葬儀社の選び方のポイント丨失敗しないための決め方や気をつけることを解説
お葬式は故人と過ごす最後の時であり、故人を送りだすための大切な儀式です。
後悔しないためにも、葬儀社選びは慎重に行いましょう。
この記事では葬儀社の選び方や気をつけるべきポイントをご紹介しますので、万が一の時の参考にしてください。
葬儀社の選び方丨事前に検討しておきたいこと
葬儀社を選ぶ前にまず必要なのが、こちらの希望を整理してまとめておくことです。
ある程度条件や希望が明確になると、葬儀社を選びやすくなります。
まずは次の5点について、家族や親族と検討しましょう。
故人の想いをしっかり理解しておく
葬儀を行う上で最も大切なのは、故人の想いです。
葬儀形式、規模、会場などについて故人の意思が明確になっている場合は、それをベースに検討しましょう。
もちろん、遺族の考えや気持ちも大切ですが、遺族の間で意見が一致せずトラブルに繋がるケースも少なくありません。
しかし、故人の意思を尊重すればスムーズに進むことが多いです。
可能であれば生前のうちに、ある程度希望を明確にしておくと良いでしょう。
どんなお葬式にしたいかを決める
葬儀社を選ぶ前に、葬儀のスタイルを決めておくことも大切です。
葬儀には通夜・葬式を行う「一般葬」や、火葬のみを行う「火葬式・直葬」、家族など故人と近しい人のみで行う「家族葬」など、さまざまな形式があります。
葬儀社によっては受け付けていない形式があったり、特定の形式を専門としていたりするため、事前に決めておくと葬儀社選びがよりスムーズになるでしょう。
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葬儀の予算や規模を考える
葬儀のスタイルと同時に検討しておきたいのが、葬儀の予算や規模です。
葬儀を行う場合、祭壇への飾りやお布施に加え、通夜振る舞いや接待などに伴う飲食の費用も発生します。
そのため、葬儀の規模が大きく参列者が多い一般葬は費用が高くなり、家族やごく親しい親戚のみで行う家族葬は費用が低くなる傾向があります。
葬儀社には大規模な葬儀の専門、小規模な葬儀の専門とそれぞれあるため、予算をもとに葬儀の形式・参列者の人数を検討しておくと良いでしょう。
信仰していた宗派を確認する
葬儀は故人が信仰していた宗教に則った形式で行うのが一般的です。
仏式であれば基本的にどの葬儀社でも受け付けていますが、中には一部の宗派・宗教に対応していない葬儀社もあります。
そのため、必ず事前に故人が信仰していた宗教を確認しましょう。
また、特に故人が信仰していた宗教がない場合は、遺族が決める必要があります。
この場合は親戚の宗派に合わせるのが一般的ですが、無宗教葬を執り行うことも可能です。
どの地域で葬儀をするかを決める
葬儀をどの地域で行うかを明確にしておくことも大切なポイントの一つです。
葬儀場は全国各地にあるため、どの地域で行うかを決めれば自然と葬儀社も絞り込めます。
自宅や亡くなった病院の近くの斎場で葬儀を執り行うのが一般的。
しかし、遠方に住む親族がいる、または参列者が多い場合はアクセスが良い地域を選ぶこともあります。
規模の大きい葬儀は執り行える場所が限られていることもあるため、葬儀の形式・規模と合わせて検討しましょう。
葬儀社の選び方丨検討時のチェックポイント
一口に葬儀社と言っても、葬儀費用やプラン、会場の設備・立地などは葬儀社によって異なります。
葬儀のスタイルや予算からある程度葬儀社を絞ったら、続いては次のポイントも考慮して検討してみてください。
本人と家族が理想とする葬儀が実現できるか
葬儀社を選ぶ際にまずポイントとなるのが、故人や遺族の希望に沿った葬儀ができるかどうかです。
葬儀会社によって得意とする葬儀のスタイルや、葬儀にかかる費用は大きく異なります。
葬儀形式は希望通りでも予算内に収まらなかったり、理想とする規模での葬儀プランを取り扱っていなかったりすることもあるかもしれません。
そのため、希望と予算を伝えた上で実現可能か、または希望に近いプランがあるかを確認しましょう。
費用が明確で丁寧に見積もりを出してくれるか
続いてポイントとなるのが、葬儀費用の明確さです。
葬儀に必要なものは聞き慣れないものが多く、金額が不明確な場合があります。
そのため、ざっくりとした見積もりだと後に追加料金が必要になったり、思いのほか高額になったりするため注意しましょう。
プラン全体の料金やその内訳の金額、追加で料金が必要になるものなど、明確かつ丁寧に教えてくれるところを選ぶと、支払い時のトラブルを防げます。
実績と経験が豊富な葬儀社か
葬儀社を選ぶときは、実績や経験も重要なポイントです。
実績が豊富な葬儀会社であれば、希望に合わせてさまざまなプランを提案してくれ、トラブル時も臨機応変な対応が期待できるでしょう。
葬儀の準備や当日の進行をよりスムーズにするためにも、葬儀の運営経験が豊富なところを選ぶことが大切です。
斎場の設備は適切か
葬儀社が自社斎場を保有・提携している場合は、設備も確認しておきましょう。
もし、移動せずに火葬を行いたい場合は火葬場が併設されている斎場がおすすめです。
故人の意向で音楽や映像を流したいなら、音響・映像設備が整っている斎場を選ぶ必要があります。
自社斎場、または提携している斎場に希望の設備がない場合は、設備が整っている別の斎場で葬儀を行えるかどうかの確認が必要です。
アクセスしやすい場所に斎場があるか
斎場へのアクセスの良さも、葬儀社選びのポイントの一つです。
たとえば、遠方からの参列者が多い場合は、複数の路線が乗り入れている駅の近くを選びます。
高齢者が多い場合は、駅やバス停の近くにある斎場を選ぶと良いでしょう。
また、斎場に火葬場が併設されていない場合、葬儀の後に火葬場へ移動する必要があります。
その移動時間や移動手段も含め、参列者にとってアクセスがよく当日スムーズに移動できる斎場を選びましょう。
支払い期日・決済方法の選択肢が多いか
葬儀費用は高額になることが多いため、支払い関係もチェックしておきましょう。
葬儀直後は訃報を知らせたり弔問客に対応したりと、慌ただしい日々が続きます。
そのため、支払い期日を柔軟に対応してくれる葬儀社の方が、安心して利用しやすいでしょう。
また、カード払いに対応している葬儀社であれば、高額の現金を用意する必要がなく、場合によってはクレジットカードのポイントを貯められます。
支払い期日や決済方法の選択肢が多いところを選ぶと良いでしょう。
スタッフの対応に満足できるか
葬儀社を選ぶ上で必ず確認すべきポイントとも言えるのが、スタッフの対応です。
大切な人を亡くした直後は、精神的に不安定になりやすいものです。
そんな中で葬儀の準備に当たるのは非常に大変なことであるため、遺族に丁寧に寄り添い、しっかりとサポートしてくれるスタッフがいる葬儀社を選びましょう。
丁寧な対応に加え葬儀の経験が豊富なスタッフであれば、より良いプランの提案や臨機応変な対応も期待できるでしょう。
葬儀社選びのポイント丨スタッフの対応で確認すべきこと
葬儀の段取りから当日までを円滑に進めるためには、スタッフの対応が重要です。
契約までに何度か葬儀社のスタッフとやりとりするため、その際に次のポイントを確認してみてください。
電話対応が丁寧だったか
葬儀社への最初の連絡は、電話で行うことが多いです。
この時に電話で受けた印象は、葬儀社を決める上での重要な判断ポイントになります。
葬儀について何も知らない状態で電話した時に丁寧な対応だったか、安心できるような話し方だったか確認してみましょう。
顔が見えない電話でも安心感があるなら、今後葬儀の準備を進めていく上でも安心して任せられるでしょう。
少しでも不安を感じたり嫌悪感を抱いたりした場合は、他の葬儀社を検討することをおすすめします。
契約を急かしてこないか
見積もりや事前相談の際に、契約を急かしてこないかも見極めのポイントです。
「このお電話でお申し込みを決めてくれたら大幅に割引できます」「早く決めないと葬儀をご希望の日にちに執り行えなくなります」など急かされた場合は要注意。
実際に割引が適用されたり葬儀の日程の希望が通りやすくなったりしますが、よく考えずに決めると後悔が残る可能性も高いです。
また、割引後の料金も他社と比べると高額であったり、葬儀プランの説明がずさんであったりするケースも多いため、契約を強引に迫る葬儀社は避けましょう。
分かりやすく丁寧に説明してくれたか
葬儀社には、消費者契約法による説明責任と情報提供責任があるので、遺族に分かりやすく説明する義務があります。
そのため、担当者のプラン説明が丁寧で、分かりやすい説明だったか確認しましょう。
葬儀社や葬儀のプランによって、含まれているものが異なります。
葬儀プランとして提示された金額だけかと思ったら、追加でさまざまな料金が発生したというケースも少なくありません。
何が含まれていて何が追加で必要か、葬儀プランを決める上での判断材料をしっかりと説明してくれるかチェックしてみてください。
親身になって相談にのってくれるか
葬儀のプランを提案してくれるだけでなく、遺族の希望に耳を傾けるなどスタッフが親身に相談にのってくれるかも大切なポイントです。
たとえば、予算の低い葬儀プランを依頼した時に態度を変えたり、分からないことを質問した時にぶっきらぼうに答えたりするスタッフは信用できません。
故人や遺族のためを思ったプランを提案してくれたり、心配なことや不安ごとを解消してくれたりするスタッフなら、安心して葬儀を執り行えるでしょう。
希望を聞いて様々な選択肢を提案してくれるか
決められたプランを提示するのではなく、希望に応じて様々な選択肢を提案してくれるかも重要です。
希望を伝えた時に「決まりなので変更できません」というスタッフではなく、どうすれば希望に近い葬儀になるかを考えてくれる葬儀社の方が信頼できるでしょう。
一つのプランを強くすすめられたり、こちらの希望に耳を傾けなかったりする場合は注意してください。
葬儀社はいつ決めるべき?
基本的にはご逝去後すぐに決める
基本的に葬儀社を決めるタイミングは、ご逝去後すぐのことが多いです。
ご自宅で亡くなった場合は自分たちのタイミングで葬儀社を選べますが、病院だとご遺体を霊安室に長く安置できません。
そのため、なるべく早く決める必要があるでしょう。
病院からすすめられた葬儀社を通してご遺体を安置施設へ搬送した場合でも、別の葬儀社に葬儀を依頼しても構いません。
他の葬儀社を検討をしている旨を伝えれば問題ないでしょう。
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生前に事前相談をしておくと後悔が残りにくい
可能であれば、生前に葬儀社を決めておくことがおすすめです。
契約までは至らずとも、事前相談を経て葬儀社の候補を絞り込んでおけば、遺族がスムーズに契約・葬儀の準備に取り掛かれます。
生前に事前相談をしておけば、費用やプランの内容などを担当者とゆっくり話し合えるため、本人の意思も反映させやすいでしょう。
また、葬儀社によっては事前相談で割引が適応されるケースもあります。
葬儀社選びの際に気をつけること
最後に、葬儀社選びの際に気をつけるべきポイントを4つ解説します。
その場の流れや勢いで決めると「希望通りに進まない」「こんなはずではなかった」と後悔する可能性があるため、必ず次のポイントを確認してください。
葬儀社の種類と特徴を把握しておく
葬儀社には4つの種類があり、それぞれ特徴が異なります。
- 葬儀専門業者|最も一般的で誰でも利用可能、あらゆる葬儀の形式に対応
- 協同組合系|農業協同組合や生活協同組合などの組合員が利用できる
- 互助会|冠婚葬祭に関する出費に備え積み立ての加入者が利用できる
- 葬儀仲介サービス業者|葬儀会社を紹介するサービス(※葬儀の依頼は不可)
互助会は解約できることを知っておく
互助会に加入している場合でも、必ず利用しなければならないわけではありません。
実は、互助会は希望したタイミングで解約できます。
中には複雑な手続きを踏まないと解約できない場合もありますが、葬儀専門業者が解約をサポートするケースもあります。
家族葬のゲートハウスでも互助会解約のお手伝いをしておりますので、お気軽にご相談ください。
病院や施設からの紹介は断っても問題ないことを知っておく
病院や施設で最期を迎えた場合、葬儀社を紹介されることが多いです。
「お世話になったから紹介を断らない方が良いのでは?」と思うかもしれませんが、断っても問題はありません。
病院や施設の意向を尊重するよりも、故人や遺族の希望を尊重する方が納得のいく葬儀になりやすいです。
とはいえ病院や施設を無下にするのは失礼にあたるため、「すでに決めているところがあるので」「故人の意思なので」と理由を明確にした上で丁寧に断りましょう。
料金の詳細・契約内容は必ず確認する
葬儀社と契約する前に、料金プランと契約内容の詳細はしっかりと確認しましょう。
ざっくりとした見積もりだと追加で料金が発生したり、葬儀プランによってはお別れの時間が短かったりする可能性があります。
葬儀社を1から探す場合は、複数の葬儀社を比較することも大切です。
希望する条件を元にいくつかの葬儀社からプラン・見積もりを出してもらい、料金の詳細・契約内容をじっくりと比較検討すると、失敗しにくいでしょう。
葬儀社選びのポイントを押さえて後悔のないお葬式を
納得のいくお葬式にするためには、葬儀社選びが大切です。
どのような葬儀にするかある程度まとめてから、条件に合う葬儀社を探してみてください。
故人の想いや遺族の考えが反映できること、見積もりや契約内容が明確であることが大切なポイントです。
信頼して任せられる葬儀社やスタッフに出会えれば、故人を安心して送り出せるでしょう。
「家族葬のゲートハウス」では、後悔のないお葬式を行うために経験豊富なスタッフが心を込めてお手伝いをさせていただきます。
葬儀に関する疑問をお持ちの方は、ぜひ一度ご相談ください。
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