会社の人の親が亡くなった場合の香典相場は?書き方や参列しないときの対応も
会社の人の親が亡くなった際に、どのような対応をすれば良いのか悩む人もいるでしょう。
「香典はいくら包むべき?」「葬儀に参列しないときはどうする?」など、戸惑うことも多いかもしれません。
この記事では、会社の人の親が亡くなった場合の香典相場やマナーなどについて解説します。
会社の人の親が亡くなったら
会社の人の親が亡くなった時の対応は、相手との関係性によって変わります。
どうするべきか悩んだときは、会社の上司や同僚などに相談してみるのも1つの方法です。
まずは、職場の人の親が亡くなった場合の対応についてチェックしてみましょう。
葬儀・お通夜へは参列するべき?
職場や取引先など、会社の人の親が亡くなった場合は、葬儀・お通夜への参列案内の有無や会社の方針から、参列するべきか判断してください。
参列の案内がある場合は、参列するのが望ましいでしょう。
故人と交流があったり、案内にかかわらず参列を希望したりする場合は、本人に相談したうえで参列します。
最近は家族葬も増加しているため、参列を辞退されているのであれば、遺族の意向を尊重して参列は控えましょう。
香典は渡す?渡さない?
会社の人の親が亡くなった時に、葬儀やお通夜に参列する場合は、必ず香典を持参しましょう。
会社関係だと、個人で用意するほか、連名や部署一同で包むこともあるため、迷ったら上司や同僚などに相談してみてください。
参列しない場合は、相手の意向や会社の方針、相手との関係性によって判断します。
たとえば家族葬で香典を辞退されている場合、無理に香典を渡してしまうと、香典返しを用意する手間をかけさせてしまうので注意しましょう。
弔意を表すには?
香典を渡さないと判断した時には、以下のような形で弔意を表すことができます。
- 弔電を送る
- お供え物などを贈る
- お悔やみを直接伝える
どうしても都合がつかない、会社関係者で面識はあっても関わりがないといった場合は、弔電やお供え物などを送って対応しましょう。
葬儀やお通夜で祭壇に飾る供花は、部署名や事業所名で送るケースが多く、会社の人に個人名で送ることはあまりありません。
訃報の連絡がメールで送られてきた場合は、メールで返信してもかまいませんが、できれば直接お悔やみの言葉を伝える方が丁寧です。
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会社の人の親が亡くなったときの香典相場
会社の人の親が亡くなったときに包む香典の金額は、自分の年齢や立場、会社の人や故人との関係性などで変わります。
一般的に相手より立場が上になるほど包む金額は上がりますが、迷ったときは関係別の香典相場を参考にしてみましょう。
社長・上司の親の場合
会社の社長や上司の親が亡くなった場合の香典相場は、3千円〜1万円ほどです。
20代は3千円〜5千円、30代は3千円〜1万円、40代は5千円〜1万円が目安になるでしょう。
社長の親が亡くなった場合は、会社から出すことが多いため、上司から伝えられた方針にしたがってください。
上司の親の場合も、特に関わりがなければ個人ではなく、職場の人と連名で出すこともあるため、周囲と相談して決めましょう。
同期・同僚の親の場合
同期や同僚の親が亡くなったときの香典は、3千円〜1万円が相場です。
20代は3千円〜5千円、30代は3千円〜1万円、40代は5千円〜1万円と、自分の年齢によっても包む金額は変わります。
特に仲が良い同期や、故人と面識がある場合は、少し多めに1万円ほど包むケースもあるでしょう。
ただし、職場によっては香典に関するルールが定められていることもあるので、事前に確認してください。
部下の親の場合
部下の親が亡くなったときの香典相場は、3千円〜5千円ほどとされています。
自分が上の立場だったり、年齢が40代以上だったりする場合は、5千円〜1万円ほど包むこともあるでしょう。
金額に明確な決まりはありませんが、1万円以上包むと相手を恐縮させてしまう可能性があるため、注意してください。
【香典の相場についてはこちらから】
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職場の人の親が亡くなったときの香典の書き方
職場の人の親が亡くなって香典を包む際には、一般的なマナーだけでなく、表書きの書き方など抑えておきたいポイントがあります。
ここでは、会社の人の親が亡くなったときの香典の書き方について確認しましょう。
薄墨を選んで使う
香典袋には、薄墨の毛筆や筆ペンを使ってください。
薄墨には「悲しみのあまり黒い墨が涙で薄くなった」という意味があるとされ、故人を偲ぶ気持ちを表しています。
薄墨の筆ペンはコンビニや100円ショップ、ホームセンターなどでも販売されているので、手元にない場合は会場に向かうまでに購入して、香典の外袋に書いておきましょう。
【関連記事】
香典袋は薄墨でないとだめ?書き方やいつまで濃墨を使わないべきかを解説
表書きの書き方
香典袋には、宗教や宗派に応じた表書きと氏名を書きます。
宗教による表書きは、以下のとおりです。
神道:御神前・御玉串料
キリスト教系:御花料
表書きは宗派によって異なるため、事前に故人の宗教・宗派を確認しておきましょう。
表書きの下には、自分の氏名を書いてください。
苗字だけだと、遺族が誰からの香典か分からなくなってしまうため、必ずフルネームで記載しましょう。
会社で連名にする場合
会社の人と連名にする場合は、人数によって書き方が変わります。
3人までの連名は、表書きの下に全員の名前を書いてください。
目上の人の名前を一番右に書き、立場が同じであれば五十音順に書きましょう。
4人以上の連名は、代表者の名前だけを表書きの下に記載し、その左下に「外一同」「外◯名」と書きます。
この場合、別紙に香典を出した人の名前をフルネームで記載して同封しておきましょう。
夫婦連名にする場合
会社の人の親が亡くなった際の法要に、配偶者と参列することもあるかもしれません。
夫婦連名にする場合は、表書きの下中央部に夫のフルネームを書きます。
その左隣に、妻の名前のみを記載しましょう。
中袋の書き方
中袋の表には、包んだ金額を旧漢字で書きます。
たとえば、3千円を包む場合は「金参阡円」1万円であれば「壱萬円」と書きましょう。
旧漢字を使うのは、金額を簡単に書き換えられないようにするためです。
裏面には自分の住所と名前を書いてください。
中袋に記入する際は、薄墨ではなく濃い墨やボールペンなどを使いましょう。
【関連記事】
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職場の人の親のお葬式に参列しない場合の香典の渡し方
会社の人の親が亡くなり、お葬式に参列しない判断をした際の香典は、参列する場合と同じ金額を包みましょう。
渡し方としては、後日手渡しをしたり、参列予定の同僚社員に託したり、現金書留で送る方法などがあります。
会社にすぐ復帰する予定の人であれば、お悔やみの言葉を添えて直接手渡しするのが良いでしょう。
長期休暇に入ったり、しばらく顔を合わせる機会がなかったりする場合は、参列予定の同僚にお願いして香典を預けるなど、状況に応じて対応してください。
会社の人の親がなくなったときの香典は、相手に気を遣わせない思いやりが大切
会社の人の親が亡くなったときの香典は、年齢や関係性によって包む金額が変わります。
相場より多く包むと、かえって恐縮させてしまう可能性があるので注意してください。
また、家族葬などで香典を辞退されている場合、香典返しで負担をかけてしまうので無理に渡すのはマナー違反です。
葬儀やお通夜に参列しなくても、弔意を表すことはできます。
相手に気を遣わせないように、思いやりのある対応を心がけたいですね。
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