新盆(初盆)見舞いは何を送る?お供え物のマナーや金額の相場などを解説 |家族葬のゲートハウス [公式] 和歌山 大阪 兵庫のお葬式・ご葬儀

           
2025.07.11
風習

新盆(初盆)見舞いは何を送る?お供え物のマナーや金額の相場などを解説

新盆 見舞い 何を送る

新盆(初盆)見舞いとは、故人が亡くなってから初めて迎える新盆法要に送る、お供え物や香典のことです。
新盆見舞いのお供え物は、どんなものを送ればよいのでしょうか。
この記事では、新盆見舞いに送るお供え物の定番やマナー金額の相場などについて解説しています。

新盆見舞いには何を送る?

新盆見舞いは、法要に招かれた際に直接持参するか宅配便などで送るかのいずれかが一般的です。
贈る内容としては、主に次の3つのパターンがあります。

  • お供え物を送る
  • お香典を送る
  • お供え物とお香典の両方を送る


どのパターンを選ぶかは、ご家庭や地域の習慣によって異なります。
そのため、新盆見舞いを送る際には、事前に喪家や親族に確認しておくと安心です。

新盆見舞いで送るお供え物

盆見舞いのお供え物としては、線香やロウソク、生花、お菓子や果物などの「消えもの」を選ぶのが一般的です。
「消えもの」とは、使用・消費すると形が残らないものを意味し仏事では縁起が良いとされています
また、地域によっては盆提灯を贈る習慣もありますが、サイズが大きく置き場所に困ることもあるため、事前に喪家へ確認するのが安心です。
まずは、新盆見舞いでよく選ばれている定番のお供え物についてご紹介します。

線香

線香は、お供えの基本となる五供(ごく)の1つで、新盆見舞いで送る定番のお供え物です。
五供とは、「香」「灯燭(とうしょく)」「花」「浄水」「御食(おんじき)」からなる5つのお供え物のこと。
線香は新盆法要だけでなく、日常的に消費するものなので重宝されるでしょう。
線香の煙は故人の好物といわれるうえ、お参りする人を清める効果もあります
伽羅などの香木を使用したものや、ラベンダーなどの花の香りがするものなど、種類が豊富なので好みのものを選べるメリットもあります。

ロウソク

ロウソクも五供の1つで、新盆見舞いに送るお供え物の定番になっています。
ロウソクの灯りは、人間の心の闇や煩悩を明るく照らすものとされ、法要だけでなく普段のお参りでも欠かせないものです。
線香とロウソクは一緒に使われる物なので、ロウソクと線香をセットにして送る場合もあります。
普段あまり買わないような花柄などの絵入りロウソクや蜜蝋など特別な材料で作られたロウソクを送ると、高級感があって喜ばれるでしょう。

供花

供花も五供の1つで、新盆見舞いのお供え物の定番です。
お盆のお供えで人気なのは、白い花を中心にしたアレンジメントや花束で、淡い紫やピンク、青い花などを組み合わせても上品です。
故人が好きだった花のプリザーブドフラワーなら、長くお供えできるというメリットがあります。
ただし供花には決まり事があり、トゲのある花や香りが強い花つる性の花は避けなければなりません

果物

ギフト用のバスケットに入った果物の詰め合わせは、カラフルで香りも良く、見栄えのする新盆見舞いになります。
ただし新盆は暑い時期なので、果物によっては傷みやすいというデメリットを考慮する必要があります。
受け取った方の負担にならないよう、季節に関係なく常温でも大丈夫な果物を選んだりなるべく日持ちのする果物を選んだりする方がいいでしょう。
常温保存できるフルーツのゼリーや缶詰なら、傷む心配がなく好きな時に食べたり分けたりできます。

お菓子

和菓子や洋菓子などのお菓子も、新盆見舞いで定番のお供え物です。
焼き菓子やせんべいのような、個別包装になっていて日持ちがいいお菓子はお供えした後に皆で分けられますし、受け取った方も急いで食べる心配がありません。
地方によっては、法事の後に参列者がお供え物を分けて持ち帰る習慣もあるので、ホールケーキのような切り分ける手間が必要なお菓子は避けましょう。
暑い時期ですが、品質が劣化しやすい氷菓子などは、新盆見舞いには不向きです。

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新盆見舞いで送らない方がいいお供え物

新盆見舞いを送る時は、タブーとされるお供え物を選ばないように注意しましょう。
故人と親しかった場合、故人に渡すような気持ちになるかもしれませんが、実際に受け取るのはご遺族なので配慮が必要です。
次は、新盆見舞いで送らない方がいいとされるお供え物を紹介します。

肉や魚

生の肉や魚は、暑いお盆の時期は腐る恐れがありますし、受け取った人の負担も考慮して、新盆見舞いのお供え物では送らない方がいいでしょう。
もともと肉や魚は殺生を思わせることから「四つ足生臭もの」と呼ばれ、仏事の席ではタブーとされる品です。
高価なハムや干物などの加工品なら大丈夫だと思っても新盆のお供え物に肉や魚を送るのはマナー違反になるので避けましょう。

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匂いが強い物

新盆見舞いのお供え物として、香りが強すぎるものは避けた方がよいでしょう。
お線香の香りと混ざってしまい、かえって不快な印象を与えてしまう場合があります。
特に室内に長く香りが残るものは、遺族への配慮が必要です。
花の場合、香り自体が悪いわけではありませんが、ユリなど香りが強い品種は控えめにするのが無難です。
特にユリは供花としてよく使われる花ですが、香りの弱い品種を選ぶ、または注文時に控えめな香りのものを指定するなどの工夫をするとよいでしょう。

お祝いを連想させる物

新盆の法要は嬉しい行事ではないのでお祝いを連想させるような物を新盆見舞いのお供え物として送るのはNGです。
生前に故人と親しくしていてカジュアルな関係性だったとしても、新盆は法事であることを考慮しましょう。
たとえば鰹節や昆布などは、慶事で送られる進物のイメージがあるため、新盆見舞いに不向きな品です。
また、松竹梅や鶴、亀、招き猫など縁起物がモチーフになっている品物も、お供え物にはふさわしくありません。

故人の好きだった物

新盆見舞いの法要に、故人の好きだった物をお供えしたい気持ちも分かりますが、あまりおすすめしません。
新盆はご遺族にとって、故人が亡くなってから初めて迎えるお盆なので、悲しみがまだ十分に癒えていない可能性があります。
故人を思い出すような品を目にすると、改めてその場にいない寂しさを感じて、辛い思いをされるかもしれません。
新盆見舞いは故人のためだけでなく、ご遺族のために送るものであることも忘れないようにしましょう

新盆見舞いで送るお供え物の金額の相場

新盆見舞いで送るお供え物の金額は、故人との関係性によって平均的な価格が異なります。
香典を送る場合も、相場とされる金額よりも高すぎたり逆に安すぎたりするとマナー違反になるので気をつけましょう。
続いては、新盆見舞いで送るお供え物や香典の価格の相場を紹介します。

新盆見舞いで送るお供え物の相場

故人との関係性 お供え物の相場
両親・兄弟姉妹 5,000〜10,000円
叔父・叔母など近しい親族 5,000〜10,000円
友人・知人 3,000〜5,000円

新盆見舞いで送るお供え物の金額の相場は、両親や兄弟、近しい親族など身内の場合は、5,000〜10,000円程度です。
友人や知人、仕事関係の方などに送る場合は、3,000〜5,000円程度の品を送るのが一般的です。
ただし、お供え物だけでなく香典も送る場合にはお供え物の金額をもう少し低めに設定することもあるでしょう。

新盆見舞いで送る香典の相場

故人との関係性 香典の相場
両親・兄弟姉妹 10,000〜30,000円
叔父・叔母など近しい親族 5,000〜10,000円
友人・知人 5,000〜10,000円

新盆見舞いに香典を包む場合、両親や兄弟など近親者からの金額は、一般的に10,000〜30,000円程度です。
その他の親族や友人、知人などは5,000〜10,000円程度の香典を包むのが金額の相場とされています。
法要に参列した後、食事会に参加する場合はさらに3,000〜10,000円程度を上乗せする場合もあります

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新盆見舞いを送る時の掛け紙(のし)の書き方やマナー

新盆見舞いを送る時には、掛け紙をかけて送るのがマナーです。
商品のラッピングにかける「のし」は、弔事では「掛け紙」と呼ばれます。
次は、新盆見舞いのお供えにかける掛け紙の、書き方やマナーを紹介します。

表書きと名前の書き方

新盆見舞いに香典を包む場合の表書きは「御仏前」または「御供物料」です。
お供え物を送る場合は「御供物」または「御供」と書いた掛け紙をかけますが、新盆見舞いの場合は「新盆御見舞」と書く場合もあります。
表書きの下には、送り主が誰か分かるようにフルネームで名前を書きます
何人かで一緒に送る場合、人数が多ければ◯◯一同とまとめた方がよいでしょう。
夫婦連名にする場合は、右側に夫のフルネームを書き、その横に妻の名前だけを書くのが一般的です。

水引の選び方

新盆見舞いのお供え物にかける掛け紙の水引は、地域によって異なる場合があります。
関東地方では、一周忌までは黒白の水引を使い、三周忌以降に黄白の水引を使うのが一般的です。
関西地方では四十九日法要までが黒白の水引で、法要後は黄白の水引を使うとされているため、その土地の慣習に従いましょう。
結び方は「一度きりで繰り返さない」ことを意味する「結び切り」を選びます
お店で新盆見舞いのお供え物というと、対応してくれるでしょう。

外のし・内のしの選び方

お供え物にかける掛け紙には、包装紙の上にかける「外のし」と、品物に直接かける「内のし」があります。
新盆見舞いの法要で直接お供え物を渡す場合は、誰から送られたものか分かるように「外のし」を掛けます。
法要の日以外にお供え物を渡したり、郵送で送ったりする場合は、包装紙の中に「内のし」を掛けることが多いでしょう。
ただし、外のしでもマナー違反ではないので気にしすぎる必要はありません

新盆見舞いを送る時のマナー

新盆見舞いの法要に参列できない事情がある場合は新盆見舞いを郵送しても失礼にはあたりません
ただし、送る時のマナーを守り、相手に迷惑がかからないようにすることが必要です。
最後は、新盆見舞いを送る時のマナーを紹介します。

送る事をあらかじめ伝えておく

新盆見舞いを送る前に、あらかじめ先方にお供え物を発送することを伝えておきましょう。
新盆のシーズンですが、ご遺族が常に在宅して受け取れるとは限りません。
不在時に宅配便が届いて受け取れなかったり、新盆法要に間に合わなかったりしないためにも、いつ頃届いても大丈夫か確認した方がいいでしょう。
場合によっては、新盆見舞いを辞退される可能性もあるので手配する前に何らかの連絡をとることをおすすめします。

お盆前に届くよう手配する

新盆見舞いを発送する場合は、必ずお盆の前に届くタイミングで手配することが大切です。
自宅に送る場合は、到着が法要の一週間前遅くても前日には届くように手配します。
地域によってはお盆の時期が7月と8月のところがあるため、法事が行われる土地のお盆の時期に合わせましょう。

メッセージを添える

新盆見舞いのお供え物や香典を送るだけでなく、短くてもメッセージを添えると、より丁寧な印象になります。
メッセージには季節の挨拶などは不要なので、故人を悼む気持ちやご遺族を励ますような文章を添えましょう。
荷物に同封できない場合は、別途郵送しても構いません。

 

パターン:1
初盆をお迎えするにあたり、心ばかりの品を送らせていただきました。
御仏前にお供えくださいますと幸いです。
暑さ厳しき折、どうぞご自愛ください。

 

パターン:2
初盆にあたり、本来であればお伺いすべきところですが、やむを得ない理由でお参りに行くことができません。
遠方より合掌させていただきます。
別便でお菓子を送らせていただきましたので、御仏前にお供えくださいませ。
心よりご冥福をお祈りいたします。

 

新盆見舞いで何を送るのかを知って故人を偲ぶ心をご遺族に届けよう

新盆見舞いは、故人が亡くなってから迎える初めてのお盆に香典やお供え物を送ることです。
定番のお供え物は、線香やロウソク、花などの消費したら消える「消えもの」がいいとされています。
タブーとされる肉や魚、匂いが強いものなどは選ばないようにしましょう。
お供え物や香典の金額の相場は、故人との関係性によって異なります。
送る際は、あらかじめ先方に連絡し、タイミング良く届くよう手配することも大切です。
新盆見舞いを送って、故人を偲ぶ心をご遺族に届けましょう。

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監修者 一級葬祭ディレクター 木村聡太

監修者


木村 聡太

・家族葬のゲートハウススタッフ
・一級葬祭ディレクター
「家族の絆を確かめ合えるような温かいお葬式」をモットーに、10年以上に渡って多くのご葬儀に携わっている。

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