喪中に初詣へ行ってもいい?忌中との違いや神社に行ってはいけない理由も解説 |家族葬のゲートハウス [公式] 和歌山 大阪 兵庫のお葬式・ご葬儀

           
2025.12.06
風習

喪中に初詣へ行ってもいい?忌中との違いや神社に行ってはいけない理由も解説

喪中に初詣へ行ってもいい?忌中との違いや神社に行ってはいけない理由も解説

喪中や忌中の期間は、葬儀や法要の後、家族や配偶者とともに故人を偲びながら過ごす大切な時期です。
喪中や忌中の期間中、お正月に行う初詣や神社参拝、正月飾り、年賀状の扱いなど、何をしてよいか迷う方も多いでしょう。
本記事では、喪中・忌中の違いや浄土真宗など宗派ごとの考え方、初詣のマナーや注意点を解説し、家族や地域の習慣に沿った過ごし方の知識を整理します。

喪中に初詣へ行ってもいい?宗派別の考え方と注意点

喪中の初詣は、宗教や地域の習慣によって対応が異なります
神社への参拝が避けられる忌中の期間や、お寺への参拝は可能かどうか、さらに浄土真宗における特別な考え方も解説。
初詣に行くことになった場合の注意点も含め、参拝マナーを知ることができますので、参考にしてみてください。

神社参拝は避けるべき?神社・お寺の考え方の違い

神道では「死は穢れ」という考え方もあり、神様に近づくべきではないと考えるため、忌中は神社への参拝は避けるべきとされています。
「参道や鳥居を避ければよい」という話を聞いたことがある人もいるかもしれませんが、これは誤りで、多くの神社でも、忌中は参拝を控えるよう案内しています。
ただし、喪中については必ずしも禁止ではなく、四十九日もしくは五十日祭をすぎた忌明け後は気持ちが整ったタイミングで参拝しても構いません
仏教においては、死は「旅立ち」であり「穢れ」ではありませんので、参拝に制限はありません。

仏教の立場から見た参拝マナーと注意点

寺院への参拝は、忌中や喪中であっても制限はありません。
参拝の際は、新年を祝うというよりは「故人やご先祖様に一年の感謝と報告をする機会」と考え、静かに手を合わせることを心がけましょう。
浄土真宗においては、亡くなった方はすぐに極楽浄土に往生すると考えられているため、忌中や喪中の概念がありません。
ただし、神社へ参拝する場合は神社側の考え方によっても異なる場合もありますが、四十九日が過ぎてから参拝するようにした方がよいでしょう。

忌明け後(四十九日後)なら初詣は可能?

忌明け後であれば、神社に参拝しても大丈夫です。
ただし、忌明け直後の場合は、心身の負担も考慮して混雑を避け無理なく短時間で行いましょう。
また、一般的に初詣はお祝い事になるため、華やかな服装は避け、静かに参拝します。

喪中でも初詣に行く場合のマナーと参拝方法

喪中に初詣に行く場合は、服装や参拝方法など最低限のマナーを守ることが大切です。
この章では、神社・お寺での参拝の仕方や供養を優先した過ごし方初詣を控える場合の代替案家族で意見が分かれたときの判断方法を詳しく解説します。

神社・お寺へ行くときの参拝マナーと服装の選び方

喪中期間に神社やお寺へ行く場合、特別な作法はありませんが「派手なお祝いを控える期間」であることをふまえ、落ち着いた振る舞いを心がけましょう。
黒・紺・グレーなどの控えめな色の服を選び柄物や光沢のある素材や華美な服装は避けるとよいでしょう。
おみくじを引くことや、破魔矢・お守りなどを受けることも忌明け後であれば問題ありません。
もし忌中と新年が重なってしまった場合は、忌明け後に受け取ったり、寺院で頂いたりするようにしましょう。
前年度のお守り・お札も忌中と重なりお焚き上げが出来なかった場合は、忌明け以降に処分する形で問題ありません。

供養を優先したい場合の過ごし方

初詣の代わりに、墓参りや仏壇への供養を選ぶ方もいます。
年末年始の時間を利用して家族でお墓参りにいくのもよいでしょう。
また、神棚に対しては、忌中のあいだは半紙でふさぐ「神棚封じ」をし、お参りやお供えをしないようにします。

初詣を控える場合の代替案

初詣を控える場合は、お墓参りをしたり、自宅の神棚や仏壇を静かに拝んだりして過ごし、年始の挨拶を控えて静かに過ごしましょう。
親族が集まる場合は「おめでとう」ではなく「今年もよろしく」など別の表現を使用するようにします。
お守りや神札は初詣の時期が過ぎてしまっていても、忌が明けてから新しいものを受け取れば問題ありません

家族で意見が分かれた場合の判断方法

地域によっては、忌明け後でも喪中であれば初詣は控えるべきと考えるところもあります
あまり交流が無かった祖父母などが亡くなった場合は、孫世代は喪中という意識もないかもしれません。
それぞれの宗教観や地域の習慣を照らし合わせて、家族で相談して対応を決めましょう。

喪中とは?忌中との違いと喪中期間の考え方

喪中や忌中は、葬儀後に故人を供養しながら過ごす期間ですが、意味や期間には違いがあります。
この章では、喪中と忌中の概念、地域や宗教ごとの違いを解説します。
これを知っておくことで、喪中期間の過ごし方や初詣の判断がしやすくなるでしょう。

喪中と忌中の期間と意味の違い

「忌中」は死後約50日間で「穢(けが)れ」を慎む期間とされています。
浄土真宗以外の仏教は49日まで神道では50日祭までとされています。
「喪中」は一周忌法要までの約1年間、故人を偲んで祝い事を控える期間です。
一般的には、自分から見て父母(配偶者の父母)、祖父母(配偶者の祖父母)、孫、兄弟姉妹とその配偶者、子の配偶者など二親等以内の親族が亡くなった場合は、上記の期間中、喪に服します。
また、忌中や喪中は実際に葬儀場へ行ったかどうかは関係なく、血縁関係が重視されます。

地域や宗教(仏教・神道)で異なる喪中の過ごし方

仏教の中でも浄土真宗には喪中・忌中の概念がありません
初詣もOKとする考えもありますが、宗教によっては死は穢れであるため、初詣は控えるべきという考え方もあります。
喪中の過ごし方は地域差が大きく、正月飾りを完全に避ける地域もあれば、しめ飾りだけ控える地域もありますので、迷ったら地域の年長者やお寺の住職、神社の神主に聞いてみると良いでしょう。

喪中の年末年始の過ごし方|正月飾り・年賀状の対応

喪中の期間は、初詣だけでなく正月飾りや年賀状などの扱いにも配慮が必要です。
この章では、喪中はがきの出し方や注意点、地域ごとの正月飾りの習慣、年賀状の代替方法、お葬式後のお正月の過ごし方について解説します。

喪中はがきの出し方と注意点

喪中はがきは、身内の不幸により年賀状を出せないことを知らせる挨拶状です。
「年賀状を控えます」という意思を伝えるものである一方で、葬儀を知らなかった方への死亡報告の役割を担う側面もあります。
斎場に足を運んで頂いた方に対しても、例年年賀状を出しているのであれば、喪中はがきを出しましょう。
また、家族葬で葬儀を行うケースも増えていますが、葬儀の規模に関係なく喪中の対応は必要ですので、今まで年賀状を出していた相手には11月中旬から12月上旬までに届くように出します

【関連記事】
喪中はがきはいつ出す?文例や書き方・誰に出すかも解説

正月飾り・お正月行事はどうする?

門松やしめ縄、鏡餅などの正月飾りは、喪中期間は飾らないのが一般的です。
また、おせち料理も正月のお祝いの料理なので、めでたさを意味する鯛や海老などは避けるようにしましょう
華やかな行事を控えつつ、落ち着いたお正月を過ごしましょう。

年賀状を控える理由と代わりにできること

年賀状を控えるのは「祝い事を避ける」ためです。
もし相手から年賀状が届いた場合などは、1月7日から2月4日頃までに寒中見舞いとして返事を送ると良いでしょう。
近況を手紙で伝える方法もあります。

喪中の初詣は「自分と家族の気持ち」と「宗派」で判断を

喪中の初詣は、絶対に行ってはならないわけではありません
忌中期間を過ぎたら参拝してもよいとする考えもあります。
忌中であるかという点と宗教・地域・家族の考え方を踏まえ、心穏やかに故人を供養できる方法を選ぶことが大切です。

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監修者 一級葬祭ディレクター 木村聡太

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木村 聡太

・家族葬のゲートハウススタッフ
・一級葬祭ディレクター
「家族の絆を確かめ合えるような温かいお葬式」をモットーに、10年以上に渡って多くのご葬儀に携わっている。

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