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60代の終活で断捨離してはいけないものは?捨てるべきものを一覧で紹介

不要なものを処分する作業「断捨離」

60代の終活で実施したいけれど、捨ててはいけないもの、処分すべきものが今ひとつわからないという方も多いでしょう。

この記事では、60代の終活で断捨離してはいけないものや捨てるべきものを紹介します。

 

この記事で分かること

60代が終活で断捨離するメリット5つ

断捨離とは不用品を捨てものへの執着から離れる作業のことです。

では、この断捨離を60代の終活で実施することには、どのようなメリットがあるのでしょうか?

はじめに、60代が終活で断捨離するメリットを紹介します。

 

家族の手間を減らせる

終活の一環として断捨離を行うメリットは、自身が亡くなったあとに発生する遺品整理の手間を減らせることです。

60代のうちから断捨離をして、しっかりとものを減らしておけば、残された家族もスムーズに遺品整理を進められるでしょう。

遺品整理に関する費用や、遺品整理業者の料金などを抑えられるのもポイントです。

 

財産関係を明確にできる

財産関係を明確にしておけることも、60代で断捨離するメリットです。

終活の一環として断捨離を行い、財産の処遇を決めておけば、遺品整理の際に家族が揉めるリスクを減らせます

また、今自分がどれくらい財産を持っているか、譲渡や寄付したいものがあるかを明確にできるので、今後の計画も立てやすくなるでしょう。

 

思い出に浸る時間を作れる

60代からの断捨離には、思い出に浸る時間を作れるというメリットもあります。

断捨離は1つ1つの品物を確認し、手放すかどうかを判断する作業です。

丁寧に作業を進めれば、やりたかったことや好きだったものを思い出したりこれまでの人生を振り返ったりできるでしょう

 

第2の人生のスタートを快く切れる

60代のうちに終活の一環として断捨離を行えば、第2の人生のスタートを快く切れます。

断捨離は、これまでの人生を振り返る作業でもあります。

この作業通して過去を思い返し、今後の計画を立てれば新たなスタートも快く切れるでしょう。

部屋を整理整頓することで、空間と心の両方をスッキリとさせられるのもポイントです。

 

転倒や災害時のリスクが減る

転倒や災害時のリスクを減らせることも、60代の終活で断捨離をするメリットです。

やはりものが散乱していたり、多くのものがあったりすると転倒のリスクが高まってしまうもの。

さらに災害時には落ちてきたものの下敷きになるなど怪我や事故などが発生する可能性が高まってしまいます

断捨離でものを減らしておけば、転倒による怪我や事故のリスクを減らせるので、安心して毎日を過ごせるでしょう。

 

【関連記事】

50代から終活を始めるべき理由とは?老後に向けたやるべきことリストも公開

 

60代が終活で断捨離する時のコツ・考え方

メリットはわかったけれど、作業のイメージが今ひとつ沸かないという方も多いでしょう。

できれば、コツや考え方などを知ってスムーズに進めていきたいものですね

そこで次は、60代が終活で断捨離する時のコツや考え方を紹介します。

 

「もったいない」は考えない

終活での断捨離を成功させるコツは「もったいない」を考えないことです。

60代になると、使わないけれどなんとなく長年持ち続けている品物も多いでしょう。

そのようなものを捨てるとなると、ついもったいないと思ってしまうものです。

ですが、この「もったいない」という感情に振り回されると断捨離がスムーズに進まないためできるだけ考えないようにしましょう

 

家族だけがわかる場所に大事なものを入れておく

預金通帳や年金手帳、保険証、実印といった大事なものは、家族だけがわかる場所にしまいましょう。

断捨離となると片付けることだけを意識してしまいがちですが、しまう場所も重要です。

とくに大事なものは緊急時に必要となるため安全で取り出しやすい場所に保管しその場所を家族に伝えておくことをおすすめします

 

捨てるか決められない場合は保留にしてもいい

捨てるべきか、残すべきか判断できない場合は「保留」にすることも、60代の断捨離を成功させるコツの1つです。

保留という選択肢を設けることで悩む時間が減りよりスムーズに断捨離を進められます

必要なもの、大切なものを捨てるリスクを減らせるのもポイントです。

また、保留にしたものに関しては、放置し続けないためにも、1ヶ月を目安に見直すようにしましょう。

 

一人ですべてやる必要はない

終活となると一人で進めたくなってしまうものですが、身体的・心理的な負担が大きいと感じた場合は、ほかの人に協力をお願いしましょう。

他者の協力があれば、よりスピーディーに断捨離を進められるので、ご自身への負担を大きく軽減できます。

分別に関するアドバイスがもらえるのも魅力の1つ。

協力を依頼する人に関しては家族が定番ですが、難しいなら不用品回収業者や生前整理業者友人・知人などを頼っても良いでしょう

 

日用品はすぐに取り出しやすい場所へしまう

断捨離後の生活を快適にしたいなら、日用品はすぐに取り出せる場所に収納しましょう。

取り出しやすい場所にしまえば探し物の頻度を大幅に減らせます

ストレスも減るほか、生活の質を高めることにもつながるので、終活の一環として断捨離をする際は、日用品の場所にも気を配るようにしてみてください。

 

60代が終活で断捨離すべき6のもの

  • 一年以上使っていないもの
  • これから使う予定のないもの
  • 見ると辛い気持ちになるもの
  • スペースを圧迫するもの
  • 家族に遺したくないもの
  • 電子化などで小さくできるもの

60代が終活で断捨離すべきものは、こちらの6つです。

ここからは、各項目について詳しく解説していきます。

何から捨てれば良いかわからない捨てる基準が今ひとつ想像がつかないという方はぜひ参考にしてみてください。

 

一年以上使っていないもの

60代の断捨離でぜひ捨てておきたいものが、一年以上使っていないものです。

一年以上使っていないものは今後もほぼ確実に使いません

また、仮に捨てても生活に支障が出ることがほとんどないので、たとえ使えるものであってももったいないと思わず、ひと思いに処分しましょう。

 

これから使う予定のないもの

これから使う予定のないものも、終活での断捨離で処分しておきたいものの1つです。

生活環境の変化により使わなくなったものそもそも使う予定がないものは持っていても仕方がありません

ものによっては事故や怪我の原因となる可能性もあるので、60代からの終活で断捨離をすると決めたら、はやめに処分することをおすすめします。

 

見ると辛い気持ちになるもの

見ると辛い気持ちになるものは、思い切って断捨離しましょう。

ネガティブな感情を抱くものを処分するだけでも気持ちが軽くなります

好きなものと必要なものだけに囲まれた、快適な空間を手に入れることもできるので、できるだけはやいタイミングで処分するのがおすすめです。

 

スペースを圧迫するもの

スペースを圧迫するものも、60代の終活で断捨離すべきものに分類されます。

もちろん、使用頻度が高いもの、好きなもののように、自分らしい生活に欠かせない品物であれば残しても問題ありません

ですが、使用頻度が低く、スペースばかりとっているものであれば、思い切って処分したほうが良いでしょう。

 

家族に遺したくないもの

60代の終活でぜひ断捨離しておきたいのが、家族に遺したくないものです。

たとえば、自身のイメージに悪影響を及ぼすものや家族に見せたくないもの、コアな個人情報など。

これらは、自身はもちろん、遺される側も困るものであるため、断捨離の中で処分することをおすすめします。

また、家族に見せたくないデジタルデータやSNSアカウントがあるならデジタル終活の一環として削除しておくと良いでしょう。

 

電子化などで小さくできるもの

重要度の低い書類や原本が不要な書類、家電の説明書のような、電子化などで小さくできるものも、60代の終活でぜひ断捨離したいものの1つです。

これらを処分するだけでも紙類の総量を大きく減らせるので、ぜひ実施しましょう。

電子化しても問題ない書類であればスマホのカメラやスキャナーを使ってデジタル化した後に処分するのがおすすめ

家電の説明書は多くのメーカーが公式サイトでデジタル版を配布しているので、そちらを利用するようにし、手元にあるものは処分すると良いでしょう。

 

60代が終活で断捨離してはいけない11のもの

  • 重要な書類・資料
  • 写真・思い出の品
  • 日常生活で使っているもの
  • 使い道がわかっているもの
  • 価値のあるもの
  • コレクション品
  • 緊急時に必要になるもの
  • 遺品や形見
  • 誰かから借りているもの・共有物
  • 寄付ができるもの
  • 薬や衛生用品

終活の断捨離で処分してはいけないものは、こちらの11個です。

これらは何も考えずに捨ててしまうと、トラブルに発展したり後悔したりする可能性があるので処遇については慎重に検討しましょう

次は、60代が終活で断捨離してはいけないものの各項目の詳細を、捨ててはいけない理由と共に紹介します。

 

重要な書類・資料

証明書や契約書といった重要な書類・資料は、終活での断捨離では捨ててはいけません。

これらの書類は、必要なときに用意できないと困るものです。

加えて、再発行に手間や費用がかかるもしくは再発行ができない場合があるため、処分しないよう注意しましょう。

 

写真・思い出の品

写真・思い出の品も、60代の終活で断捨離してはいけないものの1つです。

嫌な気持ちになる、本当に不要であれば処分しても良いですが、2度と手に入らないものである場合が多いため、慎重に判断しましょう。

また、どうしても捨てたいのであれば写真ならデジタル化思い出の品なら供養した上で処分することをおすすめします

 

日常生活で使っているもの

断捨離に夢中になっていると、色々なものが不要なものに見えてくることがあります。

だからといって、日常生活で使っているものまで捨ててしまうと余計な出費や手間が発生する可能性があるので気をつけましょう

テンポよく捨てることも大事ですが、必要なものを確実に残すことも重要だと覚えておいてください。

 

使い道がわかっているもの

冠婚葬祭で使う衣服や小物のような使用頻度は低いものの使い道がハッキリとしているものは断捨離せず手元に残しましょう

これらのものは重要書類のように、いざというときに手元にないと困るものです。

レンタルで対応できることもありますが、できるだけ残し、いつでも使える状態にしておくことをおすすめします。

 

価値のあるもの

終活の断捨離で処分してはいけないものの1つが、価値のあるものです。

価値があるものは買取店に持っていけば高値で買い取ってもらえるので、特別な理由がない限りは売却をおすすめします。

また、歴史的に価値あるものに関しては売却もしくは博物館や美術館に寄贈・寄託すると良いでしょう

 

コレクション品

自身が好きで集めていたコレクション品は、60代の断捨離では無理に処分しなくても大丈夫です。

もちろん数が多すぎる、不要な場合は処分しても問題ありません。

ですが、コレクションはご自身の思い出が詰まった大切なものなのでお気に入りのアイテムだけでも残しておくことをおすすめします

 

緊急時に必要になるもの

防災グッズのような緊急時に必要になるものは、終活の断捨離では絶対に捨てないようにしましょう。

緊急時に必要となるものは、ご自身の安全や健康を守るものです

使用頻度が低いため、つい処分したくなってしまいますが、必ず残していつでも使えるようにしておきましょう。

 

遺品や形見

遺品や形見は日常で使わないからといって、終活の断捨離で処分することはおすすめできません。

これらは、ほかの親族が貴重な品だと思っている可能性があるものです。

加えて、手放すと2度と手に入らないものであるため処分しないことをおすすめします

どうしても断捨離したいなら、親族とよく相談した上で処分してください。

 

誰かから借りているもの・共有物

誰かから借りているものや共有物は断捨離だからといって、黙って処分することはNGです。

そもそも、借りているもの・共有物は自身の持ち物ではありません。

無断で捨てると、人間関係や民事上のトラブルに発展する場合があるほか悪質な場合は器物損壊罪に問われる可能性もあるため独断で処分しないようにしましょう

 

寄付ができるもの

キレイな寝具やタオル、日用品、衣類のように寄付ができるものは、断捨離で捨てるのではなく、できるだけ寄付するようにしましょう。

適切な団体や施設に寄付をすれば必要とする人のもとに物資を届けられます

廃棄物の量を減らすこともできるので、環境保全にも役立ちます。

 

薬や衛生用品

60代が終活で断捨離してはいけないものの11個目が、薬や衛生用品です。

もちろん、使用期限が切れたもの数が多すぎるものは処分の対象となります

ですが、すべてを処分してしまうと怪我をしたときや緊急時に対応できなくなるため、必要なぶんは残しておきましょう。

 

60代が終活で断捨離するときのよくある質問

次は、60代の終活で実施する断捨離に関する、よくある質問を紹介します。

断捨離に関する疑問が残っている断捨離のコツを知りたい方はぜひ参考にしてみてください

 

断捨離はまず何から始めればいいの?

60代の終活で行う断捨離は、まず判断基準の確認や決定から始めるのがおすすめです。

判断基準を先に決めておけば、迷う時間を大きく減らせるので、その後の作業もスムーズに進められます。

最初に手をつける場所は、キッチンの棚やカバンの中、洗面台といった小さなスペースがおすすめ。

小さなスペースから手をつけていけば、達成感を味わいながら断捨離を進められます。

また、より気軽に断捨離を始めたいなら、デジタルデータやSNSのアカウント、サブスクサービスなどを整理するところから始めてみても良いでしょう。

 

効率のいい断捨離のコツは?

終活での断捨離を効率よく進めるコツは「ものをすべて出す」ことです。

引き出しやカバンの中にあるものすべてを出し、そこから必要かどうかをチェックしていくことで、着実に断捨離を進められます。

チェックの漏れを防げるのもポイント

このコツと判断基準を意識して作業するだけでも、効率的に進められるので、快適に断捨離を進めたい方はぜひ試してみてください。

 

絶対に断捨離したほうが良いものはある?

60代の終活で行う断捨離で、絶対に処分したほうが良いものは以下の4つです。

  • 使用期限や賞味期限が切れているもの
  • サイズが合わなくなった・着なくなった洋服
  • 劣化により使えなくなった・価値がなくなったもの
  • ライフスタイルの変化や子どもの成長により使わなくなったもの

これらに該当するものは思い切って断捨離すると、生活をより快適にできるでしょう。

また、よりしっかりと所有物を減らしたいなら先程紹介した「60代が終活で断捨離すべき6のもの」も参考にしてみてください

 

思い付きで断捨離してもいい?

終活の断捨離は、思い付きでやるのはおすすめしません。

完全にNGというわけではありませんが、思い付きでの実施は挫折しやすく効率も上げにくいです

さらに作業にメリハリがうまれにくいので、思い立ったときだけやるというスタイルは辞めたほうが無難です。

断捨離を確実に進めたいなら、取り組む前にしっかりと計画を立て、ほど良い緊張感を持って進めるようにしましょう。

 

断捨離以外に60代が終活ですべきこと

断捨離についてはある程度理解できたけれど、その他に終活でやるべきことがあれば知っておきたいという方も多いでしょう。

せっかくなら、断捨離以外の終活への理解も深めたいものですよね

最後に、断捨離以外に60代が終活ですべきことを紹介します。

 

葬儀社を事前に決める・見積もりを取る

60代の終活でぜひやっておきたいことが、葬儀社の生前契約と葬儀の見積もりです。

元気なうちに生前契約・見積もりをやっておけば、もしものときの家族への負担を大幅に軽減できます。

また、葬儀の内容や規模なども事前に決められるので、より自身の希望を反映したお葬式にできるでしょう。

想定外の出費を抑えられるのもポイントです。

 

お墓を決める

お墓を決めることも、60代が終活ですべきことの一つです。

事前にどのようなお墓に入るかを決めたり方向性を決定したりしておけば希望通りに埋葬してもらえる可能性を高められます

遺された家族への負担を減らせるのもポイント。

相続税を軽減できる場合もあるため、60代で終活を始めたなら、こちらもぜひ決めておきましょう。

 

エンディングノートを書く

エンディングノートとは、自分の人生の最期に関する情報や家族・友人に伝えたいこと自身の希望個人情報などをまとめるノートです。

60代の終活の一環としてこのノートを書いておけば、もしものことがあったときの家族の負担を軽減できます

法的な効力はありませんが、人生の最期に関わる多くのシーンで活躍するものなので、興味がある方はぜひ書きはじめてみてください。

 

【関連記事】

エンディングノートとは?おすすめの内容や書き方・終活ですべきことを解説

 

財産の管理・整理

60代の終活では、財産の管理・整理もやっておきましょう。

財産の管理と整理をやるだけでも、自身の資産状況が明確になるので今後の計画を立てやすくなります

整理後の財産をエンディングノートに一覧形式でまとめておけば、相続の手続きもスムーズに行えるでしょう。

自身と家族の両方にメリットがあるので、はやいタイミングで取り組むことをおすすめします。

 

遺言の作成

相続トラブルを防止したいなら、遺言書を忘れずに用意しておきましょう。

遺言書は、法的な効力がある書面です。

内容に不備がない限りは、書いたことを実行してもらえるため、相続に関するトラブルもしっかりと防止できます。

何度も書き直せるものであるのも特徴の1つ

気軽に書けるものではありませんが、終活を進めていきたいと考えている方はぜひ作成を検討してみてください。

 

60代が終活で断捨離するときには注意点がある。捨ててはいけないものを捨てないようにご注意を

断捨離は、60代の終活で実施しておきたい作業の1つです。

コツや考え方を意識しつつ、計画的に進めていけば、快適なセカンドライフを実現できるでしょう。

しかし、捨ててはいけないものの処分はNG思い付きでやらないなどいくつかの注意点があります

この注意点を意識せず進めるとトラブルに発展したり、後悔したりする可能性があるので、必ず理解した上で断捨離を進めましょう。

 

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監修者

木村聡太

家族葬のゲートハウススタッフ
「家族の絆を確かめ合えるような温かいお葬式」をモットーに、10年以上に渡って多くのご葬儀に携わっている

・一級葬祭ディレクター

 

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