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葬儀の準備はいつからする?チェックリスト付きで事前にすべきことを解説

大切な人との別れはいつか来るもの。

もしもその時が来たら、感謝の気持ちを込めてしっかりと見送りたいですよね

この記事では、葬儀の準備をはじめるタイミングや、事前にすべきことについて詳しく解説します。

喪主はあまり経験しないものなので、ぜひ参考にしてください。

 

葬儀の準備はいつからするべき?

「生前に葬儀の準備をするのは縁起が悪い」と思う方もいるかもしれませんが、過度に気にする必要はありません。

むしろ、本人の意思を反映させられるので万が一の場合も葬儀をスムーズに執り行えるメリットがあります

次のタイミングを参考に、葬儀の準備をはじめましょう。

 

ご本人が終活を考え始めたとき

葬儀の準備をはじめるタイミングでおすすめなのが、ご本人が終活について考え始めた時です。

「終活」というと身辺整理をしたり、財産を子どもや孫に分配したりするイメージがあると思いますが、それだけではありません。

葬儀の準備も終活の一つで、元気なうちに準備を進めておけば葬儀に関する希望を反映させやすく残された家族の負担を減らせます

可能であればご本人と家族で相談しながらはじめると良いでしょう。

 

葬儀社の行うイベント等に参加したとき

葬儀社が行うイベントへの参加も、葬儀の準備を行うタイミングのひとつです。

終活相談イベントに参加すれば、生前にすべきことや葬儀の不明点を相談できるため準備しやすくなります

また、斎場見学イベントに参加すれば「こんな葬儀にしたい」というイメージが湧きやすくなるでしょう。

ご本人が終活をはじめたら第一歩として、一緒に葬儀会社のイベントへ参加するのもおすすめです。

 

ご本人の病状が思わしくないとき

葬儀の準備はご本人が亡くなった後よりも、ご存命のうちに進めておくことが望ましいです。

ご本人の様子や医師からの宣告によって、病状が思わしくないとわかったタイミングで葬儀の準備に取り掛かるのも良いでしょう

ご本人の意思がはっきりしていれば葬儀に関しての希望を反映させられます。

亡くなった後よりも、ご存命のうちに準備を進めておくことで万が一の時も落ち着いて対応できるでしょう。

 

葬儀の準備チェックリスト

葬儀の事前準備としてまず決めるべきなのが、葬儀の形式です。

僧侶にお経をあげてもらったあとで火葬を行う一般葬にするのか、近親者のみで行う家族葬にするのかなどによって、葬儀費用や参列者の数が大きく異なります

葬儀の段取りも、ご本人が信仰している宗教によっても異なるものです。

まずは葬儀の形式と宗派を明確にした上で、以下のチェックリストを参考に葬儀社や参列者を決めると良いでしょう。

 

生前にしておくと良い準備

  • 葬儀社を決める
  • 喪主を務める人を決定する
  • 葬儀の形式を話し合う
  • 葬儀の宗教様式を決める
  • 葬儀に誰を呼ぶか決める
  • 遺影用の写真を撮影する
  • 葬儀の流れを頭に入れておく

 

ご本人が亡くなられた後の準備

  • 葬儀日程を決める
  • 死出の衣装や副葬品(食べ物や思い出の品)を用意する
  • お布施の用意
  • 喪服や数珠等の用意
  • 受付や会場で接待する人を決める
  • 通夜振る舞いの量や内容を決定する
  • 供花・供物をとりまとめる

 

葬儀の準備|生前にしておくと良いこと

続いては先ほどご紹介した「葬儀の準備チェックリスト」に基づいて、生前にしておくと良いことについて解説します。

ご本人がご存命かつお元気であればあらかじめ一緒に話し合っておきましょう

 

【関連記事】

葬儀の事前相談をするメリット7つ丨お葬式前に準備しておきたいこととは?

葬儀社の決定

葬儀を行うためには、まずは葬儀社を決める必要があります。

葬儀の形式や予算などおおよそまとまっていたら、希望に合う葬儀社を探しましょう。

一般的に葬儀の内容は1から決めるのではなく、ある程度流れが決まっているプランから選びます

似たようなプランであっても葬儀社によって費用やサービスは異なります。

そのため、複数の葬儀社に見積もりを依頼し、しっかりと比較した上で決めると良いでしょう。

 

喪主の決定

葬儀を執り行うにあたり、喪主は重要な存在です。

喪主も生前に決めておくとご本人が段取りや当日の進行を安心して任せられるでしょう

喪主は故人の配偶者、または長男・長女が務めるのが一般的ですが、自宅葬や家族葬を行う場合は喪主を設けないケースもあります。

また、何らかの事情で配偶者や長男・長女が葬儀に参列できないケースもあるため、混乱を招かないためにも家族でしっかりと話し合って決めるのがおすすめです。

 

葬儀形式の決定

葬儀社を決めたら、どんな葬儀形式にするかも生前に決めておくことが理想的です。

たとえば家族葬を行う場合通夜・告別式を行うケースと行わないケースがあります

直葬を行う場合も必ずしも読経を行うわけではないため、葬儀形式に加えある程度詳細まで話し合って決めておくと、よりスムーズに葬儀準備を行えるでしょう。

 

宗教様式の決定

宗教によって葬儀の流れは大きく異なります。

葬儀をどの宗教様式で行うかについても、生前に決めておきましょう。

家族とご本人が同じ宗教を信仰している場合は特に心配いりませんが、ご本人が家族と異なる宗教を信仰している場合は本人の希望を確認しておくことが重要となります。

また、無宗教の場合は家族がどの宗教様式で行うべきか悩む可能性が非常に高いです。

事前に決めておくと迷わずに段取りを進められます。

 

葬儀に呼ぶ方の決定

葬儀に誰を呼ぶかについても、生前に決めておくとスムーズです。

家族のみにするのか友人や仕事の関係者も呼ぶのかを明確にすることで葬儀の規模や予算を決めやすくなります

それだけでなく、家族が訃報・葬儀案内を迷わずに知らせられるでしょう。

家族葬を執り行う場合は、特に葬儀に呼ぶ範囲に悩みやすいものです。

本当に近しい家族のみで行うのか、それとも一部の親族や特に親しくしていた友人も呼ぶのかなど、ご本人の希望を明確にしておきましょう。

 

遺影用の写真の撮影

生前に遺影用の写真を準備するのもおすすめです。

希望の写真がある場合は、家族間で共有しておくと良いでしょう。

また、終活の一環として遺影用の写真を撮影する人も増えています

元気な姿を残せるため、遺影を目にした家族が懐かしい気持ちに浸れるほか、遺族が遺影用の写真を探す手間が省けるというメリットもあります。

機会があれば、遺影撮影サービスを利用すると良いでしょう。

 

葬儀の流れの確認

生前に一通りの内容が決まったら、葬儀の流れも確認しておきましょう。

全体像を把握することで安心できるのはもちろん、家族に改めて葬儀のお願いをしたり、葬儀費用を事前に準備したりできます。

また、どうしても流してほしい音楽や映像があるといった演出の希望もこのタイミングで確認しておくことがおすすめです。

葬儀までに時間があるため反映しやすく、ご本人の希望に沿った葬儀を行えるでしょう。

 

葬儀の準備|亡くなられた後にすべきこと

葬儀の準備は、ご本人が亡くなった後にもすることがたくさんあります。

続いては「葬儀の準備チェックリスト」を参考に、ご本人が亡くなられた後にすべきことを解説しますので、万が一に備えて確認しておきましょう。

 

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葬儀日程の決定

病院や自宅で死亡が確認されたら、葬儀社に連絡をして葬儀の日程を決めます。

亡くなった時間にもよりますが、お通夜は翌日お葬式は翌々日に行うのが一般的です。

しかし、葬儀場や火葬場の予約が埋まっていたり、六曜の「友引」に当たったりする場合は、2〜3日ほど葬儀の日程を後ろ倒しにするケースもあります。

また、親族の都合に応じて日程を調整することもあるため、葬儀の日程は遺族・葬儀社と話し合った上で決めましょう。

 

死出の衣装や副葬品の用意

仏式で葬儀を行う場合、納棺の際は白装束を着せるのが一般的です。

葬儀社によっては故人が希望した衣装も用意できるため、白装束以外の衣類を着せたい場合は葬儀社に確認しましょう

故人に着せるのではなく、副葬品として納棺するのもおすすめです。

故人が生前大切にしていたものや嗜好品も副葬品として納棺できるため、棺の中に納めたいものを用意しておいてください。

ただ、大きなものや金属類など一部納棺できないこともあるため、注意しましょう。

 

【関連記事】

副葬品とは何?棺桶に入れてはいけないものや入れるタイミングを解説

 

 

お布施の用意

戒名や読経の謝礼として僧侶に渡す、お布施の準備も必要です。

これまでお布施は葬儀が終わった後、日を改めてお礼の挨拶とともに渡すものでしたが、最近は葬儀の当日に渡すケースが増えています。

当日慌てないようにするためにも事前に用意しておくと安心でしょう

お布施は奉書紙に包んで渡すのが望ましいです。

もし用意できない場合は、真っ白な封筒や水引が印刷されていない不祝儀袋、コンビニなどで購入できるお布施袋でも問題ありません。

 

喪服や数珠等の用意

葬儀に参列する場合は、喪服を着用するのがマナーです。

男性は黒い無地のスーツに白いワイシャツ女性は黒い無地のワンピースなどを着ます

サイズの合う喪服があるか確認し、なければレンタルするなどして葬儀当日までに揃えておきましょう。

また、男性は黒い靴下やネクタイ、女性は黒のバッグや黒ストッキングの準備も必要です。

葬儀当日は数珠も必要になるため、こちらも忘れずに用意しておきましょう。

 

受付や会場で接待する人を決める

葬儀をスムーズに進めるためにも、受付や接待係は事前に決めておくと安心です。

受付係は弔問客を出迎え香典を受け取り、接待係は僧侶や弔問客への挨拶やお茶出しをする係なため、可能であれば故人と関係の近い親族が行うと良いでしょう。

ただ、親族が高齢、葬儀に参列しないなど何らかの理由がある場合は、友人や会社の関係者など信頼できる人に依頼しても問題ありません。

 

通夜振る舞いの量や内容を決定する

一般葬を行う場合、通夜式の後に故人を偲びながら食事をする「通夜振る舞い」があります。

食事の量や内容もあらかじめ決めておき、料理を手配しておきましょう。

基本的には葬儀の参列者分の料理を用意しておくと安心ですが、中には通夜振る舞いを辞退する参列者もいます。

そのため、お弁当や御膳よりも寿司やオードブルなどを用意しておくと良いでしょう。

また、関東では弔問客にも食事を振る舞いますが、関西は親族のみで行うのが一般的です。

地域によって風習が異なるため、事前に確認した上で準備しましょう。

 

供花・供物をとりまとめる

葬儀の日程が決まり訃報を知らせると、連絡を受けた人から供花や供物が送られてくることがあります。

これらは葬儀までにとりまとめ、当日は祭壇に飾るのが一般的です。

送られてきた供花・供物は故人との関係性を考慮しながら並べるため失礼のないようにしっかりと確認しましょう

また、喪主や遺族も供花・供物を用意するケースもあります。

混乱しないためにも、葬儀担当者や親族と話し合いながらとりまとめるのがおすすめです。

 

葬儀の準備をする際に気をつけること

葬儀の準備は事前に進めていても慌ただしくなり、大切な人を亡くした喪失感も相まって混乱することがあります。

しっかり葬儀を執り行うためにも、準備する時は次の点に気をつけながら進めるように心がけましょう

 

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葬儀社を決める際は見積りをとっておく

葬儀社を決める前に、必ず見積もりをとりましょう。

可能であれば一社ではなく、複数の葬儀社から見積もりをもらうことが理想的です。

見積もりを確認せずに進めると、葬儀費用が想定よりも高額になることがあります。

また、葬儀社によってサービスの内容や価格は全く異なるため、故人も家族も納得できる葬儀にするためにも、必ず見積もりを手配した上で比較・検討しましょう。

 

必要書類の受領や提出をしておく

身内が亡くなったら、葬儀の手配だけでなくさまざまな手続きが必要です。

たとえば、死亡が確認されたら医師から「死亡診断書」を発行してもらう必要があり、その書類を7日以内に役所へ「死亡届」を出さなければなりません。

また、火葬を行うためには火葬許可申請によってもらえる「火葬許可証」が必要です。

期限を過ぎると過料の支払いが必要になったり葬儀準備が進まなかったりするため、必要書類は事前に確認し、スムーズに受領・提出できるようにしておきましょう。

 

葬儀のマナーや相応しい服装を知っておく

葬儀は故人に感謝の気持ちを伝えると同時に、故人を見送る大切な場です。

遺族も参列者も穏やかな気持ちで過ごせるように、きちんとマナーを守る必要があります。

弔問客に失礼な言葉をかけたり、葬儀にふさわしくない服装をしていたりすると、不快な思いをさせるかもしれません。

故人にも弔問客にも失礼がないように、葬儀での振る舞いや服装のマナーも事前に押さえておくことが理想的です。

 

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香典辞退の有無についても連絡する

香典自体の連絡は、訃報や葬儀の案内を送るタイミングで申し出るのが望ましいでしょう。

葬儀の参列者は、香典を持参するのが一般的です。

これは葬儀による経済的な負担を減らすための心遣いですが、最近は家族葬など小規模な葬儀が増えているため、香典が必要ないケースも少なくありません。

しかし、参列者が香典を持参していて受け取る際に辞退を申し出ると相手に準備の手間をかけさせるため香典を辞退する場合は必ず事前に連絡しましょう

また、香典を受け取る場合は香典返しの手配が必要なことも心得ておきましょう。

 

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葬儀の準備は早めに取り掛かるのが大切。チェックリストを参考に抜けがないか確認を

葬儀の準備はとてつもない労力を要します。

ましてや大切な人を失った悲しみの中で準備を進めるのは、精神的にも肉体的に非常に辛いものです。

葬儀の準備はいつ始めても「早過ぎる」ということはありませんのでできるだけ早めに取り掛かりましょう

「生前にしておくと良い準備」のチェックリストを参考に、家族で相談し合いながら、できるところから進めてください。

 

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監修者

木村聡太

家族葬のゲートハウススタッフ
「家族の絆を確かめ合えるような温かいお葬式」をモットーに、10年以上に渡って多くのご葬儀に携わっている

・一級葬祭ディレクター

 

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