遺骨アクセサリーはよくない?ペンダント作りが反対される理由や注意点を解説 |家族葬のゲートハウス [公式] 和歌山 大阪 兵庫のお葬式・ご葬儀

           
2025.10.16
風習

遺骨アクセサリーはよくない?ペンダント作りが反対される理由や注意点を解説

遺骨 アクセサリー よくない

遺骨アクセサリーは「よくない」とされることもありますが、実際はどうなのでしょうか。
本記事では、遺骨アクセサリーに対する賛否や反対される理由作る際の注意点についてわかりやすく解説します。
周りの理解を得て、故人を供養するための参考にしてください。

遺骨アクセサリーはよくないものなの?

結論からいうと、遺骨アクセサリーはよくないものではありません。
近年、遺骨や遺灰の一部をペンダントやネックレス、指輪などのアクセサリーに納めて身につける「手元供養」という形が増えてきています。
遺骨アクセサリーを作ることは、決していけないことではありません。
むしろ、故人を身近に感じながら大切に想い続ける方法の一つとして、多くの人に支持されています。
また、遠方の都市部や海外に住んでいるため、お墓参りが難しい人からも注目されている供養の方法です。
近年では、ペットが亡くなった際に遺骨アクセサリーを作る人も少なくありません。
しかし、日本の文化的・宗教的な背景や世代間の価値観の違いもあり、よくないと抵抗感を持つ人もいるでしょう。

遺骨アクセサリーはよくないといわれる理由

最近では、葬儀形態も多様化しており、従来の墓地に納骨する形だけでなく、手元供養という選択肢も増えています。
しかし、遺骨をアクセサリーにするという供養方法は、新しい考えでもあり否定的な人もいることは確かです。
ここでは、遺骨アクセサリーがよくないといわれる理由について具体的に見ていきます。

手元供養によくないイメージがある

遺骨アクセサリーがよくないと言われる最も大きな理由の一つに、手元供養自体への抵抗感や否定的なイメージがあります
日本は昔からお墓や仏壇で先祖を手厚く供養する文化が根付いており、遺骨はお墓に納めるのが一般的だとされてきました。
そのため、遺骨の一部を手元に残すという行為に「未練がましい」「故人が成仏できないのではないか」といったネガティブな気持ちになる人もいるでしょう。

遺体をアクセサリーにすることへ抵抗感がある

多くの人が「遺骨=故人の一部」と認識しているため、それをアクセサリーにすることに心理的な抵抗感を覚える人もいます。
日本人の死生観としては、人が亡くなった場合、そのご遺体は尊厳をもって扱われるべきという考え方が一般的です。
そのため「人の遺体を装飾品にするのは不謹慎ではないか」という倫理的な葛藤を覚える人も多いのでしょう。
また、遺骨アクセサリーを身につけることで、常に「死」を身近に感じることとなり精神的な負担になるのではないかという懸念も存在します。

違法だと思われている

遺骨アクセサリーが違法であるという誤解もよくないと思われる一因です。
日本では遺骨を分骨して保管すること自体は、法律で禁止されていません。
墓地、埋葬等に関する法律(墓埋法)では、遺骨の取り扱いについて細かく規定しています。
しかし遺骨を分けて保管することや、アクセサリーに加工することを直接禁止する条文はありません。
また、刑法第190条(死体損壊等)においても、遺骨の損壊や冒涜を禁じていますが「供養を目的とした粉骨や加工」は一般に正当行為として違法性がないものとかんがえられています。
つまり、墓地以外へ勝手に埋葬する(土中に埋める)ことは禁止されていますが、遺骨の一部を遺族が保管することは、尊厳を持って扱う限り法的に問題ないのです。

参考:厚生労働省「墓地、埋葬等に関する法律
参考:刑法 | e-Gov 法令検索「第百九十条(死体損壊等)

縁起がよくないと考えている

日本には昔から死に関するものは、不浄・不吉とする考え方があるため、遺骨を身につけるという行為に対して「縁起が悪い」と感じる人は少なくありません。
特に年配者の間では、死者の魂がアクセサリーに宿ったままとなり、成仏を妨げるのではないかと懸念されることもあります。
このような考え方に科学的根拠はありませんが、日本人の死生観として根強く残っています

【関連記事】
遺骨を自宅に保管するのは良くない?置き方や家に置きっぱなしでも良いか紹介

遺骨アクセサリーの種類・選び方

遺骨アクセサリーといっても、その種類や形はさまざまです。
選ぶ際には自分や家族が納得できる形大切な人を偲ぶのにふさわしいものを選びましょう
ここでは代表的なペンダント、ブレスレット、リングについて、ご紹介します。

ペンダント

遺骨ペンダントは遺骨アクセサリーの中で最も一般的な形です。
胸元に身につけることで、故人をいつも心に近い場所に感じられます
ペンダントトップの内部に、ごく少量の遺骨や遺灰を納める構造になっているものが多く、外見は普通のアクセサリーとほとんど変わりません。
デザインによっては、写真を入れられたり、故人の誕生石をあしらったりできるものもあります。
デザインや大きさ、素材も自由に選べるため、納得のいく形の物を選びましょう。

ブレスレット

ブレスレットも、遺骨を身につけられるアクセサリーとして選ばれています。
ブレスレットは、手首につけるため常に視界に入りやすく日常的な動きの中で存在を感じられるため、積極的に故人を思い出したい人に向いています。
デザインはシンプルなものから華やかなものまで幅広く、パーツ部分に遺骨や遺灰を収納できるタイプや、バングルタイプなど好みに応じて選ぶとよいでしょう。

リング

リング(指輪)タイプは、遺骨アクセサリーの中でも身につける頻度が高く、紛失しないか心配な人にもおすすめのタイプとなります。
指輪の内部や石座部分に遺骨・遺灰を納める作りになっており、結婚指輪や形見指輪として加工する方も多いです。
指は常に見る場所なので仕事中や家事中などどんな時でも故人を身近に感じられます
指のサイズは変わることもあるため、大きさの調整が可能なものを選ぶとよいでしょう。
石自体を遺骨と混ぜ合わせて宝石として加工する、遺骨ジュエリーもあります。
自分に合ったものを、納得して選ぶのがおすすめです。

遺骨アクセサリーを作る際の注意点

遺骨アクセサリーを作る時は、単に形だけで選べばいいわけではありません。
大切な故人の骨を使うという繊細な行為だからこそ以下のような注意点を心得ておく必要があります。

家族や周囲の理解を得る

最も大切なのは、遺骨アクセサリーを作ることについて家族や親戚・身近な人の理解をきちんと得ることです。
日本では「遺骨は墓地に納めるもの」「分骨や手元供養はよくない」と考える人が多く、ご家族とのトラブルの原因になる可能性があります。
家族や周囲の人の理解を得るため、遺骨アクセサリーについて共有したり、なぜ遺骨アクセサリーを作りたいのか自分の気持ちを率直に伝えたりしましょう。
その中で、家族一人ひとりの意見や感情に耳を傾ける、必要に応じて妥協点を見つけるなどして、段階的に話し合うことが大切です。

火葬前に分骨するか決めておく

遺骨アクセサリーを作るためには、分骨(遺骨の一部を分けること)が必要になります。
この手続きは火葬の前後で大きく異なるため、事前に決めておくことが重要です。
火葬場で遺骨を分ける場合は、火葬場で分骨証明書を発行してもらい、火葬後に遺骨を分割して受け取り、分骨用の骨壺に入れるとよいでしょう。
先に納骨してしまうと、手続きは複雑になるので注意が必要です。
その場合は、墓地管理者に分骨証明書を発行してもらい、石材店や寺院に墓石の開封を依頼し、遺骨を取り出すことになります。
遺骨アクセサリーを作る予定がある場合は、火葬前に分骨の手続きをしておくのがおすすめです。
事前に火葬場に確認し、適切な方法で分骨を行いましょう。

保管方法に気を配る

遺骨アクセサリーは単なるアクセサリーではなく、大切な人の遺骨を含む特別なものです。
そのため、適切な保管方法と取り扱いに気を配る必要があります。
遺骨は、湿気や衝撃に弱い性質があるため、適切な保管方法をしないと、カビが生えたり、変色したりするかもしれません。
そのため、完全防水や密閉タイプを選ぶ使わない時のために専用ケースで保管するといった対応をとりましょう。
また、定期的にネジやフタが緩んでいないか点検するなど、衛生面だけでなく紛失や故障などにも注意してください。
もしもの時に備え、作った業者の連絡先や修理の可否も必ず確認しておくと安心です。

遺骨アクセサリーに関するよくある質問

遺骨アクセサリーを検討されている人にとって、法律的な問題や宗教的な観点また周囲からの反対に対する対処法など、さまざまな疑問があることでしょう。
ここでは、そうした疑問にお答えします。

遺骨アクセサリーは法律的に問題ないの?

日本国内で遺骨の一部を自宅で保管したり、アクセサリーとして所有・携帯したりすることは、法律違反にはなりません。
先述の通り、墓地、埋葬等に関する法律(墓埋法)や刑法第190条(死体損壊等)を確認しても、供養目的での自宅保管や、遺骨アクセサリーにして個人的に持つことを禁じる法律は存在しないので安心してください。
ただし、勝手に遺骨を掘り起こしたり破棄したりといった行為は違法になるため注意しましょう。

遺骨アクセサリーは宗教的に問題ないの?

宗教的観点では、遺骨アクセサリーが大きな問題とはなりません。
近年では、故人を敬う気持ちがあれば問題ないとされることが多いです。
仏教やキリスト教、その他の宗教にもそれぞれ伝統的な供養の仕方があるため、その範囲を超える新しい供養方法には抵抗感を持つ場合もあるでしょう。
心配な場合は、事前に自分の家の宗教や菩提寺と調整・相談するのがよいでしょう。

遺骨アクセサリー・ペンダントがダメと言われた時はどうすればいい?

遺骨アクセサリーに対する考え方は人それぞれです。
遺骨アクセサリーやペンダントを作ることに反対された場合は、感情的にならず相手の気持ちを尊重し丁寧に話し合いましょう
一方的に自分の意見を押し通そうとすると、関係が悪化する可能性があります。
相手の気持ちを理解しようと努力した上で、遺骨アクセサリーを作りたい理由や、故人への想いを正直に伝えることが大切です。
どうしても受け入れてもらえない場合は、代替案を提案するなど柔軟な対応を心がけ、お互いが納得できる形を目指しましょう。

遺骨アクセサリーはよくないものではない。周りの理解を得て故人を供養することが大切

遺骨アクセサリーは、よくないものではなく、現代の多様な供養方法の一つとして認められつつあります。
大切なのは「なぜその形で供養したいのか」という気持ちを整理して、お互いの価値観を尊重し合うことです。
周囲の人々から理解を得た上で故人との絆を形にした心の支えとなる遺骨アクセサリーを作成しましょう。
それぞれの家族に合った供養の形で、故人を偲ぶことが現代社会では尊重されています。
焦らず、後悔しない選択をしていただけると幸いです。

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監修者 一級葬祭ディレクター 木村聡太

監修者


木村 聡太

・家族葬のゲートハウススタッフ
・一級葬祭ディレクター
「家族の絆を確かめ合えるような温かいお葬式」をモットーに、10年以上に渡って多くのご葬儀に携わっている。

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