死期が近い人の特徴・行動とは?目や匂いなどに表れる症状を解説
死が身近に迫ってくると、普段は見られない言動を示す人がいるといわれています。
いざというときに「もっと感謝を伝えればよかった」と後悔しないためにも、お別れが近づいているときの症状を理解しておくことが大切です。
この記事では、死期が近い人の行動や特徴、最後の別れの前にできることを解説していきます。
死期が近い人の特徴│行動
闘病している人が普段しない言動をとると、不安になってしまいますよね。
スピリチュアルの観点では、死期が近い人の行動にはいくつかの共通点があると考えられています。
ここでは、死期が近い人がとるといわれる行動を紹介していきます。
感謝を口にするようになる
死期が近い人の行動として、感謝を口にするようになる人が多いと考えられています。
普段、家族や友人などと会話をするなかで、改まって「ありがとう」と伝える機会は少ないですよね。
しかし、死期が近づくとスピリチュアルの感性が鋭くなり、この世の人生で受けた恩の数々に感謝したくなるのかもしれません。
いきなり「本当に迷惑をかけたね、ありがとう」「あのときは本当に感謝しているよ」などと言われると照れくさくなってしまいますが、感謝をしっかりと受け入れるようにしましょう。
物や人間関係を整理する
普段は物や人間関係に無頓着な人が、いきなり身辺整理しだすのも、死期が近い人の行動といわれています。
大事にコレクションしていたものを手放したがったり、スマホに入っている連絡先リストを見直したりといったことを急に行うのが特徴です。
また、遺産相続について本格的に切り出してくることも挙げられます。
人間は、身の回りをきれいにしてから死を迎えたがる傾向にあるそうです。
死期が近いことを潜在的に感じ取り、「残してしまう家族に負担をかけさせまい」という心理が働いているのかもしれません。
手のひらをじっと見つめる
死期が近い人がとる行動の一つに、手のひらをじっと見つめることも挙げられます。
一部では「手鏡現象」という名が付くほどよく知られており、まるで鏡を見るかのように手のひらを覗き込むのだとか。
自分の手の形・色がいつもと違って見えたり、手相がぼやけて見えたりするそうですが、実際に手に異常が現れていることはほぼなく、本人しか感じないのも特徴です。
スピリチュアルの観点では、死後の世界へ向かうために自分自身の姿が変化しようとしているのを見ていると考えられています。
お迎え現象を体験する
お迎え現象とは、すでに亡くなっている人やペットが目の前に現れるといった不思議な体験のこと。
死期が近い人のなかには、このお迎え現象を体験する人もいるようです。
本人が起きているときに現れたり、とても鮮明で現実的な夢として見たりと、体験の仕方は人それぞれだといわれています。
終末期の人が「天国のお母さんが会いに来てくれた」「子供のときに飼っていた犬と久しぶりに遊んだ」などと言い出した場合、お別れが迫っているサインなのかもしれません。
普段しないような行動をとる
「気難しい人が、穏やかな顔つきで優しいことを言うようになった」といった性格の変化も、死期が近い人の行動の一つです。
死期が近づいていることで肉体が少しずつ変化し、仏様になる準備を始めているのだとも考えられます。
また、急に部屋の窓を開けたがるようになるのも、死期が近いサインとして知られているようです。
外にスピリチュアル的な何かが見えているのかわかりませんが、その気持ちを否定せず、窓を開けたがる場合はできるだけ応じてあげるようにしてください。
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死期が近い人の特徴│目・表情・匂い
人間は死が近いときに、見た目や体の匂いなどにも変化が見られるといわれています。
お別れが迫っているときの兆候を知っておくと、心の準備ができますよ。
ここからは、死期が近い人に見られがちな身体的特徴を紹介していきます。
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目の力が弱くなる
死期が近い人は、目の力が弱くなったり、焦点が合わず目の色が濁ったりする特徴があるようです。
この世とのお別れが迫っていることで、徐々に生気を失い始めているのかもしれません。
以前と比べて明らかに目の印象が変わったのなら、覚悟をしておいたほうがいいといえます。
突然目を見開く
意識がぼんやりして反応が薄かったはずなのに、急に目を見開くようになるケースもあります。
「目に力が戻ってきたのでは?」「回復の兆し」と思いがちですが、実はこれも死期が近い人に見られる特徴です。
匂いが変化する
体の匂いが変化するのも、死期が近い人の特徴といわれています。
「飴を煮詰めたような甘ったるい匂い」がよく知られており、感覚が鋭い人のなかには「線香の匂いを感じる」という人もいるのだとか。
もしくは、闘病により内臓機能が低下していることで、独特な異臭を放っているとも考えられます。
匂いが変わってきた場合は、お別れが近いサインなのかもしれません。
食事やとる水分量が減少する
死期が近い人は体力がなくなり、食事や水分をとる量が明らかに減少します。
エネルギーの消費量が減っていることから、食べたり飲んだりする必要性がなくなってくるのです。
無理に食事や水分を与えて元気を出させようとしても、体内に吸収する力が弱っている可能性があるので、おすすめできません。
病気などで医師からの指示がない場合に限り、食べたいものを用意してあげるといいでしょう。
死期が近い人の特徴│身体的症状
死期が近い人には、代表的な症状も表れやすいといわれています。
すべての人に共通するわけではありませんが、理解しておくと落ち着いた気持ちで臨終を見届けられますよ。
ここでは、死期が近い人に見られやすい体の症状について解説します。
意識が混濁する
死期が近くなると、脳機能が低下することで思考力が弱くなり、意識がぼんやりとする傾向にあります。
「話しかけても応答がない」「意識が混濁して会話が成り立たない」などの症状が表れやすいでしょう。
しかし、本人は話の内容をきちんと理解していることが多いので、諦めずに語りかけてあげてください。
また、幻聴や幻覚症状があったり、急に激しく興奮したりといった、せん妄の症状が出る人もいます。
終末期の患者によくある症状として知られていますが、気になる場合は医師に相談してみましょう。
呼吸音が大きくなる
人間は死期が近づくと、呼吸音がゴロゴロとした音に変わり、呼吸音のボリュームも大きくなるといわれています。
これは死前喘鳴(しぜんぜんめい)と呼ばれており、喉の筋肉が弱くなることで、気管や喉に溜まった唾液などの分泌物を出せなくなるために表れる症状です。
症状の名前の通り、死の前に表れやすいといわれているので、呼吸音が変わったときは心の準備をしておいたほうがいいかもしれません。
また、あまりの音の不自然さに「苦しくないのかな」と感じてしまいますが、本人は気づいていないことが多いと考えられています。
手足が冷たくなる
手足が冷たくなり、肌の色が紫色になるのも、死期が近いサインだといわれています。
また、なかには皮膚に斑点ができたり、爪の色まで青っぽくなったりする人もいるようです。
これらの症状は、血液の循環機能や心機能が低下することでおこるとされており「四肢のチアノーゼ」とも呼ばれています。
体温が低いことが原因で起こっているわけではないので、布団をかけて暖かくしても改善はしにくいでしょう。
逆にどっしりと布団をかけても、その重みが本人の負担につながるため、落ち着いて見守るようにしてください。
バイタルサインが変化する
バイタルサインは、日本語に訳すと「生命兆候」という意味になります。
「脈拍」「呼吸」「血圧」「体温」の4つを指標とし、医療者が数値を測って、患者の健康状態を見ているのです。
臨終が近くなると、このバイタルサインが不安定となる傾向があります。
通常は数値が一時的に変化しても、時間の経過とともに安定しやすいのですが、死期が近い人は回復しようとする体力がありません。
バイタルサインの変化は目に見えてわかりやすいため、身体状態が不安な人は、患者の状況を医師や看護師に聞いてみましょう。
中治り現象がおこる
「身体機能が低下していたのに急に体が動くようになった」「認知症なのにしっかり会話ができるようになった」など、進行していた症状が治ったような行動をとるのも、死期が近いサインといわれています。
これは中治り現象といい、死が近い人が一時的に元気になる状態のことです。
欧米では「ラストラリー」と呼ばれており、終末期の人によくある現象として世界的に認められています。
「脳が寿命を伸ばすために、セロトニンやドーパミンを分泌しているのでは」と考えられていますが、はっきりとした理由はわかっていません。
病状からはありえない行動をとり始めたときは、終焉が近いことを示しているともいえるでしょう。
死期が近い人にできること
大切な人に以前と変わった症状が見られると、不安になってしまいますよね。
いざというときに後悔しないためにも、今できることを精一杯してあげましょう。
ここでは、死期が近い人にできることを紹介していきます。
話しかける
人間は意識がぼんやりとしているときでも、聴力は残っていると考えられています。
家族や友人など、親しい人の声を近くで聞かせることは、本人の不安や恐怖を和らげる効果も期待されているのです。
死期が近いことで、以前のように会話ができなくなったとしても、できるだけ話しかけるようにしましょう。
昔の笑い話や懐かしい思い出を語りかけたり、感謝の気持ちをたくさん伝えたりして、安心させてあげてくださいね。
亡くなる前にきちんと向き合っておくと、あなた自身も大切な人との後悔のない最期を過ごせますよ。
親族や友人に連絡をとる
親しい人に死期が近いことを伝えて、可能な限り会いに来てもらえるように連絡をとるのも、家族にできることの一つです。
特に闘病中である場合は、自分自身で連絡をとるのは難しいもの。
昔から知っている親族や、仲がよかった友人などを病院に呼んで会ってもらうと、本人にとっても嬉しい出来事となるでしょう。
ただし、病状によっては面会が好ましくないこともあるので、事前に医師に確認をとっておくと安心です。
顔や枕をきれいにする
死期が近くなると、思うように体を動かせなくなる場合が多いです。
意識していなくても勝手に唾液が流れたり、目やにが溜まったりしてしまうため、気づくたびに顔を拭いてきれいにしましょう。
また、枕についてしまった汚れもできるだけ清潔にしてあげると、気持ちよく過ごせるかもしれません。
元気そうであれば手足に触れて、温もりを感じさせてあげることも本人の安心につながるでしょう。
側にいる
できる限り側で見守ってあげることも、死期が近い人にできることの一つです。
もし寝たきりのような状態になってしまったとしても、人の気配は感じるもの。
側で語りかけたり、手を優しく握ったりして、最期の時間を一緒に過ごすようにしましょう。
ただし、一人で無理をしないことも大切です。
可能な限り複数人で交代して付き添い、ときには病室を出て横になるなどして、疲れを溜めないようにしてください。
もしものときのために備えておくこと
大切な家族が亡くなって悲しみに暮れていても、葬儀の準備や手続きなど、やらなければいけないことはたくさん待っています。
いざというときに、冷静な判断ができずに困らないためにも、前もって準備しておくと安心です。
最後に、事前に備えておくべきことを紹介するので、ぜひ参考にしてください。
葬儀社を決める
事前にいくつかの葬儀社で見積もりを出し、納得のいく葬儀社を決めておきましょう。
「まだ生きているのに葬儀のことを考えるなんて」と思う人もいるかもしれません。
しかし、いざ亡くなった後に慌てて葬儀社を決めると、金額やプラン内容などが希望通りにならない可能性も十分にあります。
死期が近いといわれる症状が見られた段階で、だいたいの予算や参列者の数なども決めておくと、もしものときに困りませんよ。
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担当医師や家族と今後について話す
闘病中の場合、今後の治療方針について家族が決めなければならない場合もあります。
呼吸音やバイタルサインの変化など、目に見えて死期が近い症状が表れた際は、いつ亡くなってもおかしくないといえます。
「考えるだけで悲しいから」と現実から目を背けず、しっかり向き合うこともいいお別れにつながりますよ。
相続税や葬儀費用などかかる費用を算出する
亡くなった後で必要な費用を算出しておくことも、もしものときの備えとして重要です。
相続税は現金での一括納付が原則とされており、申告・納税期限は10ヶ月となっています。
基礎控除を超える場合に発生するものなので、全員が納めなければならないわけではありませんが、相続税がかかりそうなら金額を把握しておくと安心です。
また、葬儀費用は、葬儀形式や参列者の数などによって大きく変動します。
参列者への飲食接待代、香典返し代、僧侶を呼ぶ場合はお布施代などの費用は別でかかるため、合わせて考えておきましょう。
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訃報を連絡する相手を決める
もし亡くなった場合、訃報をすぐに伝えなければなりません。
訃報を連絡する相手を事前に決めておくと、いざというときに慌てずに済み、伝え漏れも防げます。
相手の名前と電話番号をリストに記入し、自分の携帯電話にも登録しておくと、スムーズに連絡できますよ。
死期が近い人の行動や特徴には共通点がある。残された時間を悔いの残らないものに
死期が近い人には、特徴的な行動や症状などが見られる場合があります。
亡くなる前の予兆を知っておくと、事前に準備ができ、もしものときにも困らずに対応できるでしょう。
大切な人とのお別れが近づいていることに悲しみを覚えてしまいますが、残された貴重な時間を大事にして、後悔のない最期を過ごしてくださいね。
また、家族葬のゲートハウスでは、経験豊富なスタッフがご家族に寄り添います。
さまざまなご葬儀プランをご用意しており、きめ細やかな対応でサポートをいたしますので、お気軽にご相談ください。
監修者
木村聡太
家族葬のゲートハウススタッフ
「家族の絆を確かめ合えるような温かいお葬式」をモットーに、10年以上に渡って多くのご葬儀に携わっている
・一級葬祭ディレクター