家族葬で香典を辞退する・された場合どうする?遺族・参列者側それぞれの対応を解説 |家族葬のゲートハウス [公式] 和歌山 大阪 兵庫のお葬式・ご葬儀

           
2025.06.27
香典

家族葬で香典を辞退する・された場合どうする?遺族・参列者側それぞれの対応を解説

家族葬 香典 辞退

近年、葬儀自体も様々な選択肢が増え、香典を辞退される方も増えてきました。
自分が遺族として香典を辞退したい場合や、参列した葬儀で香典を辞退された場合にはどのような対応をしたら良いのでしょうか。
本記事では、遺族側として香典を辞退したい場合の各方面への伝え方や参列者側での対応の仕方を解説します。

家族葬で香典を辞退する理由

家族葬で香典を辞退する理由は様々です。

  • 一般の方の弔問はお断りするので、葬儀費用は自分たちだけで負担したいと考えるため
  • 他の参列者や周囲に金銭的な負担をかけたくないため
  • 故人や遺族が香典返しなどの負担を軽減したいと考えたため
  • その土地で故人の後を継ぐ人がおらず、近所の方などから香典を頂いても、その後のお付き合いが難しいと考えたため
  • 宗教上の理由


遺族は香典を辞退する理由を正直に参列者に伝える必要はありませんし、参列者側も「故人の意向で」などと言われた場合は必要以上に詮索しないようにしましょう。

家族葬で香典を辞退された場合(参列者側)

家族葬で「香典はご辞退します」と案内されている場合、参列者としては戸惑うこともあるかもしれません。
「以前、自分の家の葬儀で香典をいただいたから、お返しの気持ちを込めて渡したい」と考える方もいるでしょう。
しかし、遺族が故人の意思を尊重して香典を受け取らないと決めている場合には、無理に渡そうとするとかえって迷惑になることもあります
事前に香典辞退の有無がはっきりしないときは、念のため一般葬と同様の金額を包んで持参し、現地で「香典はご辞退しております」と案内があれば、そのまま渡さず持ち帰るのがマナーです。
なお、香典は辞退していても、供花や供物などは受け取る場合もあります。
訃報の案内文に「香典辞退」と書かれているか、「供物はお受けいたします」などの記載があるかを確認し、案内に従うようにしましょう。

以下の表は、訃報などで使われる表現ごとに、香典・供花・弔電などの受け取り可否の目安をまとめたものです。
案内を受け取った際の参考にしてください。

表現 弔問 香典 供花 供物 弔電
弔問及びご香典・弔電・ご供花などのお気遣いは辞退させていただきます
ご厚意・ご厚志は辞退させていただきます
お香典やお供えはお断りしております
御香典や御供花はご辞退申し上げます
ご香典のお気遣いはご遠慮いたします

△の部分は、直接的な表現で辞退していないのと、弔問や弔電は費用をあまりかけずに弔意を表すことができるので、許可を頂ける場合もあります。
供花や供物を注文したい場合や訃報の表現の解釈に困った際は、必ず遺族に確認しましょう。

供花や供物の手配を検討する

もし、香典のみの辞退で供花や供物をお供えできる場合は手配を検討しましょう。
一般的には、通夜の前日までに担当の葬儀社に連絡をして供花や供物の注文をしておくと祭壇に飾ってもらえます。
故人と関係が近い親族であれば、直接喪主や遺族に連絡をして「お花を出したい」旨を伝えると、親族の供花などは遺族が取りまとめて葬儀社に注文をします。
お線香などのお供え物を当日持っていく形でも問題ありません。
早めに持っていけば祭壇に飾ってもらうことも可能です。

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弔電の手配を検討する

日程が合わず、葬儀に参列できない場合や参列を断られてしまった場合には弔電を送るようにします。
しかし、遺族の意向によっては弔電も辞退されているケースもあります
供花や供物を遺族が辞退している場合は、線香やプリザーブドフラワー付の弔電ではなく、シンプルなものを選ぶようにしましょう。

後日弔問する

参列・香典・供花・供物全て辞退されたけれども、どうしても仏前にお参りしたい場合には後日遺族の方とアポイントを取り、改めて弔問に伺うようにします。
火葬前に故人と会いたい方は、自宅や安置場所に訪問を許される場合もありますが、故人と特に親しくしていた場合以外は遺族の負担にもなってしまいますので、遠慮するようにしましょう。

お悔やみの手紙やメールを送る

後日の弔問も含め、全て断られてしまった場合は手紙やメールにて弔意を伝えます。
基本的には初七日までに送るようにします。
白無地の便箋、封筒を使い、不幸が重なることを連想させないために、なるべく便箋1枚に収めましょう
メールやメッセージアプリを使っても良いかは、相手との関係性によります。
相手からメールなどで訃報を聞いた場合や友人など親しい間柄であれば使用しても構いません。
しかし目上の方や、年配者の中にはマナー違反だと感じる方もいる可能性がありますので、注意しましょう。

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家族葬で香典を辞退したい場合(遺族側)

準備の手間を取らせないためにも、香典辞退の旨はなるべく事前に伝えます。
参列者以外でも弔意を示したいと考えて、香典を用意してくださる方もいますので、訃報を流す場合ははっきりと香典辞退の表現を入れるようにします
訃報を流さない場合は「お気持ちは有り難いのですが、皆さんからお断りしておりますので」などと丁重にお断りするようにしましょう。
参列者以外に家族葬を知らせない場合には、葬儀後の連絡にも香典を辞退していることを伝えるようにします。

香典辞退の伝え方

訃報を伝える手段は、電話FAXメールなどがあります。
地域によっては町内で回覧板を回す習慣が残っているところもあります。
メールやFAXなど文書にて訃報を流す場合には、ある程度決まった定型文があるので、香典辞退の旨を付け加えて利用するようにしましょう。
はがきや手紙も使えますが、届くまでに時間がかかりますので、密葬をした後の本葬やお別れ会の案内状を送る場合や、葬儀を行った後に亡くなったことを知らせる場合に使うようにします。
いずれの方法にしても、香典のみを辞退するのか、香典以外も弔電・供花などすべての供物をお断りするのか、弔問もお断りするのかをしっかり伝えるようにします

職場への伝え方

職場で訃報を伝える場合は、メールを利用することが多いかもしれません。
職場への伝え方は、自分で社内や上司にメールで連絡するか、一次連絡を上司にした上で、総務部などの方が代理で訃報をメールで送ってくださるかのケースが考えられます。
正式な訃報は通常句読点を使いませんが、メールの場合には句読点を使っても構わないとされています

 

例文:家族葬で弔問・香典を辞退(自分で社内に送る)

件名:訃報
皆様、お疲れ様です。〇〇部の〇〇です。
〇月〇日 父(本人との続柄) 〇〇(享年八十歳)が死去いたしました。
故人の遺志により、遺族・近親者のみで家族葬にて執り行います。
つきましては、弔問及びご香典のお気遣いは辞退させていただきます。
皆様にはご迷惑をおかけしますが、何卒ご容赦くださいますようお願い申し上げます。

また、〇月〇日~〇月〇日の3日間、慶弔休暇を頂きます。ご迷惑をおかけいたしますが、どうぞよろしくお願いいたします。
(緊急連絡先:携帯電話 〇〇〇-〇〇〇〇-〇〇〇〇)

 

友人・知人への伝え方

友人・知人の場合は、会社で送るメールや文書よりも少しフランクな形で問題ありません。
親族など関係が近い方には一度電話での連絡をした上で、後から葬儀の詳しい日程表をお送りすると良いでしょう。
また、同居の家族だけでの家族葬を執り行った場合には、後日その他の親戚へ連絡する必要があります。
その際にはお手紙にてお伝えすると良いでしょう。
後から訃報を伝える場合には、自宅に弔問に来たいと言われる場合も少なくありません。
文書内には喪主の住所や連絡先を入れておくと親切です。

 

例文:親しい親族にメールで連絡する
〇〇(故人の名前)の息子〇〇です。
本日午後3時に父が亡くなりました。
通夜は〇月〇日午後6時から、告別式は翌日の〇月〇日午前11時から〇〇区の〇〇セレモニーホールで行います。
詳しい日程表は後ほどお送りします。
https://・・・(葬祭ホールのURLなど)

なお、葬儀は故人の遺志により、家族葬にて執り行う予定です。
誠に勝手ながら、ご香典やご供花などのお気遣いはどうかご遠慮くださいますよう、お願い申し上げます。
ご報告が遅れる方もいらっしゃるかと存じますが、何卒ご理解のほどお願いいたします。
〇〇〇〇(名前)


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香典辞退を伝える際に気を付けたい事

香典を辞退する理由を正直に参列者に伝える必要はありません。
たとえ本当の理由が「香典返しの負担を軽減したい」ということだったとしても、わざわざ香典を持って参列して来てくださった方に、そのまま伝えては失礼にあたります
「故人の遺志」「故人の生前に家族で話し合って決めました」などと伝え、辞退する背景や理由は特に伝えなくても失礼にはあたりません。

香典を辞退したのに持ってきた方がいたら

香典を辞退する場合は、葬儀の日程を連絡する際に伝えます。
当日は葬儀会場の受付にも看板等を立てさらに受付の方が口頭でも案内するようにします
事前に連絡していたとしても、参列者の方は念のため香典を持ってきていたり、うまく情報が伝わっていない方もいたりします。
香典を持ってきた方がいた場合には「故人の遺志により御香典は辞退させていただいております。恐縮ではございますが、お気持ちだけ頂戴します」など、お礼の気持ちを伝え、お断りするようにしましょう。

香典を辞退したのにいただいてしまったら

香典辞退の意思を事前に伝えていても、葬儀の際に参列者から香典を渡されたり、郵送で届いたりするケースもあります。
直接渡そうとされた場合は、基本的にはお断りします。
その際には「大変恐縮ですが…」「お気持ちは嬉しいのですが…」などと丁寧な言葉でやんわりと断るようにします。
簡単に受け取ってしまうと、他の方も「受け取るんだったら持ってきたのに…」と思ってしまいトラブルになる可能性もあります。
もし、遺族から連絡する前に郵送で届いてしまった場合は返送を控えましょう。
香典をいただいた方には、金額の3分の1〜半額程度の品物を香典返しとして四十九日法要が終わった後に届くように手配をしましょう。

一律の対応を心がける

遺族側は一度香典を辞退すると決めたら、変えないことが重要です。
最初に連絡を受けた方は香典辞退と聞き、香典の準備をせずに参列したのに、別の方からの香典を受け取るなどの対応をしてしまうと、参列者の方に不快な思いをさせてしまいますし、対応方法によっては香典を渡したかった気持ちがある方とトラブルになる可能性もあります
「親戚からの香典だけは受け取る」などの対応をしても構いませんが、注意点をふまえ、全ての参列者に一律の対応を心がけましょう。

家族葬の香典を辞退された場合は遺族の意思を尊重し、無理に渡さない

葬儀の内容自体も選択肢が増え、特に家族葬では香典を辞退されているケースも少なくありません。
香典辞退の連絡を頂いても弔意を示したい場合は供花・供物を出せることもあります
遺族が香典を辞退している理由はさまざまですので、無理に香典を渡そうとせずに、葬儀に参列できる場合は別の形で弔意を示し、故人の冥福を祈るようにしましょう。

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監修者 一級葬祭ディレクター 木村聡太

監修者


木村 聡太

・家族葬のゲートハウススタッフ
・一級葬祭ディレクター
「家族の絆を確かめ合えるような温かいお葬式」をモットーに、10年以上に渡って多くのご葬儀に携わっている。

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