火葬にかかる時間は?平均や地域別の違い・火葬当日の流れを解説
火葬にかかる時間はどのくらいなのか、多くの方が気になるポイントでしょう。
火葬は、火葬炉で焼却している時間だけでなく、火葬場への移動・受付・収骨(骨上げ)・精進落としなど複数の工程を経ます。
そのため、火葬当日に必要な所要時間は地域や火葬場の混雑状況によって変わるケースもあるのです。
本記事では、火葬にかかる平均時間から、当日の流れやマナー、地域差の理由、火葬費用と葬儀費用の違いまで、初めての方にもわかりやすく解説していきます。
火葬にかかる時間の目安は?平均は約2時間程度
火葬にかかる時間は、一般的に2時間前後が目安です。
火葬炉の性能や火葬場の規模、地域の習慣、故人の体格などによって多少前後しますが、およそ火葬自体に1時間~1時間半程度+収骨などにかかる時間として30分の合計2時間と計算しておくとよいでしょう。
火葬炉での火葬時間は1時間~1時間半程度
火葬炉での火葬そのものは、約1時間〜1時間半で終了します。
炉の性能や亡くなった方の体格、火葬場の設備によって前後する場合もあります。
また、最新設備の火葬炉では燃焼効率が良く、比較的安定した時間で火葬が行われ、以前より時間が短縮される傾向にあるでしょう。
火葬場での滞在時間は合計2~3時間程度
受付から収骨(骨上げ)までの一連の流れを含めると、火葬場には合計で約2〜3時間程度滞在するのが一般的です。
特に都市部の火葬場は混雑しやすく、予約状況によってさらに時間がかかる場合もあるので注意しましょう。
火葬当日の流れを詳しく解説
火葬当日は、葬儀の形式によってスケジュールが大きく変わります。
また、後火葬・前火葬・骨葬といった火葬の順番の違いによっても流れは異なりますが、火葬当日は葬儀社の案内で進むため、基本的には流れに沿って行動すれば問題ありません。
葬儀・告別式
一般的な葬儀では、式場で葬儀・告別式を行い、その後火葬場へ向かいます。(後火葬)
また、一部の地域では告別式の前に火葬を行い、終了次第、葬儀場に戻り告別式を行う場合もあります。(前火葬)
どちらのやり方でも、火葬と同日に告別式を行い、合間で昼食をとる場合もあるため、半日がかりとなることがほとんどです。
火葬式や直葬の場合は、火葬場へ直接移動することが多く、式の時間は省かれます。
| 葬儀形式 | 火葬までの流れ |
| 直葬 | 告別式なしで火葬場に直行、もしくは火葬場に直接集まる。 基本的にはお別れの儀式等はない。 |
| 火葬式 | 斎場や自宅、炉前にて30分程度の簡単なお別れの儀式や納棺の儀式を行ってから火葬。 |
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一般葬・家族葬 (後火葬) |
1時間程度の告別式が終わってから火葬場に向かう。 火葬終了後は埋葬・精進落としの会食をする場合も。 |
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一般葬・家族葬 (前火葬) |
告別式の前に火葬をする。 斎場もしくは炉前にて30分程度の読経がある場合が多い。 火葬が終わり次第、斎場に戻り告別式を行う。 告別式が終わった後は、埋葬・精進落としの会食をする場合も。 |
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一般葬・家族葬 (骨葬) |
通夜・告別式の前に火葬をする。 火葬を一番先にするので、炉前にて30分程度の読経やお別れの儀式を行う。 別日に通夜や告別式を行う。 告別式が終わった後は、埋葬・精進落としの会食をする場合も。 |
地域の風習や家庭の事情によっては、初七日法要や四十九日法要も告別式終了後に同日で行うケースもあり、その場合はプラスの時間がかかると見ておくとよいでしょう。
火葬場へ移動
火葬場へは葬儀社の霊柩車・マイクロバス・自家用車などで火葬場へ向かいます。
火葬場と葬儀場が別の場所にあるケースなら、移動時間も全体の所要時間に大きく影響するでしょう。
また、葬儀場から火葬場までの移動時間は、都市部では20〜30分程度、郊外では1時間以上かかることもあります。
受付・火葬許可証の提出
火葬をするには、必ず火葬許可証の提出が必要です。
火葬許可証は、死亡届を各区市町村に提出することで発行されますが、葬儀社が代行して申請・管理するケースがほとんどです。
火葬場の受付も、基本的には葬儀社が手続きをするため、家族は案内に従えば問題ありません。
火葬
火葬の間、遺族・参列者は火葬場内の待合室で約1時間~1時間半の時間を過ごします。
また、火葬の待ち時間を利用して、精進落としを行う場合もありますが、地域やその時の葬儀によって違います。
火葬場によっては軽食スペースや喫茶コーナーが用意されていることもあり、昼食や軽食をとることも可能です。
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収骨
火葬後の骨上げには約30分前後かかります。
地域によっては全骨収骨・部分収骨といった違いがあり、それによってもかかる時間が変わるでしょう。
また、二人一組になって一緒に拾う風習もあるため、参加者が多いと時間がかかる場合も。
骨壺に収めた後、後火葬の場合は自宅へ戻るか、精進落としに向かう流れとなりますが、四十九日法要まで繰り上げて行った場合は、当日中に埋葬まで終えてしまう地域もあります。
精進落とし
精進落としとは、葬儀・火葬の後に行われる会食のことで、お斎(おとき)ともいいます。
元々は四十九日の忌明けの際に食べる食事の事を指していましたが、現在では参列者や僧侶を労う目的で用意する食事のことを「精進落とし」と呼んでいます。
精進落としは必須ではないため、地域の風習や家族の意向によって実施の有無が変わります。
また、精進落としは1~2時間程度が目安の時間です。
火葬にかかる時間が地域で違う理由
火葬時間や待ち時間は、火葬場の設備環境や混雑状況、地域ごとの葬送文化が関係します。
以下では、その主な理由を解説します。
都市部の火葬場は混雑しやすい
人口が多い都市部では火葬の件数が多く、火葬場の予約が取りづらい傾向があります。
それぞれの地域で人気の時間帯は混み合いますし、他の火葬の参列者と炉前で顔を合わせないように配慮することもあるため、混み合うことで待ち時間が長くなる場合があります。
火葬炉の数・火葬場の規模による差
火葬場に設置されている火葬炉の数が多い施設ほど、スムーズに火葬が進みやすいです。
火葬場ごとに火葬炉の数は異なり、大規模な斎場は待ち時間が短く、小規模な火葬場は混雑する可能性があります。
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葬儀社の予約状況による違い
火葬の時間枠は、葬儀社が予約をするのが一般的です。
それぞれの地域で人気のある時間帯は早めに埋まるため、希望どおりのスケジュールにならないことも珍しくありません。
また、火葬場の予約が空いていても、希望する葬儀場が空いていない、菩提寺の僧侶の都合と合わないというケースも考えられます。
地域の習慣や作法
全国的に火葬は、葬儀・告別式の後に行う「後火葬」が一般的ですが、雪国や山間部、漁業が多い地域では葬儀前に火葬を済ませる「前火葬」が主流となっているところもあります。
ご遺体の状況や家庭の事情次第では通夜の前に火葬をする「骨葬」を行う場合もあります。
また、収骨に関しても関東では全ての遺骨を骨壺に納める「全収骨」が主流ですが、関西では喉仏や頭部などの主要な骨を中心に納める「部分収骨」が主流となっています。
やはり、部分収骨の地域よりも全収骨の地域の方が時間はかかりますし、西日本の一部の火葬場では収骨を遺族がしないという選択肢もあるようです。
葬儀の習慣は地域によっての違いが大きいので、わからない場合は、その地域の年長者や僧侶、葬儀社のスタッフなどに直接確認すると安心です。
火葬に必要な費用はいくら?火葬費用と葬儀費用の違い
火葬にかかる費用は、祭壇料金などの葬儀費用とは別ですが、セット料金として葬儀料金に含まれるケースもあります。
ただ、利用する火葬場によって料金が大幅に違うケースもあるため注意が必要です。
火葬費用の相場
火葬費用の相場は、自治体が運営する公営の火葬場であれば無料〜5万円程度ですが、民営火葬場の場合は5万円〜10万円程度かかることもあります。
また、居住地以外の火葬場を利用する場合は、公営でも5万円〜10万円程度の費用が設定されています。
公営・民営の違いのほか、居住地なのかどうかでも火葬料金に大きな違いがあるといえるでしょう。
そのため、予約の都合で民営もしくは居住地外の火葬場になってしまう場合は、しっかりと火葬費用も確認することをおすすめします。
直葬・火葬式・家族葬で費用が変わる理由
火葬自体の費用は、どの葬儀形式でも基本的には変わりません。
費用差が生じるのは、どこの火葬場で火葬するかによって変わります。
直葬・火葬式・家族葬が一般葬と比べて費用が変わるのは、祭壇設営費用や式場使用料、スタッフ人件費、返礼品の有無など葬儀費用の部分が違うからです。
火葬費用が高くなるケース・抑える方法
火葬費用が高くなる主な要因としては、民営火葬場や居住地外の火葬場の利用が考えられます。
費用を抑えるためには、事前に葬儀社に相談し、もしもの時のために比較検討しておくことをおすすめします。
公営火葬場を利用すれば無料~数万円の火葬料で納まりますし、火葬式や家族葬を利用し、葬儀全体にかかる費用を削るといった選択肢もあります。
火葬に必要な書類を解説
火葬をするには、法律で定められた書類の提出が必須です。
特に重要なのが火葬許可証であり、これがなければ火葬は行えません。
火葬許可証とは?提出するタイミング
火葬許可証とは、死亡届を提出した後に市区町村が発行する公的な書類です。
火葬場の受付時に必ず提出し、火葬終了後には埋葬許可証として返却されます。
多くの場合、葬儀社が取得代行してくれますが、直葬や火葬式などではプラン内に代行費用が含まれていない場合もありますので注意が必要です。
埋葬許可証との違い
火葬前に必要なのが「火葬許可証」、火葬後に必要なのが「埋葬許可証」です。
火葬終了後、火葬許可証には火葬済みの印が押され、埋葬許可証として遺族に返却されます。
また、埋葬許可証は納骨の際に必要になりますので、葬儀から埋葬まで時間が空くときは無くさないようにしっかりと管理しましょう。
葬儀社に依頼すべき手続き
死亡届の提出や火葬許可証の取得、斎場や火葬場の予約、当日の誘導などは、ほとんどの場合葬儀社が代行します。
遺族は内容を確認し、同意をすることで手続きが進むため、無理に自分たちでする必要はありません。
なにか不明な点があれば、まず葬儀社に相談することをおすすめします。
火葬にかかる時間は状況や施設の環境によって変わる。迷ったら葬儀社へ相談を
火葬にかかる時間は、火葬場の設備状況、火葬炉の稼働状況、地域の風習などの要因で変動します。
初めての葬儀で不安な方は、事前に葬儀社に相談し、いくつかの選択肢から検討することをおすすめします。
事前に知識を持っておくことで、当日の流れや費用負担が明確になり、落ち着いて大切な方をお見送りする準備ができるでしょう。
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監修者
木村 聡太
・家族葬のゲートハウススタッフ
・一級葬祭ディレクター
「家族の絆を確かめ合えるような温かいお葬式」をモットーに、10年以上に渡って多くのご葬儀に携わっている。







