葬儀の花輪とは?値段の相場や供花との違い・手配時の注意点を解説

葬儀に花輪を贈りたい時は、どのように手配すればいいのでしょうか。
葬儀に使われる花の種類や値段、手配の仕方など、慣れていなければわからないことが多いものです。
この記事では、葬儀の花輪の意味・値段相場・手配方法・手配する際の注意点を紹介しています。
葬儀で贈る花輪とは?供花との違いはある?
葬儀でお供えする花輪にはどんな意味があるのでしょうか。
また花輪の他にも、飾る場所や目的によって、いろいろな呼び方があります。
故人への弔意を表すために、マナーや場所に合ったお花を贈りましょう。
はじめに、葬儀における花輪の意味や、葬儀で使われる他の花の種類を解説します。
花輪の意味
葬儀に花輪を贈る意味は、故人を偲び冥福を祈ること、そして遺族の悲しみを癒やすことです。
生花・造花のどちらを使うかは、宗教やその土地の慣習などによって異なります。
花輪は円形にアレンジした花を足付きの台にセットされており、比較的大きなサイズとなるため、葬儀場の外に飾られることが多いでしょう。
台には贈った人の名前を書いたプレートをつけるのが一般的です。
花の色は、白、青、紫などが多いですが、他の色を使う場合もあります。
花輪以外で葬儀で贈るお花
葬儀で贈るお花には「花輪」の他「供花」「枕花」「献花」があります。
それぞれの特徴を解説しましょう。
- 供花
供花(きょうか、またはくげ)は、花籠やスタンド花として祭壇の横に飾られる花です。
ユリや菊、胡蝶蘭の生花で、色は白や黄色が多いでしょう。
祭壇の両脇に置けるよう一対で贈る場合もあります。 - 枕花
枕花(まくらばな)は、通夜が始まるまで故人の枕元に飾られる花で、小ぶりの花籠に白や黄色を基調とした花を活けたものです。
枕花は故人の親族や、特に親しい知人が贈るものとされています。 - 献花
献花(けんか)は、キリスト教の葬式で参列者が棺や祭壇に一輪ずつ供える花のことで、通常は葬儀会場で用意されています。
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葬儀の花輪の値段相場
葬儀の花輪の値段は、花の大きさによって異なりますが、値段相場は10,000〜20,000円程度です。
造花で作られた花輪をレンタルする形が多いのですが、生花の場合でも値段はあまり変わりません。
通常の場合、支払いは葬儀に参列した日に行いますが、葬儀社によっては振り込みやクレジットカードでの支払いに対応しているところもあります。
葬儀の花輪のサイズは大きければいいわけではなく、他の花輪とバランスが取れていることが大切です。
また、立派過ぎる花輪を贈ると、遺族がお返しする際に気を遣うため、なるべく相場の範囲内で選ぶといいでしょう。
迷った場合は、葬儀社に故人との関係性や希望を伝えて、ふさわしい花輪を選んでもらう方法もあります。
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葬儀の花輪を手配する方法
日常生活で葬儀の花輪を手配することは滅多にないので、どのように頼んだらいいのか戸惑うことも多いでしょう。
続いては、葬儀の花輪を手配する方法について解説します。
一基の注文がほとんど
花輪や供花の数え方は、一基、二基と数えます。
二基をセットにしたものは「一対」となり値段が倍になるので、手配する際は一基と一対を間違えないように注意しましょう。
供花は一基で贈る場合もあれば、祭壇を挟んで一基ずつお供えできるよう一対で手配することもありますが、花輪の場合は一基で注文するのがほとんどです。
お店の開店などで見かける花輪とは違い、葬儀の花輪は派手な色やデザインを使うことはなく、中央に「忌」などの文字が入ることもあります。
勤務先や同級生一同などの連名で贈る
仕事関係や友人など、複数人から花輪を贈る場合は、個人の名前ではなく連名にするのが一般的です。
例えば、会社のある部署で贈る場合は「企業名 + 部署名 一同」とします。
一部の人から贈る場合は「有志一同」になります。
会社全体で贈る場合は「企業名 + 代表者役職 + 氏名」を書くことが多いでしょう。
友人の場合は「友人一同」とするか、同じ学校出身なら「◯◯学校 友人一同」といった書き方をします。
立て札は縦書きでアルファベット表記は書けないので、カタカナに直しましょう。
葬儀社の紹介もしくは自分でレンタル業者を探す
葬儀に贈る花輪はレンタル業者に依頼し、葬儀が終わると引き取ってもらうパターンが多いです。
レンタル業者は葬儀社に相談すれば紹介してもらえますし、希望に合うところを自分で探すこともできるでしょう。
自分で探すなら花屋に直接依頼するか、インターネットで手配する方法があります。
しかし、葬儀社によっては自社以外の花輪を受け付けない場合もあるため、事前に確認が必要です。
また、宗教や葬儀会場の規模などにより、花輪の規定が決まっているところもあるため、あらかじめ葬儀社に問い合わせましょう。
地域の慣習に沿った花を選ぶ
葬儀の花輪には地域性による違いがあるため、故人がいた地域の慣習に沿った花を選ぶようにしましょう。
例えば、関東では葬儀会場の入口に花輪を並べるのが一般的ですが、関西では樒(シキミ)と呼ばれる植物を飾ることもあります。
樒は独特の香りがする木で、魔除けの意味があると言われています。
ただ時代の流れとともに、こういった慣習も変化しており、最近は葬儀会場の外に花輪や樒を並べる代わりに、会場内や祭壇に一基だけ置くケースも増えてきました。
葬儀の花輪を手配するときの注意点
葬儀の花輪を贈る際には、遺族や葬儀場の迷惑にならないよう、マナーを守って手配することが大切です。
葬儀会場の決まり事やタイミングを間違えると、花輪を贈ってもお供えしてもらえないかもしれません。
最後は、葬儀の花輪を手配するときの注意点を紹介します。
宗教によっては造花の花輪はNG
キリスト教の葬儀で使う花は必ず生花とされているため、造花の花輪を贈ってはいけません。
その代わりに、供花として自宅にフラワーアレンジメント、バスケットフラワーを贈ることもありますが、名前のプレートをつけるのはマナー違反です。
葬儀を行う場所である教会に花を贈りたい場合は、贈っても問題がないか遺族や教会関係者に聞いてから、手配しましょう。
なぜなら宗派によっては、祭壇や葬儀会場に花を飾らない葬儀もあるからです。
贈る前に遺族や葬儀社に確認する
葬儀に花輪を贈る手配をする前に、遺族や葬儀社に花輪を贈ってもいいか確認しましょう。
近ごろは、家族葬や小規模の葬儀が増加しており、遺族の意向によって花輪や供花などを辞退されるケースも珍しくありません。
もし辞退された時は、無理に贈るのはマナー違反です。
また、葬儀会場の規模によっては花輪を置くスペースがない場合や、デザインやサイズが決まっているところもあります。
そのため、花を贈る際は葬儀会社や遺族に確認してから手配しましょう。
葬儀の開始が迫っている場合は無理に贈らない
葬儀の花輪を届けるタイミングは、葬儀の前日までに届くよう手配するのがマナーです。
葬儀が始まる前に、多くの花輪をセッティングする葬儀会場では、直前に花輪が届いても飾ってもらえない可能性があります。
もし、葬儀の前日までの手配が間に合わない場合は、無理に贈ると葬儀社や遺族に迷惑をかけるので、贈らないほうがいいでしょう。
その場合は、故人の自宅宛に初七日から四十九日の間に届くように、祭壇に飾るための「後飾り」を贈りましょう。
葬儀に花輪を贈る際にはマナーがある。値段の相場や手配方法を押さえよう
葬儀の花輪とは、円形にアレンジした花を足つきの台に取り付けたもので、葬儀会場の入口に飾られることが多く、供花や枕花、献花とは目的が異なります。
値段の相場は一基10,000~20,000円程度で、他の花輪とのバランスや遺族の負担を考慮して、相場価格内で選ぶようにしましょう。
葬儀会社にレンタル業者を紹介してもらうか、自分で探して手配し、組織や複数で贈る場合は連名にします。
葬儀の花輪は地域性や宗教、遺族や葬儀会社の事情を考慮して、手配のタイミングなどのマナーを守って贈りましょう。
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監修者
木村 聡太
・家族葬のゲートハウススタッフ
・一級葬祭ディレクター
「家族の絆を確かめ合えるような温かいお葬式」をモットーに、10年以上に渡って多くのご葬儀に携わっている。