでしょう。

ただし、連絡が集中するとご遺族の負担になってしまうため、複数人で連絡を取るのではなく、代表者が遺族に連絡するようにします。

 

参列を断られた場合・参列できない場合

故人との関係にかかわらず、葬儀への参列を断られることはあります。

たとえ故人と親しい間柄で、行きたい気持ちが強くあったとしても無理に参列しようとはせず、故人・遺族の意思を尊重します。

参列が叶わない場合には、お悔やみの気持ちとして香典や供花弔電などをおくることは可能であるかを確認し可能な場合は手配を検討すると良いでしょう。

もし、全て断られてしまった場合には、後日落ち着いた頃に弔問に伺いたい旨を伝え、それまではそっと見守るのが望ましい対応です。

 

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火葬前に顔を見るだけであれば可能な場合もある

葬儀への参列が叶わなかった場合でも、葬儀までの間に故人とお別れできる機会が設けられることがあります

自宅や施設に安置されている場合に面会が可能だったり、葬儀当日に会場で開式前にお線香をあげるだけの訪問を受け入れてもらえるケースもあります。

火葬前にどうしても会っておきたい方は、一度ご遺族に確認すると良いでしょう。

 

家族葬と言われたら│服装について

家族葬であっても参列する場合、服装は一般葬と同じ準礼服や略礼服を着用して参列します。

式には参列せずに、通夜開式前に斎場にて弔問のみを行う場合も一般葬と変わらない服装で伺うようにしましょう。

式当日以外に、自宅や安置場所へ故人に会いに行く際には華美な服装を避けた平服で伺います

故人の訃報を周囲に知らせていない場合は、喪服で来てほしくないケースもありますので注意しましょう。

 

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家族葬と言われたら│香典・供花・弔電について

家族葬でも香典・供花・弔電を受け取る場合もあれば、全て辞退することもあります。

事前に訃報を流す場合には、訃報の中に何をお断りするのか記載があるケースがほとんどですので、記載内容を確認しましょう。

表現 香典 供花 供物 弔電
ご厚志辞退
斎場や遺族に確認
御香典辞退
斎場や遺族に確認

斎場や遺族に確認
供花・供物は辞退

「ご厚志」という表現には、香典や供花・供物全ての頂きものを含みますが、弔電は受け入れられるケースもあります。

「弔電も辞退」という明確な表現が無い場合には、送っても良いかご遺族か葬儀社に確認しましょう。

また「供花・供物」は辞退という明確な表現が無い場合でも、香典を辞退している場合にはそちらも辞退ということもあります。

遺族や葬儀社を経由せずに生花などを手配してしまうと、迷惑をかけてしまう場合があるので、送りたいと考えた際には必ず確認するようにしてからにしましょう。

 

香典の対応

家族葬の場合は、香典辞退のケースが少なくありません。

訃報に明確な記載がない場合は、事前に葬儀社や遺族に確認しましょう。

事前に確認できなかった場合は、一般葬と同様の相場の金額を準備し現地で対応を判断します

家族葬では、葬儀会場に受付を設けないことも多くあります。

受付がない場合は、喪主もしくは遺族に直接手渡しをします。

ただし、家族葬の参列者でも香典の受取を辞退されることもあります。

親戚からの香典は受け取り、一般参列者からの香典は辞退するというケースもあります。

辞退された場合には、無理に渡そうとせず故人・ご遺族の意向を尊重し、そのまま持ち帰りましょう。

 

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供花の対応

家族葬であっても、供花を受け取る場合と全て辞退する場合どちらもあります。

訃報を受けた際に「供花・供物」は辞退という明確な表現がなければ、受け取ってもらえる可能性もありますが、基本的には参列者以外の供花は辞退するケースがほとんどです。

ただし、葬儀場に飾る供花は辞退しても、親しい方からの「枕花」は受け取る場合もあります。

枕花とは、葬儀(火葬)までの間、故人が安置されている枕元にお供えしておく、花束ではないアレンジの生花のことを指します。

故人と特に親しくしていた場合は枕花を送ることを検討してもよいでしょう。

 

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弔電の対応

訃報に「香典・供花・弔電等の全てのご厚志辞退」と明記されていない限り、弔電は受け取っていただけるケースがあります。

ただし、会社関係などで「弔電も不要」とされることもありますので、送って良いかわからない場合は、遺族や葬儀社に確認してから手配しましょう。

近年は、線香付きやプリザーブドフラワー付きの弔電もありますが、供物などを辞退されている家族葬の場合にはシンプルな文面のみの弔電を選ぶようにします。

 

後日弔問する際のマナー

家族葬であれば、親族以外は参列を辞退されることが多いので、故人の友人など近い関係にあった方は一度弔問に伺いたいと思う方も多いでしょう。

伺う際には、喪服ではなく華美な服装を避けた平服で伺います

その他、後日自宅へ弔問する際の注意点を解説します。

 

落ち着いた頃に連絡をし、相手の都合に合わせる

葬儀終了後、一週間後から四十九日までの間に遺族に連絡をして、弔問に伺いたい旨を伝えます。

ご遺族の都合に合わせて日程を決め、いきなり伺うことはしないようにしましょう。

 

香典や高額の供物は持っていかない

家族葬では、ご遺族が香典や供物のやりとりによる負担を避けるため、それらを辞退していることが多くあります。

たとえ、弔意を伝えたい気持ちがあっても、香典や高額の供物を持参することは控えましょう。

特に、仏壇・仏間に勝手に置いて帰るのはマナー違反です。

葬儀時に香典辞退とされていた場合はもちろん、知らずに持参して断られた場合も、無理に渡さず、気持ちだけをお伝えして持ち帰るようにしましょう。

ご遺族がお返しの準備をしていないことも多く、かえって負担をかけてしまうことになります。

何かお持ちする場合は、2,000円~5,000円程度のお線香やお菓子など、控えめなお供え物を選び、「お返しは不要です」と伝えるようにしましょう。

 

断られたら無理強いはしない

弔問したいという連絡をしても、遺族の都合で断られることもあります。

物理的に忙しいだけでなく、気持ちの整理がついていない状態で対応が難しい場合もあります。

そのようなときは無理にお願いするのではなく、お悔やみの気持ちを手紙で伝えるなど別の方法で思いを伝えるのが良いでしょう。

また、すでに納骨されている場合は、お墓参りを希望している旨を伝え、可能であれば場所を伺うのもひとつ。

 

家族葬と言われたら遺族の意向を尊重するのがマナー

家族葬には決まった形式がないため、参列の可否や香典・供花・供物の対応は、葬儀によってさまざまです。

お世話になった方へ気持ちを伝えたいと思っても、辞退される場合もありますが、故人やご遺族の意向を尊重することが何より大切です。

たとえ弔電やお悔やみのお手紙、後日の弔問といった控えめな方法であっても、心を込めれば十分に弔意は伝わります

どうしても気持ちを伝えたいときこそ、思いやりと冷静さをもって対応することが大切です。

ご遺族の立場に寄り添いながら、静かにお別れの気持ちを伝えましょう。

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監修者 一級葬祭ディレクター 木村聡太

監修者


木村 聡太

・家族葬のゲートハウススタッフ
・一級葬祭ディレクター
「家族の絆を確かめ合えるような温かいお葬式」をモットーに、10年以上に渡って多くのご葬儀に携わっている。

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