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葬儀に来てくれた人へのお礼の言葉の例文は?お礼状・メール・挨拶回り別で解説

葬儀が終わった後に忘れてはいけないのが参列者へのお礼

どのようにお礼を伝えたら良いのかわからず、悩んでいる人も多いのではないでしょうか。

この記事では、葬儀に来てくれた人へのお礼の言葉をお礼状・メール・挨拶回り別で解説します。

 

この記事で分かること

葬儀後に改めてお礼の言葉を伝えるべき人は?

葬儀に参列した人にはその場で返礼品を渡すことが多く、返礼品には会葬礼状というお礼の手紙が添えられます。

しかし、高額の香典や弔電をくれた人や葬儀の準備などで特にお世話になった人には、会葬礼状とは別に礼を尽くすのが一般的です。

では、葬儀後に改めてお礼を伝えるべき相手を紹介します。

 

【改めてお礼を伝える相手】

  • 近隣住人
  • 生前故人が親しかった人
  • 遠方から参列した人
  • 葬儀を手伝ってくれた人
  • 弔辞を述べた人
  • 喪主の勤務先の人

 

返礼品とは別に改めてお礼をし、感謝の気持ちを伝えましょう。

 

葬儀に来てくれた人へのお礼の言葉は直接伝えるのが丁寧

葬儀に来てくれた人へのお礼の言葉は、お礼状で済ます人が増えています。

しかし、相手の住まいが遠方でなければ直接お礼を伝えたほうがより丁寧です

参列者の中には、礼儀を重んじる人もいます。

挨拶回りしてお礼を伝えるか、お礼状で済ませるかは、地域性や関係値に応じて臨機応変に対応することをおすすめします。

その際の香典返しは、一般的に忌明け後1ヶ月以内を目安に、丁寧に対応することが好ましいといえます。

 

葬儀に来てくれた人へのお礼の言葉【挨拶回りの例文】

葬儀に来てくれた人へのお礼の言葉は、相手によって伝える内容が異なります。

ここでは、挨拶回りをする際に相応しい葬儀に来てくれた人へのお礼の言葉を紹介します。

 

ご近所の人に伝える場合

この度は亡き父の葬儀に際しまして 多大なお力添えを賜り誠にありがとうございました
普段よりも車両や関係者の出入りが多くご不便をおかけし 心よりお詫び申し上げます
寛容な心で見守っていただき 感謝いたします
今後とも 何卒よろしくお願いします

 

葬儀を手伝ってくださった人に伝える場合

この度は 父の葬儀に多大なお力添えをいただき 誠にありがとうございました
ご尽力いただいたお陰で 家族一同 葬儀に専念できました
心ばかりではございますが どうぞお受け取りください

 

香典をいただいた人に伝える場合

先日の葬儀につきまして お心遣いをいただき 誠にありがとうございました
おかげさまで 終始何事もなく 葬儀を滞りなく相済ませました
ささやかではありますが 供養の印までに お持ち帰りください
今後とも よろしくお願いします

 

葬儀参列者へのお礼の言葉をお礼状で伝えるなら?

葬儀が終わったら、葬儀に関わってくれた人へお礼状を送るのが一般的です。

参列者には香典をくれたり、準備を手伝ってくれたりする人が多くいます。

そういった人たちへのお礼は丁寧に、かつ適切な対応をしましょう。

ただし、お礼状は忌明け後に送る挨拶状とは異なるため、注意が必要です。

ここでは、葬儀参列者へお礼状を送る時の基本的なマナーを紹介します。

マナーを正しく理解し、葬儀参列者に失礼がないようにしましょう。

 

お礼状を送るタイミング

お礼状は、忌明けに送るのが一般的とされています。

宗教によって忌明けの時期は異なりますが、仏式の場合は四十九日神式の場合は亡くなった日から数えて50日目を指します

葬儀が終わってから、すぐにお礼状を渡すのはマナー違反です。

遺族は、お葬式の後もさまざまな手続きがあります。

落ち着いてからお礼状を送っても決して失礼にはあたらず、お葬式から1ヶ月半を目安に送れば問題ありません。

ただし、会葬礼状の場合は葬儀当日に直接渡して感謝を伝えましょう。

 

お礼状に書くこと

お礼状は、葬儀に参列した人への感謝の気持ちを書面にしたもの

しかし、自由に書いていいわけではありません。

お礼状を書く際のルールを理解し、マナーを押さえたうえで書きましょう。

ここでは、お礼状に書く内容について紹介します。

 

故人の名前(戒名)と続柄を冒頭に書く

お礼状には、冒頭に故人の名前(戒名)と続柄を書きましょう。

故人の名前の後ろには「儀」を付けます。

【例文】
「この度は亡母 〇〇儀の葬儀に際しまして ご多用中にもかかわらず ご会葬いただき心から感謝申し上げます」という書き方をします。※名前の部分を「故 〇〇 儀」と記載する場合もあります。

冒頭には「拝啓」、最後に「敬具」を入れるのが一般的ですが、必須で記載が必要というわけではありません。

ただし、どちらか一方だけを入れるのはマナー違反になるので、注意が必要です。

 

参列してくれたことへのお礼を書く

お礼状は、葬儀に参列してくれた人に送るもの。

そのため、まずは参列者へ感謝の気持ちを伝えることが大切です。

その後に、葬儀が無事に終えたことを報告したり、今後も変わらぬ付き合いをお願いしたりするのが一般的だといえるでしょう。

その際、お礼状に「逝去」という言葉は使いません。

「逝去」は、故人に対する敬語になり身内が故人に使う言葉ではないため注意が必要です

 

略式での挨拶を詫びる内容を書く

お礼状には、略式的な挨拶になったことに対するお詫びの言葉を忘れずに記載しましょう。

本来であれば、式場で直接お礼をするのが正しい作法として知られています。

しかし、近年では書面でお礼の挨拶をするケースも増えており、特に遠方から葬儀に来てくれた人へはお礼状のみで済ませるケースも多いでしょう。

しかし、書面でのお礼は簡略的になりやすいのが特徴です。

そのため、後日お礼状を送る場合はお詫びの言葉を入れるのを忘れないようにしましょう

 

香典返しを贈る旨を書く

香典返しと一緒に贈る場合、その旨をお礼状に記載しましょう。

四十九日の法要が無事に終わったことを報告すると同時に香典返しを受け取ってもらえるように断りを入れるのがマナーです

香典返しを贈らない場合は、お礼状に断りを入れる必要はありません。

 

葬儀の日付を書く

お礼状を書く際は、葬儀の日付を記載しましょう。

お礼状は、忌明けに送るのが望ましいとされています

実際にお礼状が相手に届くのが葬儀を終えてから約1ヶ月半後になるため、日付の記載があるほうがより親切な印象を与えるのです。

多くの人は参列した葬儀の日時を覚えているため、日付の記載がなくてもマナー違反とはなりません。

しかし、お礼状を一目見ればお葬式が執り行われた日がすぐにわかるので、日付の記載があるほうが良いでしょう。

 

忌み言葉・重ね言葉は使わない

重ね言葉くれぐれも、重ね重ね
色々、段々、引き続き
…など
忌み言葉苦しい、終わる
辛い、消える
…など

お礼状を書く際は、忌み言葉や重ね言葉を避けるようにしましょう

重ね言葉は、悪いことや不幸が続くことを連想させるため、好ましくありません。

また、忌み言葉はネガティブな意味を持ち、不幸が重なることをイメージさせます。

そのほかにも、嬉しい・楽しいなどのポジティブな意味を持つ言葉であっても、お礼状に記載するのは避けましょう。

お礼状を送る時は適切な表現で感謝を伝え、葬儀やお礼状では慎重な言葉選びが求められます。

 

葬儀に来てくれた人へのお礼の言葉【お礼状の例文】

遺族は、参列者や葬儀に力を貸してくれた関係者にお礼状を送ります

しかし、お礼状にどのような文面で書けば良いのか、戸惑う人もいるのではないでしょうか。

ここでは、葬儀に来てくれた人へのお礼の言葉として、お礼状の例文を紹介します。

 

葬儀を手伝ってくださった人に送る場合

先日の亡父 〇〇 儀の葬儀に際しまして 葬儀の重要な役目を引き受けてくださり 家族一同心より感謝申し上げます
葬儀を円滑に進行でき 滞りなく終えられた △△様のお力添えのお陰です
多大なるご尽力をいただき 誠にありがとうございました
本来であれば 直接出向いて御礼を申し上げるべきではありますが 略儀にて失礼いたします

 

遠方から参列してくださった人に送る場合

故 父 〇〇 儀
葬儀につきまして ご多用の中 遠方より参列いただき 誠にありがとうございました
亡き父に代わりまして 生前のご厚情に御礼申し上げます
今後とも変わらぬご指導を賜りますようお願い申し上げます
本来であればお目にかかるべきところ 略儀ながら書中で失礼いたします

 

香典をいただいた人に送る場合

先日はご多忙の中 亡父 〇〇 儀の葬儀にご会葬いただいたうえ、御香典まで賜りまして厚く御礼申し上げます
おかげさまをもちまして 四十九日の法要を 滞りなく終わらせました
つきましては 供養の印として 心ばかりの品を送らせていただきましたので 何卒 お納めください
略儀ではございますが 書中をもちましてご挨拶申し上げます

 

友達や親戚が相手なら葬儀後のお礼をメールで伝えてもOK

葬儀後のお礼は、友達や親戚など、近い関係性や親しい人へ送る場合はメールでも問題ないでしょう。

しかし、目上の人や年配の人の中には葬儀のお礼をメールのみで済ますことに対し違和感や軽率さを覚える人も少なくありません

そのため、お礼を送る相手によって対応を変えるほうが好ましいといえます。

あくまでも、メールはお礼を送る手段として略式であることを念頭に置いたうえで、対応しましょう。

 

【関連記事】

お悔やみのメールに対する返信は?お礼の返事に使われる言葉&例文を紹介

 

お礼状やメールを送る時に気を付けること

お礼状はビジネス文書と同様、書く時に気を付けるべき注意点があります。

マナーを守らないと失礼になる場合があるためポイントを押さえておきましょう

ここでは、お礼状やメールを送る時の注意点を紹介します。

 

忌み言葉・重ね言葉は使わない

お礼を送る際は、忌み言葉や重ね言葉を使うのを控えましょう。

「生きていた頃」「去る」「最後」などの生死に関連する忌み言葉は、不幸を連想させるため好ましくありません。

また「重ね重ね」「次々」「度々」などの重ね言葉は、不幸が続くことをイメージさせ、葬儀やお礼状などで使う言葉としては相応しくないでしょう。

親しい人へのメールであっても忌み言葉や重ね言葉は避け適切な表現で感謝の気持ちを伝えることが重要です

 

句読点を使わない

お礼状は、句読点を使わずに書くのが一般的なマナーとして知られています。

句読点を付けてはいけない理由は以下の通りです。

 

  • 「縁を切る」を連想させるため
  • 昔からの伝統を引き継いでいるため
  • 葬儀や法事が無事に終わるように…という意味が込められているため

 

このことから、区切りを意味する句読点を用いることはマナー違反とされています

メールや書面でお礼状を送る際は、句読点を入れる箇所に空白や改行を入れて対応しましょう。

 

参列の感謝と略式であることへのお詫び

お礼状を送る際は、感謝の気持ちと略式であることに対するお詫びをしましょう。

本来であれば、直接お礼を伝えるのがマナーであり、書面やメールは略式です。

受け取る人によっては、書面やメールでの対応に違和感を覚えたり、マナー違反だと捉える人も少なくありません。

お詫びを入れることで相手に対しての敬意を示し、略式にした理由を同時に伝えられます。

そのため、葬儀に来てくれた人へのお礼の言葉と同時に文面には忘れずにお詫びを入れましょう

 

葬儀に来てくれた人へのお礼の言葉【メールの例文】

葬儀に来てくれた人へのお礼の言葉は、対面で感謝を伝える時とは内容が異なります。

本来であれば、葬儀に関わった人に対して、直接お礼や挨拶するのが礼儀です。

しかし、メールで感謝を伝える場合は略式での対応になったことへのお詫びが必要です

また、香典を送る際は、その旨を文面に組み込み、後日送る旨を伝えましょう。

ここでは、葬儀に来てくれた人へのお礼の言葉を、メールの例文を使って紹介します。

 

葬儀を手伝ってくださった人に送る場合

〇〇様
先日はご多用の中 亡父 △△の葬儀につきまして 重要なお役目を担当していただき 大変感謝しております
葬儀が円滑に進み 滞りなく終えられたのも 〇〇様のお力添えがあったお陰です
参列者の案内や香典・貴重品の受け取りなど 快く引き受けてくださったこと 厚くお礼申し上げます
略儀ながらメールにて御礼を申し上げます
ありがとうございました

 

友達や親戚に送る場合

〇〇様
お忙しい中 亡父〇〇の葬儀に参列いただきありがとうございました
また 過分なお心遣いをいただき 感謝しております
おかげさまで 無事に四十九日法要を終えました
後日 改めて御礼をさせていただきます
ひとまず メールにて失礼いたします

 

香典をいただいた人に送る場合

〇〇様
先日はご多用にもかかわらず 亡父〇〇の葬儀に参列いただき 厚く御礼を申し上げます
過分なお心遣いをいただき 誠にありがとうございました
おかげさまをもちまして 無事に法要を済ませました
つきましては 別便にて粗品を送らせていただきます
何卒ご受納ください
大変失礼ではございますが メールにてお礼とご挨拶に代えさせていただきます

 

葬儀に来てくれた人へのお礼の言葉は直接伝えるかお礼状を送るのがいい

今回は、葬儀に来てくれた人へのお礼の言葉をお礼状・メール・挨拶回り別に紹介しました。

参列者へのお礼は直接伝えるのが好ましいですが、書面やメールであっても構いません。

しかし、お礼状を贈る際は言葉選びやタイミングが重要なのです

そのため、事前にマナーを確認してからお礼状を贈ると良いでしょう。

参列してくださった方へ、心を込めてお礼の言葉をお伝えしましょう。

 

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監修者

木村聡太

家族葬のゲートハウススタッフ
「家族の絆を確かめ合えるような温かいお葬式」をモットーに、10年以上に渡って多くのご葬儀に携わっている

・一級葬祭ディレクター

 

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