一日葬とは?葬儀の流れ・家族葬との違いや平均費用を解説 |家族葬のゲートハウス [公式] 和歌山 大阪 兵庫のお葬式・ご葬儀

           
2025.08.22
葬儀・葬式

一日葬とは?葬儀の流れ・家族葬との違いや平均費用を解説

一日葬とは

一日葬や家族葬など、新しい葬儀の名称を目にする機会も増えましたが、具体的な内容や違いが分からないと戸惑われる方も多いようです。
この記事では、一日葬のメリット・デメリットや家族葬との違い費用を紹介しています。

一日葬とは?家族葬との違いは?

一日葬とは、通夜を行わず告別式や火葬を1日で執り行う葬儀で、一日葬儀と呼ばれることもあります。
一般的な葬儀では、初日に通夜、2日目に告別式と火葬を行うため、2日以上かかるのが通常ですが、一日葬では1日で全てを済ませることが可能です。
高齢化や参列者の負担軽減、そして費用面への配慮など、現代のニーズに合った比較的新しい葬儀のスタイルとして、近年注目されています。

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家族葬との違い

家族葬とは、ご家族や近親者のみで執り行う葬儀のことで葬儀の参列者を制限しているのが特徴です。
家族葬と一日葬の違いは、家族葬では通夜がありますが、一日葬では通夜はありません。
また、家族葬は参列者を限定するのに対し、一日葬では参列者に制限がありません。
一日葬と家族葬の主な違いを、下記の表にまとめました。

【一日葬と家族葬の違い】

一日葬 ・通夜を省略する
・参列者の数を限定しない
家族葬 ・通夜を省略しない(一般葬と同じ)
・参列者の数を限定する


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家族だけでも一日葬はできる

一日葬と家族葬は、全く別のように感じるかもしれませんが、家族葬を一日で執り行うことも可能です。
参列者を家族や近親者のみとして、通夜を行わず1日で葬儀告別式と火葬をする場合、家族のみによる一日葬となります。
一日葬は「葬儀を1日で終える」という形式にすぎないため、参列者の人数や葬儀内容は自由に決めることができます

一日葬のメリットは?

一日葬を選択する際に気になるのは、どんなメリットがあるのかという点です。
日数以外のプラス面にも着目するとプランを検討する際の参考になるでしょう。
続いては、一日葬のメリットを紹介します。

故人とのお別れがゆっくりできる

一日葬の大きなメリットは、ゆっくりと故人とのお別れができることです。
一般的な葬儀では、通夜や遠方からの参列者の宿泊の手配、飲食の用意など、いろいろな雑務に追われます。
そのため、葬儀の本来の目的である故人とのお別れに十分な時間が取れず、後から「もっとゆっくりとお別れの時間が欲しかった」と悔やむ方も少なくありません。
その点、一日葬では通夜がない分、故人とゆっくりお別れする時間に充てられます。

遺族の負担が軽くなる

一日葬にすると、遺族の負担を肉体的にも精神的にも軽減できるのもメリットです。
通夜がある一般的な葬儀の場合、遺族は最低2日にわたって、張り詰めた空気の中であれこれと気を遣いながら、過ごすことになります。
大切な方を看取った後の心労もあるので、この2日間は思った以上に疲れるかもしれません。
遺族の中に高齢者や病弱な方、妊婦などがいる場合は、特に負担が大きくなります。
そのような負担を軽減するために、一日葬を選択する場合もあるでしょう。

葬儀にかかる費用が抑えられる

一日葬にすると、葬儀にかかる費用をある程度抑えられる場合があります。
通夜で発生する返礼品や通夜振る舞いの飲食代を削減できるので、一般的な葬儀よりも費用を抑えられるでしょう。
遠方からの参列者がいる場合、移動や宿泊の費用を負担する心配もありません。
費用はできるだけ抑えたうえで、きちんと故人をお見送りしたいという要望から、一日葬を選択する家族が増えています。

参列者がスケジュールを立てやすい

一日葬には、参列する人にとってもスケジュールを立てやすくなるメリットがあります。
仕事などで多忙な人にとって、通夜と葬儀のどちらにも参列するのは難しいものの、どちらか1日だけの参加では心苦しいと思う人も多いでしょう。
一日葬は1日で葬式が完了するため、スケジュールを調整しやすいだけでなく、精神的な負担も軽減できます。

一日葬のデメリットは?

一日葬を選択する前に、デメリットを理解しておくことも大切です。
比較的新しい葬儀の形なので、全ての人に受け入れられるとは限りませんし意外なトラブルが発生する可能性もあります。
次は、一日葬のデメリットを紹介します。

菩提寺から反対される恐れがある

家族代々のお墓がある菩提寺に、法要を依頼したり納骨したりする予定の場合、一日葬に反対されてトラブルになる恐れがあるため、注意が必要です。
お寺によっては、通常の葬儀のように通夜を執り行い翌日葬儀という従来通りの手順がないと納骨や法要を断られるかもしれません。
一日葬は新しい葬儀の形なので、全てのお寺に認められるとは限らないため、事前に対応してもらえるか相談してから、話を進めましょう。

親族から反対される恐れがある

通夜なしで一日で葬儀を済ませるという発想は、比較的若い人には受け入れられやすいですが伝統を重んじるタイプの方には反対される恐れがあります。
親族の中には、伝統的な葬儀とは異なる行程に反対する方や「略式の葬儀のようで故人が気の毒だ」と気を悪くする方もいるかもしれません。
反対しそうな親族がいる場合は、一日葬に決定する前に話し合いをして、了承を得てから話を進める方がいいでしょう。

一日葬の流れは?


一日葬と一般葬の違いは通夜の有無だけで、そのほかの流れはほとんど同じです。
気持ちにゆとりがあるうちに一通りの流れを理解しておくといざという時に慌てずに済むでしょう。
次は、一般的な一日葬の流れを紹介します。

①ご遺体の搬送・安置

故人が亡くなられた後は、ご遺体を安置所へ搬送します。
安置するのはご自宅または斎場などの安置施設で、あらかじめ遺族が葬儀社を決めていれば、葬儀社に連絡して車を手配してもらいます。
決めていなければ、病院で紹介してもらえるでしょう。
安置したご遺体の枕元に、枕飾りや、ご遺体の状態を保つためのドライアイスが置かれます。
また、安置施設で付き添いのための部屋が必要な場合は事前に確認しておきましょう

②葬儀社と打ち合わせ

ご遺体の安置が済んだ後、葬儀社の担当者と具体的な打ち合わせをします。
葬儀社に斎場や僧侶、火葬場の空き具合を確認してもらいながら、葬儀の日程や会場、火葬場の時間等を決定します。
一日葬を希望する場合は、希望する葬儀の形式や予算を伝えてプランを決めましょう
さらに喪主や祭壇、棺の選定、遺影写真の選定など、決めることはいろいろありますので、事前にある程度相談しておいた方が、ストレスなく進められます。

③関係者への訃報連絡・葬儀の準備

詳細な予定が決まり次第、関係者への訃報連絡や葬儀の準備に入ります。
亡くなられた方の親族や友人等の関係者、遺族の職場関係の人などに、亡くなられた方のお名前と逝去の日時のほか告別式の日時と場所連絡先を伝えます
さらに、故人の住んでいた自治体に「死亡届」「死亡診断書」を提出し、火葬に必要となる「火葬許可証」を受け取りましょう。
もし通夜を行わない一日葬にする場合には、葬儀の前日は故人と静かに過ごして、お別れできるでしょう。

④納棺

葬儀が近づくと、葬儀社が安置所を訪問して、ご遺体を棺に納める納棺を行います。
納棺の行程は葬儀社やプランによって違いますが、親近者による立会のもと、納棺師が故人の身体を清める湯灌、化粧、着替えなどの「納棺の儀」を執り行うのが一般的です。
棺には故人のお気に入りだった物や花などを一緒に入れる場合もあるでしょう。

⑤葬儀・告別式

一日葬では通夜がないので、葬儀・告別式からの始まりとなります
宗教やプランによって内容は異なりますが、参列者の受付をした後、僧侶による読経や焼香を行い、喪主の挨拶へと続くのが一般的です。
式によっては、司会者が弔辞の読み上げや式の開始・終了を告げるなど、進行を務める場合もあります。
最後に棺の近くへ進み、ご遺体の周りに花を入れてお別れした後、棺の蓋をしめて出棺し、火葬場へ出発します。

⑥火葬

遺影や位牌を持った親族と棺が火葬場に到着した後、火葬炉の前で僧侶の読経や遺族の焼香を行って、火葬を開始します。
一般的に終わるまで1〜2時間かかるので、その間遺族は火葬場の待合室で故人の思い出話などをしながら待ちます
火葬が終了した連絡が来たら、炉の前に移動し、箸で骨を拾う「骨上げ」をして骨壺に遺骨を納めた後、火葬場を後にします。

⑦精進落とし

一日葬の場合は、火葬で葬式が終了し、解散となることがほとんどですが、一般葬と同じように精進落としを行うこともできます。
精進落としは遺族が参列者のために用意する食事会で、一日葬では省略されるか親族だけで行われることが多いでしょう。

一日葬はどれくらいの時間で終わる?

一日葬でかかる時間は、納棺から火葬まで平均して約4〜5時間です。
内容別の所要時間は、下記の表のとおりです。
午前中に納棺の儀を行いお昼ごろに葬儀・告別式午後に火葬というパターンが多いでしょう。
一日葬では納棺や葬儀・告別式の時間は、比較的早めに設定されることが多くなります。
火葬場の時間によっては、早朝から納棺を行い、午前中に葬儀・告別式をして出棺し、お昼ごろまでに火葬を終了させる場合もあります。

【一日葬の所要時間】

【内容】 【所要時間】 (全体の所要時間:約4~5時間)
納棺の儀 約30分~1時間
葬儀・告別式 約1時間~1時間半
火葬 約2時間


一日葬の平均費用は?

一般的には、葬儀費用・火葬場使用料・参列者への接待費用・宗教者へのお布施などを含めて、50万〜80万円程度に収まるケースが多いとされています。
ただし、参列者が多い場合や特別なオプションを追加する場合には100万円近くかかることもあります。

一日葬にかかる葬儀費用の内訳

一日葬にかかる葬儀費用の内訳について、詳しく解説します。

葬儀プランに含まれる費用

葬儀にかかる費用には、

  • 搬送費用(寝台車・霊柩車)
  • 納棺費用
  • ドライアイス
  • 位牌
  • お骨壺


が含まれます。
葬儀社やプランによって、基本プランに含まれるもの追加オプションになるものが違うので、内容をよく確かめましょう。

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火葬場にかかる費用

火葬場にかかる費用は、公営か民営かによって大きな差があるだけでなく火葬場によっても値段は大きく異なります
自治体によっては、故人の住民票がある地区の公営の火葬場では無料または割引が適用される場合もあるでしょう。
特別な待合室を利用したい場合は、通常の火葬費用の数倍かかることもあります。
火葬場の費用は葬儀社が代行して支払う場合と、火葬場に直接支払う場合があるため、事前に確認して用意しておきましょう。

参列者への接待費用

参列者への接待費用(返礼品や会葬礼状)は、人数や内容次第で変動します。
また、精進落としなどの食事会を行う場合は別途で飲食代が発生します
一般的には火葬後にそのまま解散するケースが多いですが、地域の慣習や遺族の意向によっては、火葬後に小規模な食事会を行うこともあります。
一般の参列者を迎えた場合でも、香典を辞退した場合には返礼品は必要ありません。

宗教者にかかる費用

一日葬でも、僧侶には10万〜40万円程度のお布施を払うのが一般的とされていますが、宗教やお寺によっても大きく異なります。
地域の風習も関係するため、親族や年配の方などに確認しておいた方がいいでしょう。
お布施のほかに、交通費として「お車代」、食事を提供する代わりに渡す「御膳料」を追加する場合もあります。
神式の場合は10万〜50万程度の祭祀料キリスト教の場合は5万〜20万程度のお礼か献金するのが相場といわれています。

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一日葬で遺族が気をつけるべき葬儀・香典返しのマナーは?

一日葬は従来の葬式とは違う新しい形の葬式なので、事前に周りの理解が必要となる場合があります。
トラブルを避けるための遺族が気をつける注意点や基本的なマナーをチェックしておきましょう。
次は、一日葬で遺族が気をつけるべき参列や香典返しのマナーを紹介します。

菩提寺から許可を得ておく

家族代々のお墓を管理する菩提寺がある場合は、一日葬を執り行いたいことを事前に連絡して、許可を得るようにしましょう。
一日葬は通夜がない新しい形の葬儀なので、お寺の方針に合わないと判断された場合は法要や納骨などを断られる可能性があります。
特に伝統を重んじる古いお寺や、格式高いお寺の場合は、一日葬の場合でも今まで通り対応してもらえるか、確認しておきましょう。

参列者には事前に伝えておく

一日葬になじみのない地域や、宗教や伝統にこだわる方が参列する場合には、事前に参列者に一日葬を執り行うことを伝えておきましょう。
事前連絡がない場合、通夜をしないことに抵抗を感じる方がいたり、一日葬を問題視して反発されたりして、トラブルになるかもしれません。
また、葬儀・告別式の前日は必ずお通夜があるものだと勘違いして、間違えて弔問に来られることがないよう誤解しそうな方にはきちんと説明しておきましょう。

服装のマナーは一般葬と同じ

一日葬の服装マナーは一般葬と同じで、喪主や遺族は正喪服または準喪服を着用します。
正喪服とは、男性は紋付羽織袴かモーニングスーツ、女性は黒紋付の着物かブラックフォーマルです。
準喪服は、男性はブラックスーツ、女性はブラックフォーマルになります。
最近では、喪主が紋付羽織袴やモーニングスーツを持っていない場合も多いため、準喪服を着用することが多いようです。

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香典返しのマナーは一般葬と同じ

香典返しとは香典のお礼として贈る品のことで、一日葬でも香典を受け取った場合は一般葬と同様に香典返しをします。
ただし、香典を辞退した場合は不要です。
金額の相場は、頂いた香典の半分から三分の一程度が一般的ですが、地域や家によって異なります。
香典返しの品は、消費すると無くなるお茶やお菓子などが多いですが、近ごろは受け取った人が自分で好きなものを選べるカタログギフトも人気があります。

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一日葬とは通夜がなく参列者を限定しない葬儀のこと。参列者には事前連絡が大切

一日葬とは通夜がなく、葬儀告別式と火葬だけの葬儀のことで、参列者の限定はありません。
一日葬のメリットとデメリットの両方を理解して選ぶことが大切です。
一日葬の流れは、通夜がない以外はほとんど一般葬と同じですが、参列者には事前に連絡しましょう。
家族葬のゲートハウスでは、一日葬などあらゆる葬儀のお悩みに、経験豊富なスタッフが、丁寧に対応いたします。
葬儀に関することは、どんなことでもお気軽にお問い合わせください。

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監修者 一級葬祭ディレクター 木村聡太

監修者


木村 聡太

・家族葬のゲートハウススタッフ
・一級葬祭ディレクター
「家族の絆を確かめ合えるような温かいお葬式」をモットーに、10年以上に渡って多くのご葬儀に携わっている。

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