危篤の連絡を受けたらどうする?会社にメールを送る時の例文や伝え方を紹介
危篤の連絡を受けたら、覚悟を決める中でやるべきことがいくつかあります。
親族や会社への連絡は、どうすればいいのかという疑問もあるでしょう。
この記事では、危篤の知らせを受けたらすることを解説し、メールの例文や伝え方も紹介しています。
危篤の連絡を受けたらどうする?
危篤の知らせが来たら、多くの人が動揺することでしょう。
しかし悔いを残さないためには、的確な行動と周りへの迅速な連絡が必要となります。
とはいえ、いざという時には何をするべきか、誰に危篤連絡をするか迷うものです。
ここでは危篤の連絡を受けたらどうするかを順に解説します。
気持ちを落ち着かせる
まずは、気持ちを落ち着かせることです。
危篤の知らせが来たら、慌てたり不安が募ったりして焦るのは当然。
本人の容態や、誰に連絡をするかなど、色々なことが頭に浮かんでくることでしょう。
しかし、慌てたまま行動すると、重要なことを忘れたり間違えたりしてトラブルになる可能性があります。
まず深呼吸をして冷静になるよう心がけ、落ち着いて対応できる状態を取り戻しましょう。
早急に病院へ向かう
病院から危篤の連絡があれば、早急に病院へ向かう必要があります。
危篤状態は数日続くこともあれば、すぐに亡くなる場合もあるためどうなるか分かりません。
そのため病院に行く際は、宿泊するケースを予想して準備しておくと、荷物を取りに戻らなくて済みます。
特に、スマートフォンの充電器、関係者の連絡先、財布など、宿泊時に必要なものは忘れずに持参しましょう。
親族に危篤を伝える
危篤の知らせが来たら、迅速に親族へ連絡を入れましょう。
危篤者と同居している家族から親しい人の順番で電話をかけ、繋がらない場合はLINEやメールで連絡します。
危篤連絡の範囲は3親等までが一般的とされていますので、該当者の連絡先をリストにしておくと役に立つでしょう。
また、3親等以上離れた親族や知人でも、親しい間柄の人には連絡したほうがよいです。
【3親等以内の親族一覧】
1親等 | ・両親 ・配偶者の両親 ・子ども |
2親等 | ・祖父母 ・配偶者の祖父母 ・兄弟、姉妹 ・配偶者の兄弟、姉妹 ・孫 |
3親等 | ・叔父叔母 ・伯父伯母 ・甥、姪 ・曾孫 |
遠方に住んでいる・交流の少ない親族にも連絡する
親族が遠方に住んでいて、すぐに駆けつけるのが困難だと思われる場合でも、危篤の連絡は早めに入れましょう。
状況次第では最期を看取れる可能性もありますし、先方も心の準備や移動、葬儀の支度ができます。
また、日頃から交流が少ない親族に連絡するべきか迷ったら、念のため連絡を入れるのが無難です。
必要な情報を共有して、来るかどうかは先方の意思にお任せできるよう、電話かLINE・メールで連絡しましょう。
会社に連絡する
家族や親族が危篤の知らせを受けたら、会社にも連絡が必要です。
数日休暇をとることになるので、業務の引き継ぎができるよう早めに直属の上司に報告しましょう。
基本的に電話連絡が望ましいですが、早朝・深夜といった時間帯や休日など、電話が難しい場合はメールで連絡することもあります。
内容は家族が危篤になったことで休みをとるお詫び、連絡がとれる電話番号やメールアドレスを伝えておきます。
葬儀や業務の引き継ぎなどは、決まり次第追って連絡しましょう。
忌引き休暇に関しては、こちらの記事をチェックしてみてください。
心の準備をしておく
危篤の連絡を受けたら、いざという時のために、大切なご家族をお見送りする心の準備をしておきましょう。
危篤状態から回復することもありますが、それでも覚悟は必要です。
普段は仕事や家事、自分の用事などで忙しくても、一緒に過ごせる最後の時間を最優先にして、温かく見送ってあげましょう。
容態が安定していても急変する場合もあるため、どんな状況になっても対応できるよう気持ちの整理をしておくことが大切です。
夜中に危篤の連絡を受けたらどうすればいい?
夜中に危篤の知らせが来た場合でも、急いで病院に駆けつけるとともに、親族や職場に連絡しましょう。
駆けつけてほしい親族や知人がいれば、深夜や早朝に電話しても構いません。
残念ながら御臨終になった場合は、速やかに安置所へご遺体を搬送し、葬儀の手配が必要になります。
ご遺体の搬送は、葬儀社が遺体搬送用の車を手配するのが一般的です。
依頼する葬儀社が決まっていれば、夜間でも対応してもらえるか事前に確認しておきましょう。
危篤の連絡を受けた時に親族や会社へ伝えることは?
親族や会社に危篤の連絡をする際は、必要な情報をあらかじめ整理して電話しましょう。
質問にすぐ答えられるように、メモを準備して連絡すると要領よく連絡できます。
続いては、危篤の連絡をする際に伝えることを紹介します。
家族や身近な人に伝えること
【危篤の連絡で伝える内容】
- 危篤状態の方のお名前
- 具体的な容態
- 入院先の名前・住所・病室番号
- 面会について(可否・詳細など)
緊急を要するので、危篤を家族や身近な人に伝える場合はなるべく電話で伝えましょう。
早朝や深夜なら、ひと言お詫びを入れて危篤の連絡であることを伝えます。
相手が聞き取りやすいように、慌てずゆっくりと必要な情報を伝えて、余計な話は慎みましょう。
駆けつけてくれそうな相手なら、入院先の名前や住所、病室番号も伝えておきます。
面会は、病院側に可否を聞いてから電話すると、スムーズに伝えられるでしょう。
会社の上司に伝えること
【危篤の連絡で会社に伝える内容】
- 深夜・早朝や唐突であることへのお詫び
- 危篤状態の方との関係性
- 自分の場所・向かう先
- 休暇日数
- 業務の引継ぎや調整
会社の上司に家族の危篤の連絡をする場合も、基本的に電話で伝えるほうが望ましいです。
ただ早朝や深夜・休日などの場合は、まずメールで連絡し後から電話で説明しましょう。
電話をする際は、現在の状況・休みの予定・今後の見通しを伝えます。
休暇の日数は、葬儀の予定が確定してから改めて連絡してもいいですが、業務を調整するために必要な引き継ぎ事項は、早めに連絡しましょう。
危篤の連絡をメールでする時の例文
危篤の連絡は一刻を争うため、基本的に電話で行いますが、繋がらなければメールやメッセージで連絡します。
ただし相手が気づいていない可能性があるので、反応がなければ再度電話して確かめたほうがいいでしょう。
次は、メールで危篤の連絡をする場合の例文を紹介します。
危篤の連絡を親族にする時の例文
危篤の連絡を会社にする時の例文
危篤状態の人にかける言葉は?
危篤状態の人を前にすると、胸がいっぱいで何も言えなくなるかもしれませんが、悔いが残らないように言葉をかけてあげましょう。
意識がなくても声は聞こえている可能性があるので、本人の前で葬儀の話や死後の話は慎むべきです。
次は、危篤状態の人にかける言葉を紹介します。
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励ましの言葉
危篤状態になっても回復の可能性はゼロではないため、なるべくポジティブな、励ましの言葉をかけるのが大切です。
心細さを感じている危篤者が安らかな気持ちになるよう、手を握って勇気づけるような言葉をかけるのもよいでしょう。
[例]
- もうすぐ◯◯川の桜が咲くから、みんなで一緒に見に行きましょうね。
- 子どもたちもみんなここに集まっていますよ、安心してくださいね。
- いつも心配ばかりかけてごめんね、これからはしっかりするね。
思い出話
ご本人がこれまでの人生を振り返って、穏やかな気持ちになれるように、懐かしい思い出話をするのもよいでしょう。
闘病生活で辛い時を過ごしていた方も、幸せな頃の話を耳にすることによって、幸福感に包まれて旅立つことができます。
[例]
- みんなで行った〇〇温泉、賑やかで本当に楽しかったね。
- クリスマスにお母さんが作ってくれたケーキ、毎年楽しみだったよ。
- 子どもの頃、秋になると家の近くの林に木の実を拾いに行ったよね。
感謝を伝える言葉
今まで照れくさくて言えなかった感謝の言葉も、悔いが残らないようにちゃんと伝えておきましょう。
大人になってから関係性が悪化した相手でも、今まで受けた愛情に対する感謝の言葉を告げて、穏やかな気持ちにしてあげましょう。
[例]
- いろいろありがとう。恥ずかしくて言えなかったけど、感謝してるよ。
- 学生の時、毎日おいしいお弁当を作ってくれて嬉しかったよ。
- 反発ばかりしてたけど、私のためを思って言ってくれてたんだね、ありがとう。
万が一の時に備えておくことは?
まだ家族が元気なうちに万が一の時に備えておくことに、罪悪感を抱くかもしれません。
しかし、危篤の連絡を受けてから慌ただしく葬儀の手配をするより、事前に備えておいたほうが冷静に正しく対応できるでしょう。
最後は、いざという時のために考えておきたいことを紹介します。
葬儀社を事前に決めておく
危篤の連絡、またはご臨終の後に葬儀社を決める場合、すぐにご遺体の搬送が必要となるため、慌ただしく葬儀社を決めることになります。
それでは希望する形の葬儀ができなかったり、より費用がかかったりする場合もあるため、葬儀会社は事前に決めておくと安心です。
家族葬など、自分たちに合ったお葬式ができる葬儀社を数社調べて、見積もりをとっておくと、いざという時に慌てなくて済みます。
菩提寺には事前に連絡をしておく
菩提寺がある場合は、葬儀や納骨などの決まり事を確認しておきましょう。
遠方だからと勝手に近くの僧侶を呼んで葬儀をした場合、お寺によっては菩提寺に納骨できなくなる恐れがあります。
事前に相談しておくことで、菩提寺に取り計らってもらえるようになり、スムーズにお葬式ができる場合もあります。
菩提寺があるかわからない場合は、親戚や地元の年長者に確かめておきましょう。
現金を準備しておく
危篤の連絡が来る前に、ある程度の現金を準備しておくと、もしもの時に落ち着いて対応できます。
深夜や休日に危篤の知らせを聞いて、ご臨終まで立ち会うことになれば、銀行にお金をおろしに行く時間がない場合もあるでしょう。
公営斎場や火葬場を利用する場合は、すぐに現金が必要になりますし、僧侶を呼ぶ場合もお布施などで現金が必要となります。
大まかな予算を立てて現金を準備しておけば、急な危篤連絡でも慌てることがありません。
危篤の連絡を受けたらすぐ病院へ。葬儀の準備も視野に入れておきましょう
危篤の連絡を受けたら、すぐ病院へ駆けつけましょう。
予測が難しいので、あらゆるケースに対応できるよう準備しておくのが大切です。
緊急事態なので、深夜でも速やかに親族や会社に電話やメールで連絡します。
連絡前に共有する情報や連絡先を整理し、職場にメールをした場合は後から電話で連絡します。
危篤の連絡が来る前に、葬儀の準備も視野に入れて万が一に備えておけば、悔いが残らないお見送りができるでしょう。
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