友引の葬儀は非常識?お通夜や告別式をしても大丈夫なのか解説
避けられることが多い友引の葬儀。
近いうちにお葬式を執り行う予定だけれど、この日を避けるべきか迷っているという人も多いのではないでしょうか?
この記事では、友引の葬儀を避ける人がいる理由、友引にお通夜や告別式をする際の注意点を紹介します。
友引に葬儀はできる?非常識と言われない?
縁起が悪いといわれている友引の葬儀ですが、実際は気にせずに実施しても問題ありません。
そもそも、この日の葬儀が避けられているのは、仏教とは関係ない教えや迷信などによるものです。
葬儀や宗教と直接関係のないものが原因のため、執り行ってもマナー違反ではありません。
そのため、近年では友引と葬儀の関係などを気にせず、普通に葬儀を行うところも増えています。
しかし、古くからの教えを尊重して避ける家庭が多いほか、この日の葬儀に嫌悪感を覚える人もたくさんいます。
これらの事情を気にせず、友引に葬儀を執り行ってしまうと、非常識と思われてしまう可能性もあるので要注意です。
このようなトラブルを防ぐためにも葬儀の日程は、親しい友人や親族としっかりと話し合った上で調整するようにしましょう。
※ご家庭や地域によっては異なる場合があります
友引人形を入れて理解を得る地域もある
嫌悪感を抱かれやすい友引の葬儀ですが、地域によっては「友引人形」を用いて理解を得ているところがあります。
友引人形とは棺の中に入れるための人形のこと。
タイプや形状は地域や家庭によってさまざまですが、縁起の悪さを解消するためという目的は共通です。
この人形を入れる風習がある地域は、主に関西ですが、友引の葬儀が増えるにつれ、近年ではその他の地域でも実施されるようになっています。
葬儀で友引を避ける人が多いのはなぜ?
執り行ってもなんら問題のない、友引の葬儀。
では、なぜこの日の葬儀を嫌がる人が多く、実施を避けられることが多いのでしょうか?
次は、葬儀で友引を避ける人が多い理由を3つ紹介します。
「友を引き込む」ことが連想される
友引の葬儀を避ける人が多いのは、友引という字面が「友を引き込む」ことを連想させるからです。
もちろん根拠のないいわれではありますが、不吉に感じる人は多く、古くよりこの日の葬儀は避けられています。
本来、友引とは何かの行事を行うには縁起の良い日です。
しかし、葬儀に限っては縁起が悪く、できればこの日の葬儀には参列したくないと思っている人もそれなりにいると覚えておきましょう。
六曜の考えを大切にする人がいる
六曜の考えを大切にする人がいることも、友引の葬儀が避けられる理由の1つです。
六曜とは「先勝」「友引」「先負」「仏滅」「大安」「赤口」の6つの曜から運勢を判断する、中国の占いを元にした考え方のこと。
本来は仏教との関係はないものですが、日本では冠婚葬祭を行う指標の1つとされています。
この六曜の考えを大切にしている人は、基本的に縁起が悪い友引の葬儀を嫌う傾向があります。
近年ではあまり気にしない人も増えていますが、気にかける人が多いのも事実です。
【関連記事】
六曜で葬儀をやってはいけない日はある?友引を避ける理由や注意点を解説
友引を避ける風習が強い地域もある
地域によっては、友引を避ける風習が強いところもあります。
とくに古くからの風習を大切にしている、六曜の考えを大切にする人が多い地域ではこのような傾向があります。
関西地方のように比較的柔軟に考える地域もありますが、なかには友引を避ける風習が強い地域もあるので注意しましょう。
不安な場合は参列する予定の人や、親族などに事前確認しておくことをおすすめします。
【関連記事】
和歌山県には葬儀の風習がある?お葬式のしきたりやマナーを解説
大阪の葬式での風習とは?通夜や葬儀でのマナー・しきたりを解説
お通夜は友引にしても大丈夫?
葬儀と同様に、お通夜も友引に執り行って大丈夫です。
お通夜は親しい友人や家族、親族が集まり、故人と共に過ごすために執り行われます。
告別式や火葬のようなお別れの儀式ではないため、友を引き込むという字面の悪さや六曜の教えを気にする必要はありません。
しかし、友引の葬儀のイメージが悪いせいか、この日のお通夜に嫌悪感を抱く人がいることも事実。
そのため、葬儀と同じくお通夜の日程も、参加する人の考えを確認してから決めるようにしましょう。
※ご家庭や地域によっては異なる場合があります
友引に葬儀を行う場合の注意点
友引の葬儀には、いくつかの注意点があります。
この注意点を知っておくだけでも、計画がスムーズに進められるほか、トラブルも未然に防げるのでぜひ覚えておきましょう。
最後に、友引に葬儀を行う場合の注意点を解説します。
友引は火葬場がお休みなことが多い
友引の日は、火葬場がお休みであることが多いです。
これは、多くの人が友引の火葬を避けるため。
加えて、火葬炉のメンテナンスを行ったり、従業員に公休を取得させたりする目的もあるようです。
そのため、比較的多くの火葬場が友引の日を定休日にしています。
稀に友引でも開場している火葬場もありますが、多くの火葬場がお休みになっているため、この日の火葬は難しい可能性があると覚えておきましょう。
【関連記事】
火葬場に行ってはいけない人は?帰り道に振り返ってはいけない理由も解説
友引の次の日は火葬場が混む
友引の次の日は、火葬場が混雑しやすい傾向があります。
もちろん、葬儀の件数は日によっても違うため、確実に混雑するわけではありません。
ですが、休業日の次の日であるほか、友引を避けて葬儀を行う人が多いため混みやすいといえるでしょう。
調整はなかなか難しいものですが、友引明けに火葬を行う予定なら、空き状況の確認や予約は早めに行うことをおすすめします。
参列者が嫌がる可能性がある
友引の葬儀や通夜は、参列者が嫌がる可能性があります。
最近では気にしない人も増えていますが、やはり古くからの教えや六曜を重んじる人は嫌がる傾向があります。
そのため、葬儀や通夜の日程を決める際には、友引についての考え方もしっかりと話し合うことが重要です。
また、仮に友引の葬儀を嫌がる人がいる場合は、可能な限りその考えを尊重し、友引を避けて葬儀や通夜を行ったほうがいいかもしれません。
友引に葬儀をしても問題なし。ただし六曜の考えから避ける人が多いのも事実
友引に葬儀を執り行っても、基本的に問題はありません。
そのため、参列者の予定が合い、不快に思う人がいなければこの日に葬儀を実施しても良いでしょう。
ただし、六曜の考えから避ける人が多いのも事実です。
そのため、葬儀の日取りは家族や親族、友人の意見をしっかりと聞いた上で決めるようにしましょう。
また、友引の葬儀に不安を感じるのであれば、葬儀事情に詳しい葬儀社へのご相談がおすすめです。
家族葬のゲートハウスには、経験豊富な専門スタッフが多数在籍しております。
葬儀に関してお困りごとがあれば、どんなことでもお気軽にご相談ください。
監修者