60代向けの年賀状じまいの文例集!やめる時に失礼のない書き方や注意点を解説

60代になり、年賀状じまいを考え始めた方も多いのではないでしょうか。
長年続けてきた年賀状のやり取りを終了する際には、相手に失礼のない伝え方を心がけましょう。
本記事では、60代の方向けに年賀状じまいの文例や送るタイミング、気をつけるべきポイントを詳しく解説します。
【60代向け】年賀状じまいの文例
60代になると、長年続けてきた年賀状のやり取りを見直す時期を迎える方も多いでしょう。
年賀状じまいをする時は、これまでの感謝の気持ちを伝えつつ、相手に失礼のない文面で伝えることが大切です。
ここでは、60代の方が年賀状じまいをする際に使える文例を、理由別にご紹介します。
還暦を理由にした年賀状じまいの文例
謹んで新春のお慶びを申し上げます
私もこのたび還暦を迎えました
長きにわたり温かい賀状をいただき 誠にありがとうございました
これを機に どなた様にも年賀状でのご挨拶は本年をもちまして最後とさせていただきたく存じます
今後はメールやお電話で気軽にご連絡を取り合えましたら幸いです
皆様の益々のご健勝を心よりお祈り申し上げます
謹んで新春のお慶びを申し上げます
旧年中は格別のご高配を賜り 厚く御礼申し上げます
私事ではございますが 本年還暦を迎えるにあたり 諸事情を鑑みまして皆様への年賀状の送付を今年限りとさせていただきたく存じます
長年にわたるご厚誼に深く感謝申し上げますとともに 今後ともご指導ご鞭撻を賜りますよう何卒よろしくお願い申し上げます
体力面を理由にした年賀状じまいの文例
新年あけましておめでとうございます
旧年中は大変お世話になりました
近年体力の衰えを感じることが多くなり 年末年始の慌ただしさの中での年賀状作成が次第に負担となってまいりました
そのため 誠に勝手ながら今年を最後に年賀状の送付を控えさせていただきたく存じます
長年のご厚情に心より感謝申し上げます
年賀状でのご挨拶は終わりますが 電話やSNS または直接お会いしてお話できれば嬉しく思います
謹んで新年のお慶びを申し上げます
旧年中は格別のお引き立てを賜り 厚く御礼申し上げます
誠に恐縮ではございますが 近年体調を崩すことが増え 年末の慌ただしい時期での年賀状作成が困難となってまいりました
つきましては 今年を最後に皆様への年賀状の送付を控えさせていただきたく ご理解を賜りますようお願い申し上げます
これまでのご厚誼に深謝申し上げますとともに 今後とも変わらぬお付き合いを賜りますよう 何卒よろしくお願い申し上げます
定年退職を理由にした年賀状じまいの文例
新年明けましておめでとうございます
旧年中は格別のご厚情を賜り 誠にありがとうございました
私事ではございますが このたび定年を迎え これを機に長年続けてまいりました年賀状も一区切りとさせていただくことにいたしました
皆様とのご縁に感謝し これからの人生も楽しく元気に過ごしてまいりたいと思います
今後は 電話やメールでお付き合いいただければ嬉しいです
謹賀新年
皆様には健やかに新年をお迎えのこととお慶び申し上げます
さて 私事ではございますが昨年〇月をもちまして〇〇株式会社を定年退職いたしました
在職中は公私にわたり大変お世話になり 心より御礼申し上げます
つきましては 退職を一つの区切りとし 本年をもちまして年賀状でのご挨拶を控えさせていただきたく存じます
今後とも変わらぬお付き合いのほど よろしくお願い申し上げます
終活を理由にした年賀状じまいの文例
新年明けましておめでとうございます
おかげさまで元気に過ごしております
人生の一区切りとして少しずつ身辺の整理を始めており これを機に年賀状でのご挨拶は本年をもちまして最後にさせていただこうと思います
長年のあたたかいお付き合い 本当にありがとうございました
今後はSNSやメールで連絡できたら嬉しいです
皆様のこれからのご健勝を心よりお祈りしております
謹んで新春のご挨拶を申し上げます
皆様におかれましては 輝かしい新年をお迎えのことと存じます
さて 誠に恐縮ではございますが 人生の節目を迎えるにあたり身辺を整理いたしております
つきましては 本年をもちまして年賀状による年始のご挨拶を遠慮させていただきたく存じます
長年にわたるご厚情に深く感謝申し上げますとともに 皆様のご健勝と貴社の更なるご発展を心よりお祈り申し上げます
年賀状じまいとは?60代で始めるメリットやデメリットは?
年賀状じまいは、これまで続けてきた年賀状のやり取りを終了し、その旨を相手に丁寧に伝えることです。
特に60代に入ると、体力の衰えやライフスタイルの変化をきっかけに「元気なうちにきちんと挨拶をして、年賀状文化に区切りをつけたい」と考える方が増えてきます。
ここでは、年賀状じまいのメリット・デメリットについて見ていきましょう。
年賀状じまいをするメリット
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年賀状作成・発送の手間が無くなる
- 年賀状だけの人間関係を整理できる
- 新しい連絡方法に切り替えられる
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年賀状じまいをすると、年賀状の作成や発送の手間が省け、年末の負担がぐっと減ります。
また、年賀状だけで繋がっていた関係を整理でき、自分にとって本当に大切なご縁を見直す良い機会です。
令和の時代では、メールやLINEなど新しい連絡方法も充実しています。
無理なく、自分らしい人付き合いを続けられるように工夫しましょう。
年賀状じまいをするデメリット
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印象が悪くなるかもしれない
- 年賀状を再開しづらい
- 相手と関係が切れるかもしれない
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年賀状じまいをすると、冷たくなったと思われたり、相手によっては寂しい思いをさせたりすることがあります。
また、一度やめた後で再開しようとすると気まずく感じたり、再開のタイミングをつかみにくかったりする点もデメリットです。
さらに、年賀状だけで繋がっていた方とは自然と関係が途切れてしまう可能性もあるため、伝え方には十分配慮しましょう。
60代で年賀状じまいをする最適なタイミング
年賀状じまいを決断した時「いつ伝えるべきか」というタイミングは非常に重要です。
長年続けてきた年賀状のやり取りを終了することは大きな決断です。
適切なタイミングを選ぶことで、相手に対する配慮を示し、円満に年賀状じまいを行えます。
ここでは、年賀状じまいの節目となる代表的なタイミングを3つご紹介します。
体力的に厳しくなった時
60代になると、体力の衰えを感じる方も少なくありません。
特に年末の慌ただしい時期に年賀状を準備することが負担に感じるようになったら、年賀状じまいを考える良いタイミングです。
大切なのは、元気なうちに自分の意思で決断することです。
病気になってから慌ててやめるのではなく「まだ元気ではありますが、無理なく過ごすために」という前向きな理由で伝えることで、相手に余計な心配をかけずに済みます。
祝いの年を迎えた時
60歳の「還暦」や70歳の「古希」、77歳の「喜寿」といった長寿を祝う祝いの年は、年賀状じまいを伝える絶好のタイミングです。
特に還暦は、十干十二支が一巡して生まれ年の暦に還ることから、第二の人生の始まりとされ、人生の大きな区切りとして広く認識されています。
このようなおめでたい節目を理由にすれば、相手も祝福の気持ちと共に、年賀状じまいを好意的に受け入れてくれるでしょう。
定年退職した時
長年勤め上げた会社を定年退職する時は、これまで仕事上の付き合いでお世話になってきた方々へ向けて、一斉にお知らせするタイミングとして非常に適しています。
定年退職は、生活のリズムや環境が大きく変わる「誰の目にも明らかな人生の転機」です。
そのため「退職を機に、年賀状でのご挨拶は控えさせていただきたく存じます」と伝えれば、ほとんどの方が自然に納得してくれます。
感謝の思いとともに、今後も付き合いを続けたい方には、その旨を明記することを忘れないようにしましょう。
60代の年賀状じまいで書くべきこと
年賀状じまいをする際、どのような内容を書くべきか迷われる方も多いでしょう。
特に長年のやり取りに区切りをつける際には、相手に対する敬意と感謝の気持ちを伝えることが大切です。
ここでは、60代の方が年賀状じまいをする際に、必ず書くべき5つのポイントをご紹介します。
年賀状じまいをする理由
まずは、なぜ年賀状じまいをするのかという理由をはっきりと伝えましょう。
理由が明確であれば、相手も「なるほど、そういう事情なら仕方ないな」とスムーズに受け入れられます。
「還暦を迎えたので」「定年退職を機に」といった人生の節目や「寄る年波には勝てず」といった体力的な理由などが、相手に納得してもらいやすい代表的なものです。
あくまで簡潔に、そしてできれば前向きな区切りであることを伝えましょう。
付き合いは継続したいという意向
年賀状をやめると「付き合いをやめたい」と誤解されることがあります。
そうならないように「今後も変わらずお付き合いを続けたい」という気持ちを、言葉できちんと表現することが大切です。
誤解されないように「誠に勝手ではございますが、今後とも変わらぬお付き合いをお願い申し上げます」といった一文を入れると良いでしょう。
感謝の言葉
長年にわたって年賀状のやり取りを続けてくれたことへの感謝の気持ちを、必ず伝えましょう。
「長年にわたり温かい年賀状をいただき、誠にありがとうございました」「毎年、ご家族の成長を楽しみにしておりました」といった具体的な言葉を添えることで、あなたの誠実な気持ちがより深く伝わります。
感謝の言葉を盛り込むことで、相手に好印象を与え、円満な年賀状じまいとなります。
年賀状じまいは全員に伝えていること
年賀状じまいを特定の人だけに行うと「私との関係だけを切りたいのだろうか」という誤解を招くかもしれません。
そのため、年賀状じまいは全員に対して行っているとを明記することも大切です。
「どなた様にも」や「皆様へ」といった言葉を入れると良いでしょう。
こうした表現を使うことで、特定の相手だけを選んで年賀状じまいをしたわけではないことが伝わり、相手の不安を取り除くことができます。
今後の連絡方法
「付き合いは継続したい」という気持ちをより具体的に示すために、年賀状に代わる連絡手段を提示しましょう。
「今後は、電話やメールなどで気軽にご連絡を取り合えましたら幸いです」と伝えるとともに、可能であれば電話番号やメールアドレス、SNSのアカウントなどを書き添えます。
こうすることで「これからも関係を続けたい」という言葉が口先だけではないと伝わり、相手も安心して連絡を取りやすくなります。
これからもご縁をつないでいきたい、特に親しい相手には伝えるようにしましょう。
年賀状じまいを送る時期
年賀状じまいをする際、いつ送るべきかという時期に悩む方も多いです。
せっかく丁寧な文面を用意しても、タイミングを誤ると相手に迷惑や混乱を与えてしまう可能性があります。
それでは、年賀状じまいを送る適切なタイミングを見ていきましょう。
年賀状で送る
多くの方が選ぶのが、最後の年賀状として年賀状じまいのお知らせを送る方法です。
通常の年賀状と同じように「謹賀新年」や「あけましておめでとうございます」といったお祝いの言葉を書き、それに続けて年賀状じまいの文面を添えます。
「本年をもちまして、皆様への年賀状でのご挨拶を最後にさせていただきたく存じます」といった形で、新年の挨拶と最後のお知らせを一枚のはがきで伝えることができます。
暑中・寒中見舞いで送る
年賀状じまいという少しデリケートな内容を、おめでたい新年の雰囲気とは切り離して伝えたい、と考える方もいらっしゃるでしょう。
その場合は、季節の挨拶状である暑中見舞いや寒中見舞いを活用するのがおすすめです。
年末の慌ただしさから離れて、落ち着いた気持ちで報告できるというメリットもあります。
暑中見舞いは7月から8月上旬ごろ、寒中見舞いは1月8日から2月初旬ごろまでに送ると良いでしょう。
年賀状や季節の挨拶のタイミングを逃したら?
様々な事情で年賀状じまいのベストタイミングを逃してしまうこともあります。
そんな時も慌てず、丁寧に気持ちを伝えることが大切です。
通常のお手紙やメールで、簡単でも良いので理由と感謝、そして今後の連絡方法を書くことで相手にきちんと伝わります。
「忙しくしていて遅くなりましたが」「今さらで恐縮ですが」といった一文を添えれば、誤解が生まれにくいでしょう。
60代で年賀状じまいをする際のよくある質問
長年続けてきた年賀状のやり取りを終了するにあたって「相手との関係は変わってしまうのか」「どのような対応が必要なのか」など、その後どうなるのか不安に思う方も多いでしょう。
ここでは、60代が年賀状じまいをする際によく寄せられる質問について、具体的な対応策をご紹介します。
年賀状じまいをした後の人間関係は?
年賀状じまいをした後の人間関係は、あなたの行動によって大きく変わります。
丁寧に年賀状じまいの挨拶をしたうえで、年賀状に代わるコミュニケーションを自ら積極的に取れば、関係が途絶えることはありません。
むしろ、より心のこもった関係性になる可能性さえあります。
年賀状じまいをきっかけに、本当に大切にしたいご縁は誰なのかを見つめ直し、その人たちとは、ぜひあなたから積極的に連絡を取ってみてください。
年賀状じまいをしたのに年賀状が届いたら?
年賀状じまいのお知らせをしたにもかかわらず、相手から年賀状が届くことは、実はよくあるケースです。
その際は、慌てずに、まずは相手の気持ちに感謝して受け取りましょう。
そして、松の内(一般的に1月7日まで)が明けてから立春(2月4日頃)までの間に「寒中見舞い」として返事を出すのが最も丁寧で失礼のない対応です。
年賀状じまいをした後に後悔したら?
「思ったより寂しく感じた」「もう一度年賀状を出したい」と、年賀状じまいを後悔する方もいます。
年賀状じまいを後悔して、再びご挨拶を始めるのは決して恥ずかしいことではありません。
その場合は、後悔した気持ちを正直に、そして謙虚に相手に伝えましょう。
素直に手紙や電話で再開の意思を伝え、次の季節の挨拶(暑中見舞いなど)から再開するというように、段階を踏んで丁寧に対応すれば、相手に理解してもらえやすいでしょう。
60代向けの年賀状じまいの文例を活用して円満な一区切りを迎えよう
年賀状じまいは、人生の新しいステージへの前向きな一歩です。
相手への感謝や今後も変わらぬお付き合いを大切にする気持ちを、文例を参考に丁寧に伝えれば、失礼なく円満な区切りを迎えられます。
ご自身の健康やライフスタイルを大切にしながら、今後も心のこもった人間関係を築いていきましょう。
本記事を参考に年賀状じまいをすることで、これからの人生をより軽やかに、豊かに過ごすための第一歩となっていただければ幸いです。
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監修者
木村 聡太
・家族葬のゲートハウススタッフ
・一級葬祭ディレクター
「家族の絆を確かめ合えるような温かいお葬式」をモットーに、10年以上に渡って多くのご葬儀に携わっている。