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50代から終活を始めるべき理由とは?老後に向けたやるべきことリストも公開

今注目を集めている「終活」。

ぜひ実施してみたいけれど、50代からはじめるのは早すぎないか、何をすべきなのかが分からないという方も多いのではないでしょうか?

この記事では、終活を50代から始めるべき理由や終活でやるべきことのリストを紹介します。

 

50代から始める「終活」とは?

「終活」とは人生の最期に向けて行う活動や準備のことです。

近年需要が高まっている活動で、シニア世代はもちろん、20代〜50代の若い世代からも注目を集めています。

はじめに、この「終活」の目的や需要が高まっている背景を紹介します。

 

終活の目的

終活をする主な目的は2つあります。

1つ目が「家族への負担を減らす」こと。

こちらは終活を始める方の多くが選択する目的で、達成のために終末医療や介護の取り決め、葬儀・お墓の準備、断捨離などを実施します。

2つ目の目的が「老後を充実させるため」。

終活ではこれまでの人生を振り返ることができるほか、今の経済状況や健康状態を把握することもできます。

これらの情報を活かし、今後のプランニングを行えば老後生活をより充実させることができるでしょう。

後ろ向きな行為というイメージが強い「終活」ですが、実は自らが考える人生の終末〜死後について自分の意思を形にするために行う前向きな活動なのです

 

終活の需要が高まっている背景

終活の需要が高まっている背景にあるのは、一人暮らし世帯の増加と少子高齢化核家族化です

近年の日本では、高齢者の一人暮らし世帯や高齢者だけの世帯が増加傾向にあります。

さらに少子高齢化により介護や看取りを担う人材が減っているため、将来への不安を感じる方、もしもの事態への準備の必要性を感じている方が増えています。

このような背景があるため、もしもの事態や急な病気、介護などに備える活動「終活」への需要が高まっているのです。

また、社会情勢の影響や価値観の変化により、自身の子どもや親族に迷惑をかけたくないと考える人が増えていることも、需要が高まる要因の1つとなっています。

 

50代から終活を始めるべき理由

自分と家族の両方にメリットがある終活

重要性は分かったけれど、50代から始めるべきものなのかが今ひとつハッキリしないという方も多いでしょう。

次は、50代から終活を始めるべき理由を解説します。

 

体力・判断力がある

50代からの終活をおすすめしているのは、体力・判断力が十分にあるからです。

終活の一環として行う生前整理や整理整頓では、それなりの体力が必要となります。

また、医療や葬儀お墓についての取り決め財産相続の意思決定などでは判断力も必要となります

50代であればどちらも十分にあるので、終活もスムーズに進められるでしょう。

 

理想のセカンドライフを実現するため

理想のセカンドライフを実現しやすくなることも、50代で終活を始めることのメリットです。

50代という早いタイミングで自分の人生を振り返り、残りの人生をどう過ごしたいか、何を大切にしたいかを明確にしておけば、今後の計画も立てやすくなります。

将来の目標も明確に決められるので、今持っているお金や時間などもより有意義に使えるでしょう。

時間にゆとりがあるため余裕を持って計画を進められるのもポイントです。

 

老後に向けて貯蓄ができる

50代から終活を始めることで、より効率的に老後の資金を貯めることができます。

早めに終活を開始し、自身の資産の状況を把握しておけば貯蓄の計画もより立てやすくなります。

また、定年まで時間があるので、価格変動リスクのある資産運用も始めやすいです

老後の資金に不安がある方は、ぜひ早いタイミングで終活を始め、効率よくお金を貯めてみてはいかがでしょうか?

 

老後の生活に対する不安の軽減

老後の生活に対する不安を軽減できるのも、早めに終活を始めることのメリットです。

50代のうちから終活を始め、不安なことへの対処やもしもの事態への準備を進めておけば多少なりとも不安を軽減できます。

加えて、何に不安を感じているのかが明確になるため、漠然とした不安も感じにくくなるでしょう。

不安を明確化、軽減することで、今の生活をより楽しいものにできるのも50代からの終活の魅力です。

 

家族の負担が減る

50代の早いタイミングで終活を始めれば「家族の負担が減らせる」という終活のメリットをより感じやすくなります。

もちろん、いつ始めても家族の負担を減らすことはできますが、やはり終活を早めに開始したほうが余裕を持って準備を進められます。

準備すべきことの抜けや漏れも防ぎやすいため準備が不十分なまま万が一の事態を迎えるというトラブルも回避できるでしょう

より良い選択肢・方法を見つけるために、考える時間や話し合う時間を十分に確保できるのもポイントです。

 

50代の終活は何から始める?

50代から始めることに数多くのメリットがある終活ですが、具体的に何から始めれば良いのでしょうか?

人生の最期に向けた活動ではありますが、いざ実践するとなると何から始めれば良いか分からないものですよね。

そこで次は、50代の終活で最初に実施して欲しいことを3つ紹介します。

 

生前・死後の希望をまとめる

生前・死後の希望をまとめる作業は比較的取り組みやすいので終活の最初のステップにピッタリです。

家族の負担を減らすという目的の達成にも大いに役立つので、ぜひ取り組んでみましょう。

まとめるべき内容は「葬儀」「お墓」「医療」「介護」「相続」の5つ。

まとめる方法に関しては自由ですが、終活に関する情報を一括で記載する「エンディングノート」を活用するとより快適に作業を進められるでしょう。

 

家族や親族の意見を聞く

希望をまとめる作業が思うように進まない、皆が満足できる終活にしたいなら、家族や親族の意見を聞くところから始めてみてはいかがでしょうか?

家族や親族の意見を聞きながら終活を進めれば、迷いを感じている部分の意思決定をスムーズに行えます

自身の取り決めや希望が迷惑になるリスクを減らせるのもポイント。

より良いプランを提案してもらえることもあるので、ぜひ気軽に意見を聞いたり、話し合ったりしてみましょう。

 

家族に終活のことを共有する

ある程度考えや意見がまとまったら、家族に終活のことを共有しましょう。

定期的に取り決めや準備の内容を共有しておけば、家族の共感や協力も得やすくなります

また、お葬式やお墓の準備をしていたことを知らなかったために、取り決めとは違う方法を選んでしまうというトラブルも防げるでしょう。

コミュニケーションのきっかけにもなるので、取り決めや準備の内容、エンディングノートの保管場所は、定期的に共有することをおすすめします。

 

50代からの終活でやるべきことリスト

最初にやることの次は、50代からの終活でやるべきことをチェックしていきましょう。

 

  1. 断捨離
  2. 断捨離後の整理整頓
  3. 財産整理
  4. 遺言書の作成
  5. デジタル遺品の整理
  6. 健康状態について
  7. 医療・介護について
  8. 葬儀・お墓について

 

ここからは、各項目についてを解説します。

実施するメリットや言葉の意味などもあわせて解説しているので、ぜひ参考にしてみてください。

 

断捨離

50代からの終活でぜひ実施して欲しいことが「断捨離」です。

もちろん、いくつになっても断捨離はできますが、50代であれば十分に体力があるのでよりスムーズに進められます。

早めに済ませることで、老後の生活を必要な物だけに囲まれた快適な環境で送れるのもポイント

気軽に取り組める作業でもあるので、終活に興味がある方はこの断捨離から始めてみてはいかがでしょうか。

 

断捨離後の整理整頓

断捨離がある程度完了したら、次は「整理整頓」を進めていきましょう。

整理整頓を行い部屋をスッキリとさせれば、毎日の生活がより快適なものになります。

また、どこに何があるかをしっかりと把握できるので、探しものも楽になるでしょう。

自宅を引き払って施設に入る引っ越しをするときの手間を大幅に削減できるのもメリット

多少の労力は必要となりますが、数多くのメリットがあるので、断捨離が一段落ついた方はぜひ実施してみてください。

 

【関連記事】

施設・老人ホームで亡くなった場合の葬儀は?検死はある?流れや注意点を解説

 

財産整理

財産整理」も50代からの終活で実施しておきたい物事の1つです。

一度自身の経済状況を振り返り、総額を把握しておくことで老後の計画が立てやすくなります。

万が一の事態が起きた際の家族の負担を減らせるほか、貯蓄すべき金額が明確になる、財産管理が楽になるなど数多くのメリットがあるので、ぜひ実施するようにしましょう。

整理すべき項目は以下のとおり。

 

  • 預貯金
  • 保険
  • 不動産
  • 株式
  • 貴金属、宝飾品、骨董品、美術品…など

 

預貯金に関しては総額の把握に加え使っていない口座の解約を行えば整理は完了です

その他の現金以外の財産を所持している場合は、保管場所や金額などを確認し、エンディングノートに記載しておくと良いでしょう。

 

遺言書の作成

50代のうちにやっておきたい終活が「遺言書の作成」です。

遺言書とは法的な効力のある書面で、主に遺産の相続についてを記載します。

この遺言書を残しておけば相続に関するトラブルを防止できるほか、相続手続きの負担も軽減できます。

遺産を自分の希望通りに分配できるのもメリットの1つ。

少し早いと感じる方もいるかもしれませんが、突然のトラブルから家族を守るためにも、50代のうちに作成しておくことをおすすめします。

 

デジタル遺品の整理

断捨離や資産の整理と共にやっておきたいことが「デジタル遺品の整理」です。

こちらは主にサブスクリプションサービスやデジタルデータの整理などを行う作業となっています。

サブスクリプションサービスはまず不要なものを解約。

利用を継続するものに関しては家族が解約できるようエンディングノートにサービス名やパスワード、IDなどを記載しておきます

デジタルデータの整理は不要なものを削除するのが基本です。

また、家族に見せたいデータがある場合には、エンディングノートを使ってデータの置き場所と機器のパスワードを共有すると良いでしょう。

 

健康状態について

今の健康状態についてを家族と共有、もしくはエンディングノートにまとめることも、50代からの終活でやるべきことの1つです。

病気の有無やかかりつけ医、常備薬などを共有したり、ノートにまとめたりすれば急な入院にも対処しやすくなります。

また、この作業を通して過去の病歴や今の状態を振り返り、生活習慣の改善や治療を進めていけば健康寿命も伸ばすことにもつながるでしょう

このように、入院時の負担を減らせるだけでなく、自身の健康状態の改善にも役立つので、毎日を快適に過ごしたい方はぜひ実施してみてください。

 

医療・介護について

50代の終活では、医療・介護についての希望をエンディングノートにまとめておくことも忘れないようにしましょう。

事前に延命治療や介護についての希望をノートに記載しておけば、認知症や事故などにより意思の疎通が難しい状態になってもスムーズに希望を伝えることができます

家族の心理的な負担も軽減できるので、忘れずに記載しておくことをおすすめします。

また、ノートを用意するのが難しい場合は、一度家族と話し合い希望を共有しておくと良いでしょう。

 

葬儀・お墓について

葬儀・お墓についての希望をまとめる作業、事前準備も50代からの終活でやるべきことです。

自身が亡くなった後の準備を50代のうちからしっかりと行えば、万が一のことがあった際の家族の負担も軽減できます。

実施する内容としては、まとめる作業ならエンディングノートに参列して欲しい人や葬儀の規模葬儀形式などを記載

事前準備の場合は、葬儀会社の事前相談や葬儀・お墓の生前契約などを利用し、万が一の事態に備えておくと良いでしょう。

また、単身世帯かつ頼れる親族もいない場合は、身元保証サービスの利用もおすすめです。

 

【関連記事】

葬儀の事前相談をするメリット7つ丨お葬式前に準備しておきたいこととは?

 

50代からの終活でやってはいけないこと

50代からの終活には、やってはいけないことがいくつかあります。

このことを無意識でやってしまうと、終活を継続できない家族と揉めるといったトラブルに発展する場合があるので事前に把握し対策しておきましょう

次は、50代からの終活でやってはいけないことや注意点を紹介します。

 

家族の意見を聞かずに進める

50代からの終活でやってはいけないことの1つ目が、家族の意見を聞かずに終活を進めることです。

自分勝手に終活を進めてしまうと、家族の協力が得られないばかりか、揉め事に発展してしまう可能性もあります。

決め事や希望の内容によっては、家族の負担が増大してしまうことも。

個人的な願望や夢などは1人で考えても良いですが、家族に関連があることは必ず話し合うようにしましょう

 

不要なものを家族に押しつける

断捨離や整理整頓で見つけた不要なものを家族に押しつけることも、50代からの終活のNG行為の1つです。

自身が不要だと思うものは、家族にとっても不要であることが多いもの。

無理に押しつけてしまうと、ありがた迷惑になってしまう可能性があります。

基本的に不用品は自分で処分

譲渡したい場合は相手の意見を必ず聞くようにしてください

 

短期間で急いで進めようとする

多くの人がやってしまいがちなNG行為が、短期間で急いで進めようとすることです。

終活はやることが多いだけでなく、手間や時間がかかる物事も多数存在します

急ピッチで進めようとしてしまうとご自身の負担になってしまうほか、挫折やミスを招いてしまうこともあるので注意しましょう。

 

50代からの終活を円滑に進めるポイント

50代からの終活を円滑に進めたいなら、いくつかのポイントを把握し実践するのがおすすめです。

もちろん、これまで紹介した情報だけでも終活はできますが、ポイントを意識したほうがより円滑に進められますよ。

最後に、50代からの終活を円滑に進めるためのポイントを紹介します。

 

終活プランを定期的に見直す

終活のプランは、定期的に見直すようにしましょう。

相続の希望や健康状態経済状況などは時間によって変化することがあります

場合によっては、一度決めたプランでは対応できない事態になることもあるでしょう。

定期的に終活プランを見直せば、常にプランを最適な状態にできるほか、終活の最終的な満足度も高められます

 

終活関連のイベントで情報収集をする

終活関連のイベントで情報収集をすることも、終活を円滑に進めるためのポイントの1つです。

はじめての終活となると、何から始めていいのか、何をすれば良いのか分からないもの。

終活関連のイベントで情報収集を行い、疑問を解決するとより円滑に終活を進められるでしょう。

また、イベントの開催情報に関してはフリーペーパーや新聞広告Webなどで知ることができます

 

終活の専門家に相談する

終活に関する不安や疑問があるなら、終活の専門家に相談してみましょう。

専門家は知識が豊富なので終活の不安や疑問もしっかりと解決してくれます

終活全般のことなら自治体、資産に関することならファイナンシャルプランナーや銀行に相談すると良いでしょう。

葬儀について聞きたいなら、葬儀会社に相談するのがおすすめです。

 

老後を見据えた終活は50代から始めよう!終活・葬儀のご相談はゲートハウスへ

老後を見据えた終活は、50代から始めるのがおすすめです。

50代であれば判断力や体力がありさらに時間にも余裕のあるのでスムーズに終活を進められます

理想のセカンドライフを実現する手助けもしてくれるので、ぜひ取り組んでみましょう。

また、終活・葬儀について疑問がある、相談したいことがあるなら家族葬のゲートハウスにお気軽にお問い合わせください。

終活と葬儀の知識が豊富なスタッフが、丁寧に対応致します。

 

監修者

木村聡太

家族葬のゲートハウススタッフ
「家族の絆を確かめ合えるような温かいお葬式」をモットーに、10年以上に渡って多くのご葬儀に携わっている

・一級葬祭ディレクター

 

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