葬儀でのピアス・イヤリングはマナー違反?パールの大きさや外せないときの対処法
葬儀でピアスやイヤリングをつけてもいいのか、迷う方も多いのではないでしょうか。
パールのピアスは許される場合が多いものの、大きさやデザインには注意が必要です。
今回は葬儀におけるピアス・イヤリングのマナーをはじめ、ピアスが外せない場合の対処法についても詳しく解説します。
葬儀でピアス・イヤリングはマナー違反か【男女別】
基本的にアクセサリーは控えるのがマナーとされていますが、状況によっては許される場合もあります。
ここでは、男女別に葬儀でのピアスやイヤリングのマナーについて詳しく見ていきましょう。
女性の場合:喪服にはパール(真珠)が一般的
女性が洋装の喪服を着る場合、パールイヤリングやピアスはマナーとして許されています。
真珠は「涙の象徴」とされ、喪に服すのにふさわしいと考えられているため、白真珠や黒真珠・黒蝶真珠で、1粒デザインのシンプルなピアスやネックレスを選ぶようにしましょう。
また、和装の場合は全体的なバランスを取るためにも、アクセサリーは避けるのが推奨されています。
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男性の場合:アクセサリーはマナー違反
男性が葬儀でアクセサリーを身につけることは、一般的にマナー違反とされています。
とくにピアスやネックレスなどの装飾品は避け、つけるなら結婚指輪のみに留めましょう。
ネクタイピンやカフスボタンなども、葬儀の場ではふさわしくないとされているため、シンプルな身だしなみを心がけてください。
葬儀に適したパール(真珠)ピアスの大きさ・色・デザイン
葬儀に参列する際は、パールのピアスがふさわしいとされています。
しかし、選ぶ際には大きさや色・デザインに配慮が必要です。
ここでは、葬儀に適したパールピアスのポイントを、大きさ・色・デザイン別に解説します。
パールの大きさ:7mm~8mm
葬儀に適したパールピアスの大きさは、7mm~8mmが一般的です。
控えめでありながら上品さを保てるサイズで、華美になりすぎず厳粛な雰囲気にも溶け込みます。
大きすぎるパールは目立ってしまい、逆に小さすぎるとカジュアルな印象になるため、7mm〜8mmのサイズを目安に選びましょう。
パールの色:白・黒・グレー
パールの色は、白・黒・グレーが葬儀には適しています。
中でも、白色は結婚式も含めた冠婚葬祭に使えるため、1つは持っていると便利です。
年齢や役職、故人との関係性によっては、光沢を抑えた黒やグレーのパールが好まれる場合もあります。
華やかな色合いのパールは、葬儀にはふさわしくないため避けましょう。
パールのデザイン:一粒で丸いパール
葬儀には、一粒の丸いパールが使われたシンプルなデザインが適しています。
複数のパールや形がいびつなデザインは、カジュアルすぎる印象を与えるため避けてください。
上品でフォーマルな印象を保つために、丸いパールを選びましょう。
ピアスのデザイン:揺れない形
揺れるピアスは華やかさが強調されるため、葬儀にはふさわしくありません。
ピアスは耳にしっかり固定され、動きの少ないデザインを選ぶのがマナーです。
シンプルなスタッドタイプのピアスであれば、控えめで落ち着いた印象を与えるため、葬儀の場でも問題なく着用できます。
パール(真珠)以外で葬儀にふさわしいピアス・イヤリング
パール以外にも、葬儀にふさわしい素材のピアスやイヤリングがあります。
落ち着いた黒色の天然石を使用したジュエリーで、以下のような素材が喪の場にも適しているとされているので、チェックしておきましょう。
ブラックオニキス
ブラックオニキスは、弔事でよく使われる黒色の天然石です。
数珠にも使用されることが多く、そのシンプルな黒さが悲しみの場にふさわしいとされています。
カットのない丸い石を使用した、一粒デザインのブラックオニキスのピアスやイヤリングは、厳粛な場に適した控えめな美しさを演出するアイテムです。
ジェット
ジェットは化石化した木を素材とした黒い宝石で、ヨーロッパや日本では喪に服するためのジュエリーとして広く知られています。
軽量で身につけやすいジェットのピアスやイヤリングは、エリザベス女王が身につけたことでも有名です。
シンプルなジェットを選べば、葬式においても上品な印象を与えられます。
黒曜石
黒曜石は、火山活動によってできた黒色の天然石で、ガラスのような滑らかな質感と美しい光沢が特徴です。
古代からアクセサリーや道具として使われており、現代でも数珠やジュエリーに広く利用されています。
葬儀で着用する場合は、控えめなデザインやカットのないものを選び、光が反射しすぎないようにするのがポイントです。
ブラックコーラル
ブラックコーラル(黒珊瑚)は、希少な黒色の珊瑚でその深みのある黒色が特徴的です。
自然の海底で長い年月をかけて育まれたブラックコーラルは、漆黒の美しさと軽さがフォーマルな場にも溶け込みます。
とくにヨーロッパでは、ジェットと並び「モーニングジュエリー」として喪に服す場で使用されてきました。
葬式前にピアスが外せないときの対処法
葬儀に参列する際、華美なピアスをつけたままでいるのは失礼に当たります。
しかし、開けたばかりの「ファーストピアス」や、ピアスを外すとホールがふさがってしまうことを心配される方もいるでしょう。
ここでは、ピアスを外すのがどうしても難しい場合の対処法を紹介します。
ただし、これはあくまで最終手段のため、できる限りパール以外のピアスは外しましょう。
絆創膏を貼る
ピアスが外せない場合、簡単で手軽な方法は絆創膏を使用することです。
肌色の絆創膏をピアスの上から貼れば、目立たないようにカバーできます。
小さく切った絆創膏をピアスにぴったりと貼り、自然に見えるように整えましょう。
ただし、絆創膏はどうしても不自然に見えるため、あくまで一時的な対応として使用するのがおすすめです。
医療用テープを貼る
医療用テープは、絆創膏よりも薄く肌に馴染みやすい素材のため、より自然にピアスを隠せます。
隠す際にはテープをピアス部分に小さく切って貼りつけ、余分な部分をカットして形を整えましょう。
目立たないように丁寧に貼ることで、他の参列者に気づかれにくくなるため、とくに「ファーストピアス」でホールを維持したい場合には有効な方法です。
タトゥー隠しシールを貼る
タトゥー隠しシールは、肌の色に合わせて使える専用のシールで、ピアスを目立たなくするためのおすすめアイテムです。
素材が非常に薄く自然に肌に溶け込むため、絆創膏や医療用テープよりも目立ちにくいのが特徴となっています。
シールをピアスの部分に適切な大きさで貼り、しっかりと肌に馴染ませれば、葬儀の厳粛な場でも周囲に不快感を与えにくくなるでしょう。
髪の毛で覆う
髪が長い場合は、ピアスを髪の毛で覆う方法も有効です。
耳にかかる長さの髪型にし、ピアスが隠れるように工夫すれば目立たなくできます。
ショートヘアの場合でも、ウィッグやヘアピースを使用して耳を覆うと、自然にピアスを隠せるでしょう。
ただし、風や動作によって髪が動くとピアスが見えてしまう可能性があるため、注意が必要です。
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透明なピアスに変える
ピアスホールが閉じてしまうのを防ぎたい場合、透明なピアスに交換する方法もあります。
シリコンやプラスチックで作られた透明なピアスは、目立たずにピアスホールを維持できるため、開けたばかりの「ファーストピアス」をつけている方に有効です。
ただし、完全に目立たなくするわけではないため、可能であれば他の対処法と組み合わせるのがいいでしょう。
葬儀では涙を象徴するパールのピアス・イヤリングで弔意を示そう
葬儀においては、パールのピアスやイヤリングが最も適したアクセサリーとされています。パールは「涙の象徴」として、悲しみの場にふさわしい上品さを持ち、控えめな輝きが弔意を表すアイテムです。
一粒デザインのパールはシンプルでありながらも、故人への敬意と遺族への配慮を示せるため「喪の場につけるアクセサリーはパール」として覚えておきましょう。
パールを身につければ厳粛な雰囲気を乱すことなく、静かに故人を偲ぶ姿勢を表現できるでしょう。
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