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葬式のネクタイの結び方は?色は黒のみ?どこで買うのかも紹介

葬式に参列することになったものの、ネクタイのマナーや結び方が分からず困っている方も多いでしょう。

やはりフォーマルな場なので、その場に合った装いで参列したいものです。

この記事では、葬式のネクタイに関するマナーや結び方を紹介します。

 

葬式のネクタイの色や柄は?

葬式のネクタイには、色や柄に関するルールがいくつかあります

事前にマナーを把握せずに購入すると、その場にそぐわないものを選んでしまう可能性があるので、注意が必要です。

まずは、葬式におけるネクタイの色や柄の選び方を紹介します。

 

基本的に黒のネクタイを選ぶ

葬式に行く際につけるネクタイは、黒を選ぶのが基本です。

黒は喪の場にふさわしい色とされ、また、濃い黒のネクタイを着用することは故人への想いの深さを表す意味も持ちます

どうしても用意が難しい場合は、黒に近い紺色でも問題ありません。

ですが、葬式というフォーマルな場にふさわしい装いにするためにも、ネクタイはできるだけ黒のものを着用するようにしてください。

 

刺しゅうがないものを選ぶ

葬式のネクタイは、刺しゅうがないものを選びましょう。

葬式で着けるネクタイは、華やかさを避け、無地が適切とされています。

無地のネクタイなら悪目立ちせず、ほかの参列者や遺族に配慮した装いになります。

また、お悔やみの気持ちをより伝えやすくなるため、装飾のないシンプルなデザインを選ぶのが望ましいでしょう。

 

剣先がベルトにくる長さを選ぶ

ネクタイの剣先がベルトのバックルにくるのかも、葬式用ネクタイを選ぶポイントです。

長さのバリエーション自体は少ないですが、長すぎたり短すぎたりするとカジュアルな雰囲気になります

場合によっては周囲の人を不快にさせる可能性もあるので、必ず確認しましょう。

標準体型の人には、一般的なネクタイの長さである142cm前後のスタンダードなタイプが合います。

ネクタイが短いと感じる、または身長が高い人は150〜160cmほどのロングタイプがおすすめです。

 

適当な太さを選ぶ

葬式用ネクタイは、剣先の太さが7〜9cmの標準的な太さのものを選ぶのが基本です。

標準的な太さ・黒い無地タイプのネクタイを選べば、葬式のようなフォーマルな場でも問題なく対応できます。

一方、近年流行している剣先が細めの「ナロータイ」はおしゃれの側面が強いためフォーマルな場には適していません

全体の見た目もカジュアルな雰囲気になるため、葬式での着用は避けましょう。

 

シルク素材のものを選ぶ

葬式のネクタイは、シルク素材のものを選びましょう。

シルクは深い色に染まりやすく、さらに高級感もあります。

故人への想いの濃さを表現しやすく、厳かな雰囲気の葬儀・告別式にふさわしい装いとなるでしょう。

どうしても用意が難しい場合は、天然素材や合成繊維のネクタイを着用しても大きな問題はありません

 

葬式のネクタイの結び方や締め方は?

いくつかの決まり事がある葬式のネクタイ。

どれを選ぶべきかは分かっても、結び方・締め方が分からない人も多いでしょう。

次は、葬式のネクタイの結び方・締め方を紹介します。

 

プレーンノット

「プレーンノット」はビジネスシーンだけでなく、結婚式や葬式にも対応できるスタンダードな結び方です。

締め方は以下のとおりです。

  1. 大剣(太いほうの剣先)を、小剣(細いほうの剣先)の上にくるように交差させる
  2. 大剣側を1周半巻き付ける
  3. 首元の中央部分にできたループに大剣を通し、長さを調節する

 

結び方も簡単かつスッキリとした印象を演出しやすいので、ぜひとも覚えておきましょう。

 

ウィンザーノット

大きな逆三角形の結び目が印象的なネクタイの結び方が「ウィンザーノット」です。

ボリュームがある分華やかな雰囲気になりやすいですが、厚手のネクタイを使わなければ葬式のようなフォーマルな場にも対応できます

やり方は次の通りです。

  1. 大剣を、小剣の上にくるように交差させる
  2. 大剣で小剣を挟み込んだ後に、首元の左側のループに大剣側を1度通す
  3. 一度大剣を小剣の裏から通し、首元の右側のループに表側から通す
  4. 大剣を小剣に半周ほど巻き付け、その際にできたループに大剣を通す

 

セミウィンザーノット

「セミウィンザーノット」は、ウインザーノットのボリューム感を抑えたネクタイの結び方です。

結び方は次の通りです。

  1. 大剣を、小剣の上にくるように交差させる
  2. 大剣で小剣をサンドするように巻き、首元の右側のループに表側から通す
  3. 大剣を半周巻きつけ、その際にできたループに首元側から大剣を通す

 

どのような襟型のシャツにもマッチするほか、ビジネスシーンから冠婚葬祭まで幅広いシーンに対応できるので、こちらもぜひ覚えておきましょう。

 

【注意】ディンプルは作らないようにする

葬式に参加する際は、ネクタイの結び目の下のくぼみ「ディンプル」は作らないようにしましょう。

ディンプルはネクタイに立体感を出し華やかさを演出する効果があります

お洒落さが求められるシーンでは活躍しますが、厳粛な雰囲気が求められる葬式にはふさわしくありません。

マナー違反とされることもあるため、葬儀の際はディンプルを作らず、シンプルに結ぶのが望ましいでしょう。

 

葬式のネクタイはどこで買う?100円ショップにもある?

締め方の次は、葬式用ネクタイが販売されている場所を紹介します。

購入場所を事前に知っておきたい方、これから購入する予定の人はぜひ参考にしてください。

 

100円ショップ

葬式用のネクタイは、100円ショップで購入できます。

基本的に100円であるほか、店舗の数も比較的多いので、持ち合わせが少なく、急ぎで購入する必要があるシーンでも気軽に利用できるでしょう。

ただし、見た目や品質は一般的な価格の商品よりも劣るため、気になる場合は、ほかの場所での購入をおすすめします。

 

コンビニ

葬式で着用するネクタイを緊急で欲しいときに便利なのがコンビニです。

全ての店舗ではありませんが、オフィス街や葬儀場の近く、駅中などのコンビニでは、弔事用ネクタイを取り扱っている場合があります。

2000〜3000円ほどの比較的高品質なネクタイが置いてあるほか、店舗数も多いため、それなりの品質ですぐに手に入れたいシーンで活躍するでしょう。

現金はもちろん、タッチ決済・QR決済・クレカでの支払いが可能なのもポイントです。

 

紳士服店やデパート

葬儀で着けるものだからこそ、高品質なネクタイを選びたい場合や、店員に相談しながら決めたいなら紳士服店やデパートの利用がおすすめです。

価格はやや高めですが、品質の優れた商品が揃っている傾向があります。

さらに、知識が豊富な店員に相談できるため納得のいく買い物ができるでしょう。

また、シャツや靴などの関連アイテムも充実しているため、一式を揃えたいシーンでも大活躍です。

 

インターネット通販

インターネットの通販サイトも、葬式用ネクタイが購入できる場所の1つです。

実店舗よりも多数の商品を扱える形式のため、ほかの場所よりも選択肢が多いのが特徴。

加えて価格の幅も広いので、自身のニーズに合ったネクタイを見つけられるでしょう。

届くまで時間がかかる手にとって確認できないなどのデメリットはありますが、利便性を重視するなら、ぜひとも利用したい購入場所です。

 

葬式用ネクタイをつけるときの注意点は?

葬式用ネクタイをつける際には、いくつかの注意点が存在します。

正しい選び方・結び方をすれば問題はありませんが、マナー違反となるリスクを減らすためにも、ぜひとも把握しておきましょう。

次は、葬式用ネクタイに関する注意点を紹介します。

 

ネクタイピンは外す

お葬式に参列する際は、ネクタイピンは外すのが基本となります。

これは、ネクタイピンがおしゃれの要素が強いアクセサリーであるためです。

加えて、葬式ではネクタイの固定が必要なほど動かないので、ネクタイピンは不要だとされています。

葬式用・弔事用や光沢のないネクタイであればOKですが、基本的には着けないことをおすすめします。

 

学生はネクタイがなくても構わない

学生は葬式に参列する際に、制服を着用します。

制服にネクタイがない場合は、そのままでも構いません。

なぜなら制服そのものが、礼服としての機能を有しているからです。

そのため、校則に準じた着こなしであれば、無理にネクタイを用意しなくてもマナー違反にはなりません

なお、制服のネクタイの色が派手な場合だと、基本的にはそのまま着用し、気になるなら黒のネクタイに変えると良いでしょう。

 

宗教や宗派によっては白を着用する

葬儀で着けるネクタイは黒が基本ですが、宗教や宗派によっては白を着用する場合があります

一部の宗教では死の捉え方が異なるため、葬儀の際に白いネクタイを着用する習慣があるためです。

このケースは少数派ではありますが、故人が特定の宗教を信仰されていた場合は、事前に確認しておくと安心でしょう。

 

略礼服を着たときでもネクタイをつける

略礼服(平服)のときでも、ネクタイは必要です。

略礼服は喪服の中では最も格式が低いものではありますが、フォーマルな場で着る服装ですのでネクタイは必ず着用してください

ネクタイを着けずに参列すると、カジュアルでルーズな雰囲気になります。

ほかの参列者や遺族を不快にさせる可能性もあるので、忘れないようにしましょう。

 

お通夜でもネクタイは必要?

お通夜でもネクタイは着用するようにしましょう。

お通夜では急いでいる場合だと普通のスーツでも参列できますが、やはりフォーマルな場であることには変わりません。

葬儀という場面に沿った服装が求められるため、ネクタイは必ず着用しましょう。

仕事帰りに参列する場合であっても、黒ネクタイだけは近くの紳士服店やコンビニなどで購入し、着用した上で訪問することをおすすめします。

 

葬式でネクタイ以外に気を付ける喪服のマナーは?

葬儀に参列する際の喪服は、礼服として販売されている「ブラックスーツ(ブラックフォーマル)」と色や柄の入っていない白のワイシャツが基本です。

インナーに関してはベージュやグレー、白などの目立たない色のものを着用してください。

ベルトは派手なデザインではない黒無地、腕時計はシンプルなデザイン、靴下は黒無地タイプを着用します。

靴はストレートチップと内羽根式の組み合わせのものがおすすめです。

なお、結婚指輪以外のアクセサリーは外します

 

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葬式用ネクタイは基本的に黒。刺しゅうがないものを選ぶ

葬式用のネクタイは、刺しゅうや柄のない黒無地のものを選ぶのが基本です。

難しい場合は濃い紺色でも問題はありませんが、自身の気持ちを適切に伝えるため、マナー違反にならないためにも、黒無地のものを選びましょう。

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監修者

木村聡太

家族葬のゲートハウススタッフ
「家族の絆を確かめ合えるような温かいお葬式」をモットーに、10年以上に渡って多くのご葬儀に携わっている

・一級葬祭ディレクター

 

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